◎閉店確認済
中央通りと新天地公園の間、つけ麺の「唐唐亭」の隣にある古い佇まいの中華料理店です。
ここ最近、意識して老舗と思われるお店を訪れる事にしており、「みよし食堂」(こんなお店)や「チャルメラ」(こんなお店)の訪問もその一環だったのです。
きっかけは八丁堀「川乃屋」の閉店です。
勤務先から近いのに訪問を後回しにしてしまったため、結局訪れる前に閉店されてしまいました。
今後もこういったことはありえますので、閉店される前に老舗の味を味わっておきたく、最近は老舗訪問にウエイトを置いて行動しております。
さて店内の配置ですが、テーブル席が1卓とカウンター席が8席程度用意されており、僕は入口に近い側のカウンター席に座りました。
僕が訪れたときは店員は3名でご夫婦と思われる男女とその息子さんと思われる若い男性がいらっしゃいました。
ビールの大瓶とともに、中華そば600円と焼餃子650円を注文。
待っている間に店内を見渡すと、ピータンや豚モツ(舌・心臓・子宮等)という魅力的なお品書きもありました。
これらは次回以降の楽しみにしておきます。
また、中華そばに関する注意書きが貼られており「台湾の坦仔麺風なので薄味です。濃い味をご希望の方は申し出て下さい」的なことが書かれていました。
この時点では「坦仔麺」が何か知りませんでしたので、味の濃さについて注文をつけず待つ事にしました。
出てきた中華そばは、なかなかの個性派。
麺は薄い平打ち麺です。
「尾道ラーメン」というよりも呉の「珍来軒」(こんなお店)で食べた呉冷麺の麺に近いです。
麺は柔らかい部類で、おそらくこの麺には「コシ」という概念はないんだろうと感じました。
具材では上に乗っている豚のそぼろ(とご店主は言われてました)が面白いです。
一口食べると甘辛い味のほかに紹興酒や漢方の風味が感じられます。
スープと混ぜてみましたが、そこまで味が移るほどではありません。
ちなみにスープは鶏ガラ醤油でさっぱり系でした。
餃子の焼き時間は長く、10分ぐらいではないでしょうか?
焼餃子というよりも揚げ餃子のような風貌。全体がキツネ色に染まり、皮はパリパリ。
「王」(こんなお店)の餃子に良く似ていて、なかなか旨い餃子でした。
※餃子の写真は取り忘れ。
このお店の前は何度となく通り過ぎていましたが、こんなに面白い料理を出されるお店とは知りませんでした。
※僕は勝手に、オールドスタイルの豚骨醤油か鶏ガラ醤油だと思い込んでいました。
豚モツが気になるので、また行きます。
ごちそうさまでした!!
※坦仔麺について調べてみました。読み方は「タンツーメン」。台湾の屋台料理で肉みそが乗った麺の小椀の総称という事です。味や具材は作る人によってかなり違うとのことでした。ベースとなる味は総じて薄味のようでした。
(2010.10)
■お店のデータ
福万(ふくまん)
広島市中区新天地1-13
0822412953
営業時間・定休日:未確認
中華そば600円 焼餃子650円 瓶ビール(大瓶)600円 豚モツ1000円 ラード(持ち帰り)250円 その他多くのメニューあり
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