千田町にある古書店に通っていたのは、今から20年ほど前の事。
けち臭い話ではありますが、大学(法学部)で使う教科書を新品で買うのはもったいないと思い、探しに行っていました。
しかし、あまり古い本だと法が改正されていて使い物にならない訳で。
丁度良い塩梅のは、主に「大学堂書店」で調達していましたが、ない場合には「神鳥書店」にも足を運んでおりました。
※「大学堂書店」は今でも健在ですが、「神鳥書店」は熊野町に移転。
当時の事を思い出すと、周辺の飲食店も余力で頑張っていたんでしょう、この界隈には学生街の雰囲気が残っていたように記憶しております。
電車通りと広電ボウルの筋には銭湯があって、アルバイトの帰りにひとっ風呂浴びて帰った事もあったなぁ。
個人的にはちょっと思い出のあるエリアなんです。
今回訪れたうどん店の『こむぎ』は、「神鳥書店」の跡地を焼鳥の「大吉」と分け合って作られたお店。
電車通り沿いにありますので、見落としは少なかろうと思います。
中に入ると、白い壁と節(ふし)の目立つ明るめの床材がお出迎え。
後から考えると、漆喰の壁に天然木の床材だったらこのお店らしいなと感じましたが、真実や如何に。
左手のカウンター席と最奥の調理場を見ながら、中央から右に設置されているテーブル席に着座し、メニューを拝見。
500円定食に魅かれましたが、壁に張られていた「しらす飯定食」が良いかなと思い、鳥の唐揚げと一緒に注文してみました。
出てきた定食は、しらすご飯・かけうどん・小鉢・漬物という内容。
しらすご飯は、釜揚げしらす・しそ・白ゴマ・海苔・うずらの卵が少し柔らかめのご飯に乗っています。
釜揚げしらす自体はそんなに驚きはありませんが、しその香りとうずらの濃厚な黄身は頬がほころぶほど。
いいもの使われているなと印象付けられました。
うどんは、表面が滑らかで中はムチッとした食感。
ツユはほのかな出汁感と薄い味付けで、よく言えば品が良く、悪く言えば物足りません。
小鉢のポテトサラダはマヨネーズや酢は極力控えた印象で、ジャガイモ自体の旨味で食べさせる印象。
鶏のから揚げは、下味の醤油ダレをしっかりと効かせ、なかなかの旨さです。
季節限定かもしれませんが、鍋焼きうどんの存在は気になるところ。
このお店がどんな味付けをするのか興味があります。狙って訪れてみてもいいかもしれませんね。
ごちそうさまでした!!!
(2013.2)
■お店のデータ
こむぎ
広島市中区東千田町1-1-80
0822472046
11~20時
定休日:月曜日
■こむぎの訪問記
・こむぎ2(2018.1)
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コメント
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こんばんは。十八年前までは今はやりの讃岐うどんは食べておりませんでした。嫁の実家が香川なもので食べる機会がやたら増えまして今では大好きな食べ物となっています。大学が移転してすっかり静かな街になりましたね、少し寂しさを感じます。私もこの町は思い出深く懐かしくなりました。是非伺いたいと思います。
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千田町の電車通りは随分とさみしくなりました。
でも、新しいお店も出来つつありますので、これこら活気が戻って来たら良いなと思います。
こむぎやミルサンなど、若いお店に頑張ってもらいたいですね〜。