日本酒

2011年10月に家で飲んだ日本酒

日本酒
今月は8本。ここ何ヶ月かの中では最も多い本数だ。というのも、外飲みを減らし家飲みをふやしたから。

しかし、家では日本酒以外のお酒はそんなに飲まないので、摂取しているアルコール量はここ半年では最も少ないはず。(←これでも)

だからかな、少しだけ痩せた(笑)。それでも、シャツの首ボタンが閉まらないのが幾つかあって、大変困っている(苦笑)。

 
 
 
(★の数は個人的なお勧め度を示しています。満点は★★★★★。)

 
 
 
酒呑童子 瓢箪から駒 あらばしり  ★★★★
京都府宮津市 ハクレイ酒造 720ml 1,155円 のづ酒店@佐伯区藤垂園

 
ハクレイ酒造は京都府の日本海側にある酒蔵で、創業されてから約190年との事。

僕の知る限りでは、広島市内の他店では見たことがないお酒だ。

と書きつつも、本稿を書いた後にアバンセ古江店で酒呑童子の別スペックを発見。

いやぁ、その時は驚いたもんだ(笑

さて、飲み応えがあるのが欲しいという僕の要望に対して、のづ酒店のご店主が勧めてきたのが本酒。

山田錦を使用した純米クラスのお酒ということだが、規格外(粒が小さい)の山田錦を使っているため「特定名称酒」として名乗れず、従って「純米酒」とは言えないそうだ。

しかしスペックは「純米酒」。

飲む側からすると、体裁はどうであれ旨ければ良いので、おすすめに従い喜んで購入させていただいた。

 
飲んでみると、山田錦らしい旨みがズンと来る。

香りは穏やか。

これで仕舞に切れがあればなお良いと思うが、まぁその辺りは好みによるんだろう。

飲んだ印象では福島県の國権、あるいは京都の英勲が近いか。

芳醇な旨みが乗った旨い酒だった。

 
 
 
西條鶴 純米生原酒 ★★★
東広島市西条本町 西条鶴醸造 300ml 578円 フレスタ@西区上天満町

 
西條鶴は、「神髄」と「ゴールド西条鶴」でモンドセレクション金賞を受賞した事でも有名な酒蔵。

発祥は天保年間(約170年前)。創業は明治37年(107年前)。

あちこちで見かけるお酒ではない。

正確な数字は分からないが、生産量は多くないと思われる。

先日訪れた「ほりかわ」という居酒屋で飲んだ「神髄」や蔵での試飲がなかなか旨かったので、300mlの小瓶を試しに購入してみた。

 
初手から仕舞までお米由来の甘さが続くお酒。

酸味は感じられず、温度によっては苦味が多少感じられる。

丁寧に作られた良酒だ。

 
 
 
李白 純米吟醸 超特撰 ★★★★
島根県松江市 李白酒造 720ml 1,638円 フレスタ@西区上天満町

 
明治15年創業の酒蔵。

お酒の名前は中国の詩人「李白」にちなんでおり、昭和3年に元首相の若槻礼次郎により「李白」と命名されたそうだ。

その後、平成になってから商号を李白酒造に変更し、現在に至る(元々は田中酒造)。

今回は夕食用に島根県浜田市で購入した鯖寿司と合わせるためのお酒として飲んでみた。

 
初手は山田錦らしい旨みとコクで盛り上がるが、しつこく続くことなく仕舞は切れる。

やや辛口で心地よい飲み口が特徴のお酒。

脂の乗った鯖寿司との相性は抜群で、ややくどい鯖の脂を本酒が持つ切れの良さが一掃する。

特段の凄みはないのだが、何故かしっくり来るお酒だった。

 
 
 
独楽蔵 特別純米 ひやおろし H19BY ★
福岡県久留米市 株式会社杜の蔵 720ml 1,400円位 石川酒店@西区古江西町

 
2004年から全量純米酒造りをされている蔵で、創業からは100年余り。

現在の蔵元で4代目なんだそうだ。

こちらのお酒を飲むのは、3年前に「杜の蔵 槽汲み酒」を飲んで以来。

燗にして旨いお酒をとのオーダーに対してお勧めいただいたのが、本酒と杜の蔵、末廣「猫魔の雫」の3本。

本酒は古酒の部類に入るお酒だが、熟成香が少ないということもあって購入してみた。

 
開栓初日。冷やして、そして燗で飲んでみたがどちらも印象は同じ。

米の旨みは感じるものの、味の変化に乏しい印象。

そして、若干ではあるが、苦手なミント系のフレーバーを感じた。

とりあえず野菜室にて保管してみて、味の変化に期待してみたが。。。

 
 
