※2020年6月 閉店確認
お母さんカレーをテイクアウトした時に店内のメニューを見かけて、日本酒のラインナップが面白かったのと一品物のメニューが異様に充実していたことに気付きました。
この店で面白い変化が起こっている。
そんな予感がしましたので、その翌日の夜に訪問。
あ、昨日まであった而今がない。。。みんな目ざといなぁ(笑)
※大は1合。小は120くらいかな?
冷蔵庫をのぞくとメニューに載っていないお酒があります。
「飛良泉」と、何だあれ?「山内杜氏」?
ま、あとから頼んでみます。
一品物のメニュー。なかなかハイカラな料理もあります。
とりあえず、生ビールとにんにく味噌キュウリ、おからコロッケ、揚げ出し豆腐、牛刺しを注文。
料理が出てくるまでの間、ビールで突出をやっつけながら、新たに設置されたテレビを見て時間をつぶしましょう。
まずはにんにく味噌キュウリが登場。さすがにこの手のは出るのが早い!
キュウリの表面に細工がしてありますねぇ。そして、にんにく味噌が旨い!にんにくの香りが立っています。味噌は思ったほど塩辛くないのが良いですね。
キュウリだけ完食して、味噌は日本酒用に残しておく事にしました。
これは酒飲みの鉄則だな(笑)。
牛刺し。花に見立てた盛り付けです。春だなぁ。
「きれいですね」と店員さんに伝えたら、「今日は(気分が)乗っているみたいです。」との事。
なかなかお茶目な店員さんです(笑)。
肝心の肉はサシが入っていますが脂っぽさはあまり感じられず、全体としてさっぱりとした味の肉でした。
揚げ出し豆腐が旨い。嬉しいなぁ。
片栗を付けてカリッと揚げられた豆腐が好印象です。ふにゃっとした仕上がりの揚げ出し豆腐には良く出会うのですが、揚げ出し豆腐はカリッとしている方が旨いと思うんです。
おからコロッケ。
今まで食べたおからコロッケの中では最も旨いです。
おからの香りが良い。それに尽きるかな。
酸味が利いたソースが添えられていましたが、何もつけずに食べても十二分に旨いコロッケでした。
もう少しお酒を飲もうと思い、追加で砂ずりのにんにく炒めを注文。
一人前のパエリアを入れるような小さな鉄皿で供されました。どちらかというとドライな感じの炒め物が出て来るかと思っていましたが、にんにくの香りをたっぷりと移したオリーブオイルの海に浸かった状態で提供されました。
砂ずりは一般的な品質だと思いますが、オイルがとても旨いです。
あぁ、翌日が歯医者じゃなければ飲み干したのに(笑)。
〆にオムライスを注文。
白ご飯の上にオレンジ色の半熟オムレツ、そしてデミグラスソースが掛けられています。デミグラスは深い味わいですがトマトの酸味が利いているため、ベッタリとくどい感じは皆無。
ご飯が白ご飯なのには驚きましたが、ネットで調べてみるとそういうオムライスもどうやらあるようです。
ちょっと量が多めなので、2~3人で分けて食べるのが良いと思います。
いずれの料理もきちんと作られていて旨いです。以前はもっとベタな居酒屋メニューだったと記憶しているんですが、作り手が変わったのかなと思わせる変貌振り。
さて、酒飲みの皆さん、日本酒もなかなか興味深いものが多いですよ。
神雷(しんらい)純米無ろ過生原酒。神石高原町のお酒ですね。写真は撮り忘れましたが、芳醇な味わいで後に米の味が残るのが良いッス。
山内(さんない)杜氏という銘柄。特別本醸造です。
これは秋田県のお酒。
店員さんの中に秋田出身の方がいらして、その方が友人から送ってもらったとの事。
秋田の杜氏集団を山内杜氏と言い、その出身地が山内村(現:横手市山内)。調べてみると、米も水も山内の物を使って醸したお酒ということが分かりました。
ほんのりとした甘さを一瞬感じますが、やや辛口でアル添を感じさせないお酒。なかなか良いですね。
飛良泉(ひらいずみ)山廃純米大吟醸。
こちらも秋田のお酒。
店員さんのご実家に転がっていたのでもらってきましたとの事。すごいお酒が転がってるなぁ(笑)。穏やかな山廃感でフルーティーな味わい。精米歩合42%なのにしっかりとコクがあって旨い酒です。
最後は東一の吟醸。
コクと切れがある。これも旨い!
日本酒はしっかりしている酒が多く揃っており、これは仕入れ担当の好みかなと思います。日によってラインナップは変わるんでしょうから、日本酒好きにとっては堪らないですね。
「ぎょうざの美和」が居酒屋というか酒場でカチッとした印象だとしたら、『かぶと屋』はやや創作的でウエットな印象かなと。
好みで言うと「美和」の方に軍配が上がりますが、場所的に行きやすいので『かぶと屋』に足繁く通うようになるかもしれません。
夜も麺類は食べられますので、使い方によっては安上がりに楽しめると思います。
ごちそうさまでした!!!!
※ずーっとこのレベルが保たれているんだろうか?再訪して確認してみなきゃ。
※H23.5.6追記
書くべきかどうか考えましたが、こういう論調の記事を書いた事を踏まえて追記します。僕が訪れたのが4月5日だったんですが、この時の料理担当の方はご退職されたとの情報をいただきました。なので、今はこのレベルかどうかは分かりません。少なくとも(昼の)麺類の旨さは健在であることは確認していますが。
(2011.4)
■かぶと屋の訪問記
・かぶと屋(2010.7)
・かぶと屋2(2010.11)
・かぶと屋3(2011.3)
・かぶと屋5(2011.5)
・かぶと屋6(2011.6)
・かぶと屋7(2011.8)
・かぶと屋8(2012.2)
・かぶと屋9(2016.4)
・かぶと屋10(2016.5)
・かぶと屋11(2016.9)
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コメント
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大見さん、こんにちは!
ねこまたぎの信原です
かぶと屋に行かれたのは4月23日より前ですよね?
この料理を作った料理人は元ねこまたぎの従業員でして、彼は確か4月23日でここを退職しているはずです
彼は以前、中町で「たまり場」という店を自分でやってました
商売が独りよがりで、店を潰しちゃったんだよね
その後、かぶと屋の近くに「赤ヘル酒場 こいのぼり」という店をやったんだけど。これまたすぐに潰して・・・
一応私の弟子なんだけど、なんだかなァってヤツです