今宵も、得がたい時間を過ごすことができました。
付出3品。左から、天然なめこ、とこぶし、たこぶつです。
天然なめこは、おひたしで。
含んでいる鰹出汁の香りが鼻腔を駆け抜け、初手からえも言われぬ快感を味わうことが出来ました。
とこぶしの弾力のある柔らかさとシャクッとした食感の蛸ぶつ。
これらの対比も、なかなか楽しませてくれます。
ちなみに、敷かれている野菜は梶谷農園の野菜。
さりげなく、旨い物を使われています。
とろろ芋はわさびと醤油で。
箸でつまむと、いつまでも伸びるような粘りタイプではなく、途中でパチンと切れるタイプ。この方が食べやすくて良いですね。
添えられている醤油は、濃厚で旨い卵黄を混ぜての提供。
この醤油、あまりに旨かったものですから、とろろ芋完食後、思わず飲み干してしまいました(苦笑)。
続いてはてっさ。
飴色を帯びたふぐの身はやや厚めに切られ、円を描く盛り付け。
その中心部には皮が盛られています。
一枚食べてみますと、まだ走りだと言うのに旨味が濃い。
何もつけずに、そのまま食べるのが最も旨い食べ方ではないでしょうか。
ちり鍋の前に出していただいたのは、くろっこ(クロカワ)と言うキノコの蒸し焼き。
僕は初めていただきましたが、苦味が独特で後に引かず、いくつでも食べてしまいそうな旨さでした。
メインのちり鍋。
ここに、
この具材を投入したら、
煮えるのを待つだけ。
ふぐの皮の部分や中落ち、横隔膜など、プリプリこりこりと楽しませてもらいました。
〆の雑炊は、あっさりとした味付け。汁が多めですので、酔い覚ましにもぴったりです。
飲んだお酒は、瓶ビールと天寶一、ひれ酒やちょっと面白い日本酒など。
同行してくれたのは福山の友人夫妻。
彼らがいなければ『阿じ与志』に来る事はなかったかもしれません。
感謝。
そして、こんなにも美味しい料理を出して下さった阿じ与志のみなさんにも、感謝。
(2013.10)
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