飲食店訪問

お食事処ひらお/こんなに情報が少ない店は珍しい。鰻も鮎も旨いのに(和食・安佐北区安佐町飯室)

飲食店訪問
確か、昨年(2023年)のことでしたか。

郊外の団地にある飲食店を回ってみようと思い、「あさひが丘」や「くすのき台」に行ったんです。

グーグルマップ上には存在しているけど、すでに閉店しているだろうお店、情報通りに営業中のお店、そしてやっているかどうか不明なお店。

いくつものお店に行き、現状のチェックをしました。

その内のひとつ、「くすのき台」にある「コーヒーハウスCON」だけは、「営業していなかったのは、たまたま休みだったのかも」と思った記憶が。

行ってみたかった気持ちが強かったんでしょう、今思えば。

 
 

 
 
あれから1年。

自分の気持ちに踏ん切りをつけようと思い、再度「くすのき台」へ。

今度は冷静に店構えを眺め、残念ながら閉店されているであろうことを確認しました。

でも、いいんです。

こういう地道な調査の上に、このブログは成り立っているわけですから。

 
 
 
さて、この時点で11を過ぎました。

そろそろお昼ご飯を食べに行きましょう。

 
 
 
今回立ち寄ったのは、グーグルマップで偶然見つけたけど、メニューなどの情報がほぼゼロという『お食事処ひらお』。

いくつかの情報からは、鮎・ウナギ・川蟹・猪が食べられること、古い情報では日替わりもあったことが分かっています。

前置きが長くなってしまいましたが、今はどんな感じのお店になっているんでしょうか。

早速、確認しに現地へ。

 
 

 
 
お店があるのは、安佐北区安佐町飯室というところ。

ピンポイントでの説明が難しいので、詳細の位置は記事末尾のマップをご参照ください。

実際に現地に行くと、建物本体の緑のテント屋根が目立ちますので、見落としはないでしょう。

ひらお 外観

ひらお 暖簾

 
 
 
中に入ると、おばちゃんがお出迎え。

調理場には息子さん?と思われる年齢の男性が。

客席はテーブルのみで2卓。

ひらお 店内

座敷もあるけど、この日は使ってなさそうです。

 
 
 
メニューは卓上に置かれた手書きの2枚。

品書きの説明を聞くと、鰻は県北からの仕入れで、丼は1/3匹、鰻重は2/3匹を使い、汁物などがセットとのこと。

ひらお メニュー

二色焼きはタレ焼きと白焼きで、ご飯や汁物が付いてくるんだそうです。

 
 
 
鮎は、昔は目の前で採れてたんだけどとのことで、最近は島根県からの仕入れなんだとか。

ひらお メニュー2

事前情報ゼロでの突入ですので、多少は覚悟していましたが、思ったよりも価格目線は上。

普段は4千円位しか現金を持ってないんですけど、念のために多めに持っていてよかった。

 
 
 
折角なので、めったに食べない鰻が食べたいよねと妻と意思統一。

上限予算をお伝えすると、胴体部分で鰻どんぶりを作り、尻尾のほうで白焼きを。

そして、鮎の塩焼きも付けましょうということで、商談?が成立いたしました。

 
 

 
 
 
生きている鰻をさばき、焼いている良い匂いが漂い始めた頃。

お吸い物とおかず2品が出てきました。

お吸い物は、魚のあらと昆布を使って旨味たっぷり!

これは旨いなぁ。

ひらお お吸い物

 
 
 
おかずは、卵焼きとこんにゃく・里芋の煮物。

ひらお おかず

こんにゃくと里芋は、田舎らしいこっくりとした甘辛味ではなく、出汁を生かした淡い味付け。

この加減、好きだなぁ。

ひらお 煮物

出汁を含んだ卵焼きは裏面が焦げていましたが、それも調味料になるほどの出来栄え。

ひらお 卵焼き

これも旨い。

 
 
 
そして15分後。

鰻の白焼きの登場です。

ひらお 白焼き

尻尾のほう1/3と言われた通りのサイズ感で、薄切りのみょうがと青い柚子、ワサビが添えられています。

そのまま食べてみると、ぱりフワな鰻の食感に炭焼きの香りがダイレクト。

青柚子を絞るだけ、わさび醤油と2種類の食べ比べでは、わさび醤油に軍配が上がりました。

柚子だけだとあっさりしすぎ、わさびと醤油を加えたほうがより鰻の味が生きるように思います。

ひらお 白焼き2

 
 
 
続いては鮎の塩焼き。

ひらお 鮎塩焼き

実にいい面構えの鮎で、サイズ感は大きめ。

鮎って、箸で皮が破けにくいので、頭と尻尾を落としたら34つに分けて、がぶりと食べるのが好きなんです。

食べ方がお上品ではないのが、困りものなんですけどね(苦笑

加える調味料は、青柚子でも蓼酢(たです)でも。

 
 
 
さらに6分後、鰻どんぶりが出てきました。

ひらお 鰻どんぶり

赤い器にタレがかかった白いご飯、上には鰻。

皮もこんがりと焼けています。

ひらお 鰻どんぶり2

皮目の裏に脂が乗って肉厚の鰻は、甘さ控えめのタレで焼かれて文句のない旨さ。

 
 
 
鰻を食べる頻度はとても低いんですけど、今までに「こだにの鰻重」「四万十川の天然鰻」「阿じ与志(福山市)の海鰻」など、記憶に残る鰻を食べる機会がありました。

「こだにの鰻重」は脂が乗りすぎ、若い人にはいいかも。

「四万十川の天然鰻」は悪くないけど、身がプリプリしすぎてちょっと違和感あり。

過去一番旨かったのは「阿じ与志の海鰻」でした。

 
 
これらと比べると『ひらお』の鰻は、脂が乗りすぎず身はふっくらで、「阿じ与志」に次いで旨いと思います。

ぷりぷりのご飯も上々の旨さで、これなら鰻重でも食べたいですね。

 
 
 
お会計は、ひとり5,000円。

鰻どんぶりが2,800円なので、決して高い値付けではないように思います。

むしろ、少々サービスしても鰻1匹使い切りたかったのかな。

 
 
 
この地に開業して30年。

このクラスの料理を出すお店なら、もっとネット上に情報があっても不思議ではありませんが、グーグルの口コミや簡単なブログ記事が見つかるくらいで、詳しい情報は入手できず。

ここまで情報が少ないお店は珍しいんじゃないでしょうか。

せっかくなので、いただいたチラシを掲載して、宣伝させていただきます。

ひらお チラシ

ひらお ちらし2

 
 
 
季節を変えて、年に一度は立ち寄りたいお店。

次回は電話して、何があるか聞いてから伺ってみましょう。

ごちそうさまでした!!!

2024.9

 
 
■お店のデータ
お食事処ひらお
広島市安佐北区安佐町飯室2704-1



0828353520
11:00~14:00
17:00~20:00
定休日:木曜日

 
 
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