恐怖の味噌汁。
あなたは、この言葉から何を想像するだろうか。
おそらくは毒が入った味噌汁で、一口でも口にすると、助かることがないと言う味噌汁。味噌汁がなくてはならない日本人を狙った新手のテロか?
これは僕の地元で噂になっていた「恐怖の味噌汁」に関する話である。
ある日の朝。
いつもの店で買い物をしようと思い、主婦のA子が自転車で自宅を出発。
自転車で5分と掛からないところに店はある。
「うちの人、味噌汁にはうるさいのよねぇ。」そんな事を心の中でつぶやきながら、買い物を済まし帰宅。
亭主は、いつも6時半には帰ってくる。帰宅した亭主は飯⇒風呂の順番。
なので、帰宅時間よりも前にご飯を炊き上げ、味噌汁を作る。メインのおかずは亭主が着替えている間に手早く作るのだ。
定刻を向かえ、亭主が帰宅。さっと準備をしたA子は、亭主が着席する少し前に夕食を並び終えた。
いつもと変わらない夕食の風景。なのに、亭主は味噌汁を口に含んだ瞬間、身悶えた!
「うぅ~、これは・・・ 何だこの味噌汁は・・・!」
「えっ?今日? 麩の味噌汁。」
「馬鹿!俺は麩が嫌いなんだよ!」
「あ、忘れてた。」
『恐怖の味噌汁』 (了)
※地元で聞いた話を元にアレンジを加えています。
※あと1つご用意しておりますが、いかがでしょうか(笑)?
※今後の配信予定(不定期)
・佐久間良子、不明
■その他の地元で聞いた怖い(?)話
・悪の十字架
・呪いの三輪車
・佐久間良子、不明
■その他の日々のことに関する記事はこちらからご覧いただけます。
コメント