久々の出張で横浜へ。
日帰りですのでゆっくりは出来ませんが、広島では味わえない料理を食べて帰りたいものです(笑
当初の狙いは、新横浜駅近くのラーメン博物館にある「支那そばや」。
しかし利用予定のブルーライン(という地下鉄)に遅れが出ているとの表示を見たものですから、念のために用務先まで移動する事に。
「センター南」駅まで移動し構内を出ると、そこには広島ではあまり見かけない風景が広がっていました。
この辺りは山を切り盛りして造られたニュータウン。
駅は標高の高いところに配置し、いちいち坂を上り下りしなくて済むように、駅とフラットな地盤を人工的に作り、各商業施設と繋ぎ、動線を容易にしています。
お年寄りにも子供にも優しいデザイン。
分かりやすく言うと、アルパークの東棟と西棟の連絡通路の巨大版でしょうか。
人工地盤から降りると、道路は緩やかな勾配あり。
その道沿いにある新し目の建物が街並みを形成しています。
そして、この坂を2分ほど上ったところにあるのが、今回訪れた『ウミガメ食堂』です。
ここは、「センター南」駅で通行人の方に「この近くで、食べて帰らないと損するほどのおススメの店はありますか?」と聞いて勧められたお店でして(笑
ここの地下にお店があるそうです。
事前情報0での入店。
さてさて、どんな感じなんでしょうか。
早速、降りてみましょう。
オープンテラスのあるしゃれた外観はイタリア料理店と見間違うほどで、僕もここがラーメン店だとは最初気付きませんでした(苦笑)。
店内も同じような雰囲気で、女性スタッフの多さも雰囲気を醸し出す一助になっていると感じました。
メニューです。
情報を下さった通行人の方には「タケノコソバ」を食べるように勧められましたので、躊躇なく注文。
せっかくなのでランチタイム限定のシューマイセットも頼んでみました。
厨房には3~4人のスタッフがいて、見た感じではご家族という雰囲気。
ホールの人数と合わせますと7~8名体制です。
決して大きくないお店ですが、人員配置からは繁盛していることが伺えます。
席の目の前には酒瓶がズラリと並んでいて、そのほとんどは泡盛。
ウミガメという店名
マリンブルーのスタッフTシャツ
そして泡盛
これは南方の海を想起させるには十分ですが、ご店主がお好きなんでしょうか。
出て来たタケノコソバは、なかなかインパクトのあるビジュアル。
タケノコと称する極太メンマがドドンと盛られていて、スープ表面には少量の油と大量のねぎが浮いています。
生姜や中国料理っぽい香りが感じられるスープはクセがなく、ベースは鶏がらや魚&野菜の乾物類かなと推察。
少し物足りないかなと思いましたが、含まれている旨味成分は多いのではないでしょうか。
麺は細いストレート麺。
茹で加減はやや柔らか目で、博多のトンコツラーメンに使われるような細さです。
つるっと滑らかな麺線も特徴の一つでしょうか。
熱々のスープでも最後まで伸びることなく食べることが出来ました。
さてメインのメンマですが、垂直にかじっても平行にかじってもざくっと歯が入るほど柔らかく煮込まれていて、ちょっと驚きます。
漢方的なニュアンスを感じさせつつも、甘さが強い仕上がり。
これが8本ほど入っていたでしょうか。
ひょっとしたら、麺よりも多いかもしれません(笑)。
スープは冷めれば冷めるほど様々なニュアンスが顔を出してきて、感じる旨味の要素が少しずつ増えていきます。
個別要素は判別できませんが、じんわりと旨いスープで癖になるタイプです。
ざっくりと例えると、上等な中国料理店が作る上等な清湯スープでしょうか。
セットのシューマイとご飯は可もなく不可もなく。
食べ終えた直後はそう思いませんでしたが、翌日にはもう一度食べてみたいなと思わせるスープです。
用務先でこのお店の事を話してみると、横浜中華街にあった「キチンロウ」というお店をやっていた人が店をたたみ、その後、当地にお店を出されたとの事。
サンマーメン発祥のお店なんだとの説明も受けました。
後日調べてみますと、「奇珍楼」3代目の息子さんに開業させたのが『ウミガメ食堂』との事。
味付けがラーメン店的ではなかったんですが、これで納得できました。
今思えばチャーシュー食べておけばよかったなぁ。
また行くことがあれば、その時はぜひ。
ごちそうさまでした!!!
(2014.5)
■お店のデータ
ウミガメ食堂
神奈川県横浜市都筑区茅ヶ崎中央24-12
0455089204
11~22時
定休日:水曜日
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