京都の夜は、自分で見つけた酒場と友人に教えてもらった居酒屋の2軒に行くことに。
まずは、ホテルからタクシーで10分ほどの「三条京阪駅」近くにある「伏見」という酒場に行ってみました。
が、何てことでしょう。
10人を超える待ち客が並んでいて、話を聞くと日常茶飯事とのこと。
これはさすがに、諦めましょう。
次に向かったのは、「伏見」からタクシーで10分ほどの四条河原町交差点近くにある「五十棲(いそずみ)」という居酒屋。
同系列の「五十松(いそまつ)」という店も向かい側にあるし、どっちかに入れるだろうと思い、予約無しでの訪問。
これが考えが甘く、どちらも満席。
う~ん、困ってしまいました。
これ以上、店調べてないんですよねぇ。。。
この辺りは、広島で例えると、建物が少し新しい「エキニシ」って感じのエリア。
若者。
おじさん。
外国人。
色々な人たちが行き交う路地はとても活気があって、平日とは思えません。
「京都って、すごいね~」と言いながら歩いていると、二人がピンと来る店がありました!
※帰りに撮ったので暖簾出てない(苦笑)。
店の名前は『鯛寿司』。
店構えにピンと来たってのもあるんですが、なんてったって「名作清酒 賀茂泉」ですよ!
こういう店って、看板の酒しか置いてないよね~
てことは、京都で賀茂泉か~
と思いましたが、お腹空いたので入っちゃいましょ。
店内は、掘りごたつ式のコの字カウンターのみ。
ほぼ満席で、とても活気があります。
ネタケースの前に座り、「初めて来ました」とお伝え。
どうやら握りと汁物(赤出汁・ねぎま汁)のみの店でして、握りはおまかせのようです。
まずは烏賊と蛸。
ぷりっと甘めの烏賊はまずまず。
蛸もプリッとしていて、艶かしい旨さ。
この蛸、好きだなぁ。
山葵は多目でしたので、次から少な目でとお願いしてみました。
鮑と車海老。
鮑はあっさりで、さくっと。
車海老は香り高くてなかなかの旨さです。
トロ。
何といやらしいトロなんでしょう(笑)。
きめの細かい舌触り、すっと溶ける脂、口角が上がる旨味。
久々に旨いトロを食べました。
貝柱。
甘くて、こりゅっと。
そしてシャリは扁平。
この形は、あえてなんでしょうか。
軍艦は、雲丹とイクラ。
粒が立った雲丹、ぷりゅっとしたイクラ。
どちらも軽快な旨味で、少し甘めの賀茂泉との相性も悪くありません。
おまかせはここまで。
ネタケースを見ながら、幾つか追加をお願いしてみました。
穴子。
煮穴子を炙っての提供で、炙りの香ばしさとほろっと崩れる煮穴子の旨さが格別。
「産地は韓国なんだけど、悪くないでしょ」と大将。
「穴子は広島のが一番だね」とリップサービスも(笑)。
走りの鱧。
穏やかな梅でいただく鱧。
プリッとして案外脂が乗ってるんですね。
旨かった!
蛸をもう一貫食べて、巻物へ。
鉄火巻きは、先程のマグロが使われていて、実に旨かったです。
胡瓜と沢庵は山葵効きすぎ(苦笑)。
そして、海苔が旨いのが嬉しいですね。
巻く前にサッと炙ってくれるし、歯切れ良く、味も香りも良かったです。
最後にねぎま汁を。
〆の一品としての位置付けなんでしょうか、思いのほかライトな汁に炙ったマグロと白ねぎの小口切り。
熱々のねぎま汁で、胃が落ち着きました。
気風の良い大将が握るシャリは、ネタによって形が違っているけど、解けがよく、旨いシャリです。
そして、ネタを手に取ってから客に出すまで、体感で2~2.5秒くらい。
凄く早いなという印象です。
以前、某国首脳が食べた「すきやばし次郎」のことを「30分で2万以上取るなんてぼったくりだ!」「いや、寿司はファストフードだから、当たり前だ!」という評する、二つの意見を見たことがあります。
ここで食べると、寿司はファストフードというのも良く分かります。
サッと握って、スッと出して、パッと食べる。
長っちりじゃなく、1時間程度で席を立つ。
これも一つの文化なんですね。
色々な体験が出来て、酒と合わせて一人5,000円少々。
京都らしさはないかもしれません。
しかし、京都の夜は、地元客の使う店に行きたかったので、そういう意味では大正解でした。
ごちそうさまでした!!!!
(2016.5)
■お店のデータ
鯛寿司
京都府京都市中京区米屋町388
0752216598
17:00~22:00
定休日:木曜日
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