気付けば、ここ最近の外食は麺類ばかり。
ラーメン、つけ麺、焼きそば。
流石に偏りすぎ。
ま、好きなんだからしょうがないか(笑
ということで、そろそろ別のカテゴリーのお店に行ってみましょう。
今回訪れたのは、今評判の和食店。
サンリブ可部店のすぐ近くにある『まつもと』というお店です。
中に入ると和服姿の女性がお出迎え。
案内されたのはカウンター越しの大将が見えるテーブル席です。
お昼は、季節のお手軽ランチ1,045円、和心1,760円、真心2,970円の3コースを用意。
予約しておけば夜のコースも注文可能なんだそうです。
真ん中の和心をお願いして、しばし待つ。
カウンター越しの大将は鷹揚とした印象で、刺身を切ったり盛ったり、天ぷらを揚げたり切ったり。
店員への指示出しは敬語で、穏やかな口調です。
雰囲気はややカジュアル。
気圧されないからでしょうか、女性客が席のほとんどを占めていました。
まずは先付の登場。
3月らしい入れ物ですね。
お雛様の中には、菜の花が入っていました。
ざらっとした舌触りの胡麻ダレが掛かっていて、菜の花の苦味が春を感じさせます。
お内裏さまの中に入っていたのは、イカとわけぎ。
黄色いのは辛子酢味噌です。
この辛子、驚きました。
辛子の風味は強いんですが、辛さがほとんどないんですよ。
こういう辛子もあるんだなぁ。
続いてのお刺身は、初鰹と鱸。
初鰹は、ほわっと柔らかい身に特有の酸味。
鱸はぷりゅっとした歯応えで軽やかな旨味。
ツマとして使われているのは、食用菊・スプラウト・ラディッシュ・紫蘇。
山葵は、辛さが少なく風味しっかりと。
辛子といい山葵といい、素材の旨味を楽しめるよう、辛さ控えめなのかな。
煮物は、ふき・椎茸・大根・饅頭をわかめの餡でまとめています。
ふきは淡い味付けで、僅かなほろ苦さがいいですね。
椎茸は少し甘さを強調。
この甘さ、和菓子のような甘さだ。
大根はおでんのような味付けで、いりこ出汁がしっかり。
饅頭は、じゃがいもと百合根とのこと。
中には蕗味噌と甘めの鶏ひき肉。
どうやらご飯が炊けたようです。
小さな羽釜を持ってきて、ピカピカのご飯を見せてくれました。
少しして、よそわれたご飯・味噌汁・漬物・牛すじ味噌・天ぷらを入れる箱状のものが並べられました。
天ぷらは、揚げたてを一つずつ出すスタイル。
まずは蓮根。
ほっこりと火が通っていて、根菜ならではの甘味がいいですね。
サツマイモはトロッとしていて、これはいい甘さだ。
風味爆発のそら豆。
鯛はプリッとしていて味が濃い。
天ぷらラストのわかさぎは、白身の旨味が品よく、その後に肝の苦さがドンと。
この苦味は冷たい日本酒で流したい!
とここで、今日一番旨いものが。
牛すじ味噌。
煮溶けたスジの繊維と旨い味噌。
口に入れると牛の香りが鼻の奥で感じられ、味噌の風味と旨味がたっぷり。
これは飯泥棒確定の旨さです。
天ぷらの後、ふた口分残したご飯に乗せて、一気に頬張る。
あぁ、幸せだ。
これ、瓶詰めがあったら1ダース買って帰りたい。
水物は八朔ゼリー。
旭鳳を煮切ったゼリー、甘さは蜂蜜。
ほろ苦い八朔がいい口直しだ。
この内容で1,760円はお値打ちだと思います。
ライブ感を感じられる席に座ったこともあると思いますが、同じ価格帯の「ふっかん」よりもこちらの方が好きです。
夜も行ってみたいけど、さすがに遠すぎる。
季節を変えて、お昼にもう一度行こうか。
ごちそうさまでした!!!
(2022.3)
■お店のデータ
まつもと
05054942480
11:00~14:30
18:00~22:00
定休日:不定休
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