吉島のバス通り沿いにある『天よし』。
お昼は2,500円から、夜は8,000円からとなかなかの高額店ですが、聖なる夜にかこつけて、エイヤと訪問して参りました。
凛とした雰囲気が漂う店内。
カウンターに4席とテーブルが3卓。
思いのほか若い男女が、2名で切り盛りするお店です。
まずはエビスの生ビール。
シュッと細長いグラスに、きめ細かくモチっとした泡。
炭酸はやや強め。
苦味がしかと感じられ、旨いビールだと思います。
先付は3種盛り。
クワイの素揚げは僕の好物。
ほっこりしてて旨いなぁ。
ほうれん草のおひたしは、ゴワっとしたほうれん草に野性味あり。
ワカサギの土佐酢。
スターターに丁度いい酸味の強さですね。
お造りは、鯛・鰆・鮪。
僅かにレア感残した鰆のたたきが旨いですね。
江田島で獲れたという天然鯛は味の乗りが素晴らしい。
豊洲から来たというメバチマグロは、中トロよりも赤身の方が旨かったです。
お酒は龍勢の熱燗にスイッチ。
黄色く色付いた辛口の純米酒。
どっしりとした味わい、天ぷらとは相性の良い酸味。
なかなか旨いお酒だと思います。
天ぷらは、車海老から。
自身の旨味甘みだけで十二分に旨い車海老。
天つゆも悪くないけど、塩の方が海老が引き立ちます。
続いては紋甲烏賊。
包丁で細かな切れ目の入った烏賊は、中心部にわずかなレア部分を残した火入れ。
カリッとした衣との対比も楽しいです。
ふんわりとした身が旨いサヨリ。
厚みもあって食べ応え十分。
品の良い白身は旨いですよね。
合間に出てきたのは煮あわび。
甘さ控えめの味付けが好みに合うなぁ。
可部の農園から仕入れたという白葱。
ほっこり旨い蕪。
この蕪、ほのかにミルキーなのが面白い。
初体験の原木エリンギ。
根元はごりっと硬く、上に行くに連れ柔らかくなる食感が印象に残りました。
今シーズン初の赤ナマコで中休み。
北海道産の貝柱。
これもいい火の入れ方。
甘くて旨かったです。
安芸津の牡蠣は黒七味と自家製ポン酢にて。
ある程度火が通った牡蠣は、まだ味の乗りは軽く、さっぱりとした旨さ。
ポン酢は少し濃いめかな。
鱈の白子は流石の旨さ。
トロッとしていてコクがあります。
追加で注文した冷酒は、鳳凰美田の愛山。
甘みと旨みがくくっと膨らみ、口当たりは優しいお酒です。
食中に用いるなら、もう少し味が穏やかな方が好きかな。
この日の一番。
安納芋。
噛んだ瞬間放たれる、芋の甘い香り。
味のキレは良く、後を引かないのもいい。
自然と笑顔になりますね。
天ぷらの最後を飾るのは真鴨。
赤いけどしっかりと火が通っていて、抵抗を示すことなくスッと歯が入る柔らかさ。
血の香りは一切感じず、濃いんだけれど綺麗な旨み。
肉が旨すぎたせいか、衣が邪魔に感じたのは驚きでした。
天丼と天茶から選択する、〆のお食事。
天茶は、塩を強めに効かせたお出汁、プリプリご飯、そら豆・原木舞茸・シラサエビのかき揚げ。
量は、このくらいが丁度いい。
最後に果物が出て来て、この日のコース料理は終了です。
僕の好みからは外れている料理もありましたが、出て来た料理はどれも旨かったと思います。
お若い二人だけど、知識も対応も素晴らしかった。
次の機会には、カウンター席で臨場感を楽しんでみたいな。
ごちそうさまでした!!!
(2018.12)
■お店のデータ
天よし
広島市中区吉島西1-12-5
0822468586
11:30~13:30
※土日祝は11:00~14:00
18:00~21:30
定休日:水曜の昼営業、夜は完全予約制
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