この度伺った『あつた蓬莱軒』は、名古屋市熱田区神戸町に本店を置く日本料理店で、名物は鰻料理の「ひつまぶし」。
明治6年に創業され、現在では名古屋市内に4店を擁されています。
元々は単なる料理店だったそうですが、明治末期に「ひつまぶし」的な料理を提供すると瞬く間に評判に。
1987年には「ひつまぶし」を商標登録され、今では「ひつまぶし」のお店として人気を博しています。
今回は、11月に夫婦で名古屋に行く機会を得ましたので、人生で2度目(妻は初めて)の「ひつまぶし」を堪能するために訪問してまいりました。
訪れたのは市内4店の内、名古屋の中心部にある松坂屋店。
エレベーターで10階に上がると奥の方にお店があります。
同じフロアにはトンカツの「矢場とん(未訪)」やふぐ料理の「春帆楼(広島店は既訪)」、中国料理の「重慶飯店(未訪)」がありますが、平日の昼だからでしょうか、ご覧の通り閑散とした雰囲気。
一瞬「すぐに入れるかも」と期待しましたが、『あつた蓬莱軒』だけは待ち客で溢れかえっておりました~。
お店の入口から壁に沿って待ち客用の椅子や座布団が並べられており、訪れた順に最後尾に並ぶシステムのようです。
この日はざっと40人待ちで長時間の待ちも覚悟しましたが、ありがたい事に15分ほどで入店することが出来ました。
メニューです。
今回は迷わず、目当てのひつまぶしを注文~。
一度食べたことがあるので大丈夫とは思いながら、念のために卓上にある食べ方マニュアルを確認。。。
うんうん、大体イメージ通り(笑)。
さて、まず出てきたのは別注文した「う巻き」。
このお店を教えてくださった方から「う巻きも美味しいよ!」と聞いていましたので、注文してみたんです。
う巻きからは、出汁の良い香りが立ち上がってきて、箸でつまむとプルンプルンと左右に揺れます~。
塩分強めの出汁で作った出汁巻き卵に、うなぎの蒲焼が包まれた一品で、お酒のアテにピッタリ!
もう少しお上品なお出汁で巻いていただかないと、お酒が欲しくなるので困るではありませんか(笑)。
そして注文から15分ほど待ったでしょうか、本命の「ひつまぶし」の登場です。
うなぎの蒲焼がたくさん乗った「ひつまぶし」に薬味と漬け物、お茶漬け用の出汁、そしてお吸い物という内容です。
ひつまぶしのアップ!
カリカリに焼かれているのが分かりますね~。
旨そうですね~。
作法通りに、おひつの中身にしゃもじで十字を入れて、4等分に。
まず一膳目はそのままでいただいてみました。
うなぎは、表面はタレでカリッと焼かれ、身はしっかりしたところを感じさせながらも、ふっくら仕上げ。
甘さ控えめのタレはうなぎ自体の旨さを引き立ててくれます。
二膳目は薬味を乗せて。
海苔と青ねぎで食べ始め、わさびや和山椒を追加しながら味を変えて楽しむのがいいですね。
特に、和山椒は香りが良いんですが、うなぎを邪魔することなくしっかりと引き立て役に回っています。
計算ずくなのかしら。。。
三膳目はお茶漬けで。
陶器の徳利に入った熱々のお出汁を多めに掛けていただきました。
最後の四膳目は、ここまでで一番好みだった薬味乗せでいただき、完食。
食べ終わっての全体の印象ですが、タレと焼きが良いのはもちろん、少し固めでプリッとしたご飯が旨かったのは見逃せないポイント。
薬味も素晴らしい引き立て役でした。
唯一理解できなかったのが、奈良漬。風味が強い漬け物ですから、鰻と喧嘩してしまいます。
名古屋の方は奈良漬好きなのかなぁ。。。
できればお酒が飲める体制で訪れて、う巻きとひつまぶしで一杯やると、もっともっと楽しいんだろうなと思います。
ごちそうさまでした!!!
(2013.11)
■お店のデータ
あつた蓬莱軒松坂屋店
愛知県名古屋市中区栄3-30-8 松坂屋名古屋店南館10階
0522643825
11~22時
定休日:不定休(松坂屋に準ずる)
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