中区胡町にある、日本酒好きには堪らない串焼きのお店です。
今年のお盆に旧友と飲んだ時、次回は日本酒の旨いお店で再会しようという事になっていました。
日本酒には詳しくない彼に、日本酒の楽しさを知ってもらうには高い品質と豊富な品揃えのお店が良いかなと、2~3の候補店の中から『楽車(だんじり)』をチョイス。
このお店なら、僕ぐらい飲む人でも文句はないでしょうからね(笑
旧友とは約3ヶ月ぶりの再会。
入店して早速、エビスの瓶で乾杯した後は、僕のチョイスで日本酒を注文。
一度に2種類注文し、味や香りの違いを比べる事に。
まずはお酒の味の濃淡を比較。
超辛口(日本酒度+20)の「くどき上手 ばくれん(山形県)」と濃い口・旨口の「悦凱陣(香川県)」の違いを味わってもらおうという狙い。
まずは一口ずつ飲んでもらう事に。
「どう?」
「う~ん、こっち(くどき上手)の方が飲みやすい。そっち(凱陣)はきつい。」
なるほど、そういう印象なのか。
僕も一口ずつ飲みました。くどき上手は水のような端麗さかと思っていましたが、案外と味が乗っていました。
凱陣は凱陣らしく、濃厚な旨みと後から来る苦味が心地よいです。
やっぱり好きだなぁ、凱陣。
続いては、香りと味の違いを比較してみました。
酸味と独特の香りがある「天狗舞石蔵仕込 山廃純米(石川県)」とフルーティーな「而今純米吟醸(三重県)」の比較。
「よく分からん。」との事。
そうか(苦笑
とりあえず、それぞれのお酒の味を説明。
山廃とは何ぞやという質問に答えて、これはおしまい。
同じ天狗舞の山廃でも、先日家で飲んだただの「山廃純米」は苦手でしたが、「石蔵仕込」はそれなりに飲めました。
何て言うんでしょう、山廃のすすけた香りと独特の酸味。
石蔵造りはお酒の旨みがそれらを和らげてくれたみたいです。
而今は変わらずフルーティー。メロン系かな。
最後は同じお酒を温度を変えて。
「奥播磨誠保(兵庫県)」を冷酒とぬる燗で。
こちらも「よく分からん。」との事。
そうか(苦笑
このお酒は格好の教材だと思ったんだけどな。
とりあえず、日本酒は温度によって味や香りが変わる事を説明。
奥播磨の誠保(じょうほ)って、冷酒のままだと濃い目の旨みと酸味が絡み、好き嫌いが分かれそう。
燗にすると香りが一気に花開き、香りと味で「米」を楽しめる一杯。
ていうか、純米酒なので米を感じるのは、本来は当たり前なんですが(笑
この辺の香りや味の違いって、飲みなれてこないと分かりにくいんでしょうね。
まずは日本酒を飲む事は楽しい事、というのを体感してもらえたと思うので、目的は果たしたと言うことで。
あ、ちなみに食べ物はこんな感じでした。
楽車離脱後は、少しだけ夜の薬研堀へ。
カクテル飲んだり、つけ麺食べたり。
年末に「酒の巣」での再会を期して0時前に散会。
これでまた1人日本酒好きが増えると良いなぁ。
ごちそうさまでした!!!
(2010.11)
■お店のデータ
楽車(だんじり)
広島市中区胡町4-7 河野ビル2階
0822496880
17:30~翌2:00
定休日:日曜日
■楽車の訪問記
・楽車2(2011.3)
・楽車3(2017.7)
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