噂に名高い『宵夜燈(じょうやとう)』。
この日の逸品は、新秋刀魚の竜田揚げでした。
今シーズン初の秋刀魚は、皮はカリッと中はふわっと。
焦げる手前、限界寸前の香ばしさが攻めてる感あっていいですね。
骨も食べられるし、これは旨いと思います。
さらに、下に敷かれているキャベツのタレが酸っぱくて旨い!
今回注文したのは、3種類あるランチメニューのひとつ、松華堂。
これに、ご飯と味噌汁(共にお替り可能)、漬物が付いて900円。
ランチにしてはお高い部類ですけど、実物を目の前にしたらお得感しかありません。
鶏と牛蒡・こんにゃくの炒め物は、そこいらの料理とは照りが違っていて、見るからに旨そう。
くどくなく、しかしコク深い甘辛味。
これは旨い。
お隣にあるひじきの卵とじは、一転して甘さが前面に。
このコントラストが良いではありませんか。
刺身はエッジの立ったカンパチが3枚。
味が濃くて旨いなぁ。
松華堂の残り1枠は、冷やし茶碗蒸しと蛸の酢の物。
生姜あんの茶碗蒸し。
具材のイカ・銀杏もきちんと旨いですね。
酢の物は、白ごまやじゃこも使われていて、酸味は軽め。
むしろ塩気を前に出しています。
白ご飯も味噌汁も旨い。
唯一凡庸だった柴漬けは、乳酸発酵がちょっと弱いかな。
とは言え、この内容で900円は拍手物です。
お店の場所は、吉島のバス通り沿い。
お隣は「龍ちゃん」というラーメン店です。
店内は、白と白木を基調とした空間作り。
L型カウンターとテーブル席という構成で、若い男女がお店を切り盛りされています。
店名の読み方を聞いたときには「常夜燈」という字を思い浮かべたんですけど、目の前にあった本を見て、「常」が「宵」である理由に思いを馳せることが出来ました。
豚肉とほうれん草の鍋を常夜鍋と言いますが、「宵夜鍋」と呼んだのは、かの北大路魯山人なわけです。
1,200円のランチも気になるし、夜も気になる。
再訪必至の良店のご紹介でした。
ごちそうさまでした!!!!
(2018.8)
■お店のデータ
宵夜燈
広島市中区吉島西1-28-5
0825420230
11:30~14:00
17:30~22:00
定休日:日曜日
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