2022年6月30日付の中国新聞朝刊で、宇品東にある『しんや食堂』が57年の歴史に幕を下ろすことを知りました。
記事によると、営業時間は朝7時からで、夜勤明けの若いマツダ社員が上得意だったとのこと。
閉店理由は、年齢。
僕は宇品で生まれ育ったので、小さいころからこの店があることは知っていました。
でも、初めて訪れたのは2017年11月のこと。
「そいや、どんな記事を書いたんだっけ」と探したところ、記事が見当たらず。
まさかのアップし忘れだ。
書き直すにしても細かいニュアンスは再現できませんので、当時撮影した写真を中心とした記事にしてみました。
→「しんや食堂」の記事はコチラ
さて、ここで思い出したのは、マツダ宇品工場西門の前にある『かどや』のこと。
未訪のままにしていましたが、今回のことを機に入ってみることに。
客席は鉄板前の4席のみ。
古くこぢんまりとした店では、よく見かけるレイアウトです。
その周囲には雑然と物が置かれていて、ふと壁に目をやると、プロ野球選手や地元強豪校時代の某若手選手のサインが飾られています。
お店の切り盛りは、動きがゆっくりとした高齢女性がおひとりで。
メニューはシンプルで、お好み焼き・焼きそば(うどん)に各種トッピング。
注文したのは、肉玉そば650円に餅トッピング100円です。
粘り気の強い生地を丸く敷き、魚粉を多めに振りかけるところから、焼き方スタート。
この後は、太めのキャベツ・もやし・天かす・豚バラと積み上げる手順。
「餅が1個しかないけど、え~かね~」「大丈夫です!」とのやり取りの後、横に餅が置かれ、重しでプレスを掛けながら焼いていきます。
ていうか、餅って2個で100円なの?
2個だとちょっと多いから、かえって良かったかも。
つなぎをかけて反転。
おぉ、生地がこんがり焼けてる。
いい色だ。
このタイミングでそばを袋から取り出し、ソース・魚粉で下味をつけます。
仕上げは、ソース・胡椒・青のりにて。
青ネギと紅生姜をかけていいか聞かれたので、もちろんOKですと。
仕上がり温度低めの一枚。
パキパキのキャベツともやしは、徐々に火が通り、後半からは程よい食感になります。
ソースは薄塗りだけど、切りたての青ネギと魚粉の風味がよく分かるし、紅生姜も存在感あり。
おばあちゃんが焼くお好み焼き。
美味しくいただきました。
ごちそうさまでした!!
(2022.7)
■お店のデータ
かどや
広島市南区宇品東6-2-19
0822557455
11:30~14:00
17:00~21:00
定休日:不明
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