日本全国で約300名。
カープの「羽月」や故「森繁」久彌と並ぶ、希少な苗字。
『中所(なかじょ)』。
複数のサイトによると、ルーツは広島県北部とのこと。
そんな珍しい苗字が店名となった『中所』は、創業約50年のお好み焼き屋さん。
店内には鉄板前の席しかなく、全6席。
ちょっと狭いけど、短髪で白髪のおばあちゃんがひとりで切り盛りするにはちょうど良いかな。
メニューはシンプルで、お好み焼き・焼きそば(うどん)と各種トッピング・ドリンク類。
ここは、肉玉そば650円、いっておきましょう。
お好み焼きを焼くプロセスにおいて、僕が注目しているのは、生地の大きさ。
これはお好み焼きの量に比例しているので、生地の直径は気になるところなんです。
だって、お腹いっぱいになりたいではありませんか(笑
油を敷いたところめがけて、サラサラの生地を延ばしていくわけですが、『中所』の生地は結構大きめ。
これは期待してもいいのか~
次は野菜ではなく、そば。
袋から出したそばに、サラサラのソースを掛けてほぐしながら炒めていきます。
ソースが全体に回ったところで、生地の上へ。
おぉ、この焼き方久しぶりだ。
更に、太めのキャベツ・多めのもやし・天かすひとつかみ・豚バラと積んでいきます。
つなぎを垂らして上下反転したら。金属製の重石を乗せて放置。
よしよし、結構量がありそうだ。
嬉しいなぁ(笑
重石の柄をつかんで、おばあちゃんが体重をかけること数回。
ずいぶん平たくなりました。
次は卵かと思い、ぼんやりと見ていたら、あれ?ふたつ持ってる。
あれあれ?
ふたつとも割った!
二卵黄どころではない、二玉か!
これは初めての体験です。
卵は広げず、本体をスライドさせて合体。
短時間でひっくり返すと、固まっていない卵黄が滑り落ちるように鉄板の上へ。
仕上げは、ソース・青のり・白ごまにて。
よかったら、と味変アイテム一式を出してくだいましたが、まずはこのままいただいてみましょう。
ポリポリキャベツとしゃきしゃきもやし。
野菜の食感がよく、いい意味で存在感あり。
もっちり生地、魚粉のざらつきと風味も良いですね。
半熟卵のコクにより旨さが加点されていて、結構旨いじゃないですか。
仕上がり温度は低めで、火傷のリスクが低いのも良いと思います。
半分食べたところで、味変アイテムの中から一味を使用。
唐辛子のストレートな辛さが加わり、これは素直にビールを欲する旨さです。
たまたま来店されていたご常連と話をしていると、「ダブルにしたら、もっと大きくなるんじゃけ!」「4人家族なら、ダブル2枚よ!」と聞き、肉も野菜もダブルにするスタイルと知ることができました。
お会計の時のおばあちゃんの笑顔が素敵。
『中所』、良いお店です。
ごちそうさまでした!!!
(2022.8)
■お店のデータ
中所
広島市南区東雲2-17-43
0822816702
11:00~21:00
定休日:不明
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