必然は偶然を装ってやってくる。
これは僕の信条のひとつなんですが、この店との出会いもおそらくそうなんでしょう。
「鳳琳」に満席で振られて、迷走している僕の前に現れた『光』。
前の日もお好み焼きを食べたんですけど、こんなにも渋い店に出会ったら、見逃せませんよね。



中に入ると、これまた渋い空間。

客席は、詰めて座れば4人はいける鉄板前の席のみです。
お店の切り盛りは、お年を召された男性がおひとりで。
壁に張られているメニューは、肉玉そばのみ。
500円と記載がありましたが、実際は600円でした。
黄色い生地を丸く敷き、ひとつかみ分のキャベツともやしを乗せます。

魚粉を掛けたら、青ねぎ・天かす・豚バラ4枚と積み、つなぎを施したら反転。
傍らでは、茹で上がった細麺を片面ずつ火を通していきます。


こちらが完成後。

卵は均一に張り付いておらず、そばがむき出しのところも。
ヘラでの切り易さ、食べるときの崩れにくさ。
キャベツはほっこり蒸されていて、細麺はムチッと感あり。
この麺、「ビタミンYOU」の麺とよく似ています。
そして、麺量は多め。
ひと玉半くらいあったかもしれません。
酸味が後を引くソースも特徴のひとつ。
入れ物に「広島のソース屋さん」とあったので調べてみると、安佐北区のセンナリのソースでした。
僕は久し振りに出合いましたが、結構珍しいんじゃないでしょうか。
総じて、なかなか旨いお好み焼きでして、自分の眼力の高さにご満悦です(笑
あ、そうそう。
こちらのご店主はなかなか個性的でして。
肉玉そばを注文した際には、目をクワッと見開くような感じで「そば!」と声を出す。
客用のコテを渡す前には、カンカンカン!と鉄板を複数回叩いて出す。
お好み焼きを焼く手数は少なく、動きはゆっくり。
時折、歌を歌う。
どこか達人的な印象でして、奥義を繰り出す一子相伝的なニュアンスもあり。
お好み焼き好きは、訪問必須のお店です。
ごちそうさまでした!!!
(2018.2)
■お店のデータ
光
広島市中区光南1-15-6
0822432097
11:00~14:00
定休日:不明
■カテゴリー別飲食店リストはこちらからご覧いただけます。
■ 所在地別飲食店リストはこちらご覧いただけます。
コメント