何度も通ったトンカツ専門店といえば、「菊屋(鉄砲町)」や「れんが亭(袋町)」の名前が浮かびます。
エキニシにあった「かつまろ」も良かった。
あんなに分厚く、しかも安いトンカツには、もう出会えないだろう。
もう少し年代をさかのぼると、立町にあった「歩留久」を思い出す。
棒状の豚ヒレかつ、何回も食べたなぁ。
※れんが亭・かつまろ・歩留久は閉店。
西方面では、圧倒的に「恵庭屋」の回数が多い。
岩国のお店にも行ったなぁ。
そんな僕も最近では「浜勝」ばかりでしたが、アルパーク東棟の近くにある老舗店『とんき』を忘れてはいけません。
この店に初めて訪れたのは、今から26~27年前のこと。
お肉がほんのり赤いトンカツが出てきて、「このまま食べても大丈夫なんですか?」と聞いたことをはっきりと覚えています。
※もちろん、食べても大丈夫。
あの頃とは経験値が違う僕が、どのように感じるのか。
久しぶりの訪問には、そういう楽しみもあるんです。
改めて『とんき』の店内を眺めてみると、テーブルやカウンターには分厚い1枚板が使われていて、椅子はかなり重さ。
これはなかなかの重厚感だ。
テーブルの隅には生花がちょこっと飾られており、さすがだなぁと思わせてくれます。
メニューには、トンカツやエビフライ、串カツ、それらのミックスなど、全9種類の定食が載っています。
カツ重も、気になる気になる。
注文したのは、最もベーシックと思われる、ロースカツ定食1,500円です。
メインのロースかつ・漬物・豚汁・白ごはんという内容で、有料(100円)ではありますが、白ごはんと豚汁はお代わり可能。
しっかりとした厚みのあるトンカツ。
そこから流れ出る透明な肉汁。
そして、驚いたのが極薄の衣。
こんなにも薄くできるんですね。
肉の食感はプリップリ。
極薄の衣で肉を包み、衣が揚がったら油から引き上げ、余熱で火を通したんでしょう。
お見事な火入れです。
下味は薄めなので、そのままだとちょっと物足りない。
僕は、肉部分には辛子をお勧めします。
脂の部分はくっきりと甘く、こちらはソースがいいかな。
衣がはがれやすいのが賛否分かれそうですが、これだけの技量がある店があえてそのようにしているのには、理由があるのでは。
薄衣に包まれた肉は、中で蒸し焼き状態になるわけです。
この蒸し焼きされたロースがメインであって、衣はサブ。
そのような考え方なのかもしれません。
知らんけど(苦笑
個人的には、いい油でサクサクに揚がった衣は好きなので、剥がれにくいほういいかな。
いやしかし、改めていい店だと感じました。
次回は、いつになるか分かりませんが、ヒレを食べてみましょう。
ごちそうさまでした!!!
(2021.10)
■お店のデータ
とんき
0822773267
11:30~14:15
17:30~20:45
※土曜・祝日の夜営業は17:00~
定休日:日曜日
コメント
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始めまして。いつも楽しみにブログ拝見しています。
広島在住時にアルパークが出来てその時よく「とんき」にとんかつ食べに行ってたのであまりにも懐かしくコメントさせて頂きました。今もなお健在ということで嬉しい限りです。あとは出汐の広大病院のところに小さなとんかつ屋さんがあってこの2店が広島時代のとんかつの思い出です。とは言っても今から約30年も前の学生時代の話なんですけどね・・・。今後も広島の情報、楽しみにしていま~す。
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コメントありがとうございます。
久々のとんきでしたが、流石だなぁと感じ入りました。
厨房の男性が若返っていたので、息子さんが跡を継がれたのかもしれません。
出汐のトンカツ屋、知らなかったので調べたんですが、竹乃家のことでしょうか?
老舗っぽい店構えが良いですね。
明日行ってみようと思ったら、定休日でした(苦笑
また行ってみますね〜