 
玉川 山廃純米 ひやおろし ★★★★
京都府京丹後市 木下酒造 720ml 1,250円 大和屋酒輔@中区胡町

 
天保13年(1842年)創業の蔵。

年間生産量は500石程度と少なく、この量は大手メーカーが1日に仕込む量と同程度らしい。

この蔵の面白いところはイギリス人のフィリップ・ハーパー氏が杜氏を勤めていること。

決して色物ではなく真っ当に旨い酒を造ってらっしゃる。

旨い日本酒を作るには国籍は関係ないという証で、とても素晴らしい事だと思う。

 
さて今回購入したのは、秋に出荷される「ひやおろし」という種類のもの。

穏やかな香りと濃厚な旨み、そしてほんの僅か感じられる山廃の枯れた感じ。

常温のままで一気に飲み干してしまうほど、僕にはしっくり来る旨いお酒だ。

スタンダードなラインナップでこの旨さ。

この秋1番のお酒だな。

 
 
 
南 特別純米 ★★★
高知県安芸郡 南酒造場 720ml 1,240円 酒商山田@南区宇品海岸

 
島根県の王禄のひやおろしを目当てに酒商山田に行ったが、四合瓶では該当する商品がなかった。

その代わりに、まだ飲んだことがなかった本酒を購入。

南酒造場は生産量が500石程度の小規模蔵。

その9割以上が純米酒と言われている。

創業は明治2年で、今年で142年を数える酒蔵だ。

高知のお酒は、辛口で切れが良くスイスイ飲めるという印象がある。

本酒もそのイメージを持って購入してみた。

 
実際に飲んでみると、適度な旨みと適度な苦味が感じられ、仕舞は切れが良く軟水らしい丸い口当たりが余韻として続く。

思いの外辛くはなかったが、なかなか好印象のお酒。

先日飲んだ亀泉もそうだが、本酒も飽きが来にくい味わいで普段飲みには適したタイプだと感じた。

 
開栓2日目にミント系のフレーバーが加わりドキッとしたが、3日目以降は旨みが乗ってきて旨・苦・辛なお酒に変貌を遂げた。

個人的には、3日目以降の味わいの方が好み。

 
 
 
奥播磨 山廃純米 ★★★
兵庫県姫路市 下村酒造場 720ml 1,312円 酒商山田@南区宇品海岸

 
先に紹介した「南」と一緒に購入。

播磨を醸す下村酒造場がある安富町は、町の面積の9割が森林という自然豊かな町。

姫路市の中でも北部に位置している。

機械化・大量生産にシフトせず、「手造りに秀でる技はなし」をモットーに酒造りをされているとのこと。

生産量は600石と、決して多くない。

 
まずは常温で飲んでみたが、穏やかな山廃感で、はっきりと辛口のお酒だった。

これはちょっと意外。

燗にして飲んでみると米の風味が広がるかと思ったら、変化なし。

ちょっと肩透かしを食らった感じだが、旨いとは思う。

 
 
 
いずみ橋 恵 純米無ろ過原酒 赤ラベル ★★★
神奈川県海老名市 泉橋酒造 720ml 大和屋酒輔@中区胡町

 
泉橋酒造は全量純米酒造りの蔵で、お米の自社栽培に乗り出している事でも知られている。

この度購入した「恵(めぐみ)赤ラベル」は自社栽培ではないものの、地元海老名産の山田錦Kを使ったお酒だ。

ちなみにKとはお米の生産者である神森さんという方のお名前らしい。

 
いずみ橋は今までに、トンボラベル2回・カッパラベル1回の合計3回飲んでいるが、いずれも端麗辛口のイメージで好みの範疇ではないという印象を持っている。

今回購入したのは、無ろ過原酒だったからだ。

このスペックなら多少は旨みがあるかなと思ってのこと。

 
飲んだ感想としては、中濃の辛口酒で食中酒には適しているお酒。

さしたる特徴はないものの、良酒の部類には入るかな。

 
 
■家で飲んだ日本酒シリーズ
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