※2020年5月 閉店確認
必然は偶然を装ってやってくる。
これは僕の信条のひとつなんですが、この店との出会いもおそらくそうなんでしょう。
「鳳琳」に満席で振られて、迷走している僕の前に現れた『光』。
前の日もお好み焼きを食べたんですけど、こんなにも渋い店に出会ったら、見逃せませんよね。
中に入ると、これまた渋い空間。
客席は、詰めて座れば4人はいける鉄板前の席のみです。
お店の切り盛りは、お年を召された男性がおひとりで。
壁に張られているメニューは、肉玉そばのみ。
500円と記載がありましたが、実際は600円でした。
黄色い生地を丸く敷き、ひとつかみ分のキャベツともやしを乗せます。
魚粉を掛けたら、青ねぎ・天かす・豚バラ4枚と積み、つなぎを施したら反転。
傍らでは、茹で上がった細麺を片面ずつ火を通していきます。
こちらが完成後。
卵は均一に張り付いておらず、そばがむき出しのところも。
ヘラでの切り易さ、食べるときの崩れにくさ。
キャベツはほっこり蒸されていて、細麺はムチッと感あり。
この麺、「ビタミンYOU」の麺とよく似ています。
そして、麺量は多め。
ひと玉半くらいあったかもしれません。
酸味が後を引くソースも特徴のひとつ。
入れ物に「広島のソース屋さん」とあったので調べてみると、安佐北区のセンナリのソースでした。
僕は久し振りに出合いましたが、結構珍しいんじゃないでしょうか。
総じて、なかなか旨いお好み焼きでして、自分の眼力の高さにご満悦です(笑
あ、そうそう。
こちらのご店主はなかなか個性的でして。
肉玉そばを注文した際には、目をクワッと見開くような感じで「そば!」と声を出す。
客用のコテを渡す前には、カンカンカン!と鉄板を複数回叩いて出す。
お好み焼きを焼く手数は少なく、動きはゆっくり。
時折、歌を歌う。
どこか達人的な印象でして、奥義を繰り出す一子相伝的なニュアンスもあり。
お好み焼き好きは、訪問必須のお店です。
ごちそうさまでした!!!
(2018.2)
■お店のデータ
光
広島市中区光南1-15-6
0822432097
11:00~14:00
定休日:不明
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