ふぁぶーる／銭湯の一角を改装したカフェ！キッズスペースの再開を待ちわびる（カフェ・南区宇品神田）

ちょっと昔の話をさせてください。

宇品神田２丁目に非常に細い道がありまして。

県立広島病院（県病院）の南側から一直線に伸びる道。

地域住民の通行用にも見えますが、実は遊具が設置された子供の遊び場だったんです。

シーソーや雲梯、ゆりかごブランコ等があって、この近くに住んでいた小学生低学年の頃は、毎日と言っていいくらい、ここで遊んでいました。

そして、夜になると宇品神田３丁目にあった「泉湯」という銭湯に、この道を歩いて通っていたんです。

昭和50年代のことですので、お風呂がない家もまだ多く残っていまして、銭湯も繁盛していた時代のことです。

昭和が60年になった頃に宇品の中で引っ越して少し離れた場所に住むことになり、気付いた時には「泉湯」は廃業。

平成10年代には、宇品にあった銭湯のほとんどが廃業され、時代はスーパー銭湯へ。

この度立ち寄った『ふぁぶーる』は、廃業された「泉湯」をリメイクして作られた、子供の遊び場付きのカフェ。

空野ビル側には、キッズスペースの出入口。

ここは、「泉湯」の表玄関だったところです。

懐かしいなぁ。

今回立ち寄った飲食部門の入口は、ここから東側に回ったところ。

奥に長いお店で、入口すぐのところに個室、調理場前にカウンター席とテーブル1卓。

その横には掘りごたつ席2卓という構成。

内装はきれいで、BGMは最近の音楽でしょうか。

「メロンソーダ♪」という歌詞が印象に残っていますが、誰が歌っているのか分かりません（苦笑

ランチは、若鶏の唐揚げが筆頭メニュー。

税込でワンコインは安いなぁ。

視線を下に移していくと、本日のお目当てがありました。

しょう油ラーメン500円。

ラーメンだけだと足りないかなと思い、シェア前提でチャーハンの大盛り700円を注文。

店を切り盛りするのは、男性がおひとりで。

何となくですけど、泉湯の番台に座っていたおばちゃんに似ているような気が。

ひょっとして息子さんなのかな？

待っている間に、目に飛び込んできた1枚の板。

こんなのあったっけ？

記憶にはないなぁ（苦笑

注文から10分ほどでチャーハンが運ばれてきました。

え？

うそでしょ？

単品と思い込んで注文したんだけど、立派な定食仕立てではありませんか。

今からラーメン来るんですけど～（苦笑

チャーハンは穏やかな味付けでしっとり仕上げ。

これはなかなか旨いなぁ。

小鉢の切り干し大根には、しいたけの出汁が使われていて、これもなかなかの旨さ。

ジューシーな若鶏の唐揚げ、しゃきっとしたサラダも悪くない。

この内容で大盛りで700円ですから、人におススメしたくなっちゃいます。

一方のしょう油ラーメンは、油脂が少なくコクのあるスープに、乾麺っぽい細縮れ麺の組み合わせ。

ワンコインなのにチャーシューに凝っていて、ぐるりと巻いた鶏もも肉は醤油味が強め、皮付き豚バラは穏やかな旨さ。

がしっとした食感の豚肉はロースを煮たのかな？

甘さが強めな味付けでした。

スープがちょっとしょっぱく感じましたが、ワンコインでこの内容は文句なし。

12時を迎えるころには近隣の勤め人と思しき男性客がやってきて、賑わいが出始めました。

限定メニューもあって、立ち寄った日は天津飯。