名古屋に来て感じたことを幾つか。
高速道路の追い越し車線を走る車が少ない。
いたとしても、せいぜい110km/h程度のスピードで、後ろからあおる車も少ない。
広島ですと130km/hを超えて走る車は多いですし、不運なことにそういう車に後ろに付かれるとあおられまくります。
路肩に停車することが当たり前(中心部のみか?)。
これをやられると左折レーンがふさがるので、三車線の真ん中に左折待機の車が溜まり、真ん中を走る直進車の車線変更で渋滞が起きます。
数年前までは広島もそうなっていましたが、名古屋は今でも当たり前のようです。
名古屋弁でしゃべる人が皆無。
多分たまたまだと思いますが、「冬だぎゃ。」「うみゃ~(旨い)」という典型的な名古屋弁を聞く機会に恵まれず、むしろ「~でさぁ」という標準語的なくだりを耳にすることが多かったです(苦笑
さて、そんな名古屋の夜は、名古屋コーチンを楽しんでみました。
訪れたお店の名前は『鳥しげ』。
こちらでは「純系」名古屋コーチンという鶏が使われているんですって。
「純系」ってなんぞやと思い少し調べてみますと、「純系」が使えるのは、「愛知県畜産総合センター種鶏場で生産・供給された名古屋コーチンの種鶏を一般社団法人名古屋コーチン協会の会員が愛知県内および愛知県県境で育て、愛知県内で処理された名古屋コーチン肉、卵・・・(名古屋コーチン協会HPより引用)」だけなんだそうです。
要は、出自が明確で飼育環境が整っているということなんでしょう。
さて、お店の場所は東京第一ホテル錦の1階。
正面玄関からホテル内に入ってもお店の看板がありませんが、突き当たりにあるドアをくぐり少し進むとお店を見つけることが出来ます。
中に入ってみると、調理場と平行にカウンター席が並び、席の後ろの壁向こうには個室がいくつか用意されているみたいです。
実はこちらのお店、串焼きがカウンター席限定メニューと聞いていたものですから、予約時にはカウンターを取っていただきました。
とりあえずビールを注文し、「何食べよかね~」と相談していたところに、カウンターの向こうからナイスなアナウンスが。
「量や部位で希望があれば、話をしながら決めていくことができる」とおっしゃっていただきましたので、目当てにしていた刺身以外は串をお任せで7本と胸肉のたたきをお願いしてみました。
さて日本酒は何があるかな~
※一合の価格だそうです。
これを見ると、九平次(件の山田 生)以外は飲んだことがありません。
スススッとビールを空けて、東龍の特別純米を。
吟香軽く、飲むと口当たりはフルーティ。
余韻は辛口でなかなか良いのではないでしょうか。
そんな感じでお酒を利いていましたら、鶏の刺身が出てまいりました。
朝びきの新鮮なコーチンだから出せるとの事で、内容としては砂ずり・心臓・笹身・肝・ソリレス・胸の6種類。
この中では、ソリレスという腰肉が旨味が強かったですが、他の5つはとても軽やかでくせのない旨さ。
おろした生姜かにんにくを乗せ甘辛い醤油でいただくと、醤油だけで食べるよりも旨さが増して、なかなかのものです。
続いては胸肉のたたき。
目の前で丸鶏をばらし、胸肉を切り分けてからたたきにして下さいました。
鶏をさばくところは目の前で見たことがありませんでしたので、この辺りの演出がお上手だなと感じました。
柔らかな胸肉は、もみじおろしとポン酢でさらりといただきましたよ。
おまかせの串は全部で7本で、笹身・ソリレス・せせり・はつ・ねぎま・肝・つくねという内容。
刺身で食べるよりも焼いた方が味が濃くなり、塩は大して打っていませんが満足な旨さでした。
この中では、せせりのジューシーさ、はつの旨味が上位の旨さ。
そして、溶かした卵黄をまとわせて食べるつくねが、この日のハイライトです。
ねっとりと色濃い卵黄は、食べてみてもその通りの旨さ。
つくね自体もカリッと焼かれて中に旨味が閉じ込められていましたので、大満足の旨さでした。
軽やかな旨味の前半に対して、串が出て来た後半は旨味ラッシュ。
僕たちにしては量は少なく押さえましたが、味には満足しております。
ごちそうさまでした!!!
(2013.11)
■お店のデータ
鳥しげ錦本店
愛知県名古屋市中区錦3-18-21 東京第一ホテル錦1階
0529721331
11~15時
17~23時
定休日:不定休
■その他の飲食店記事はこちらからご覧いただけます。
■ 所在地別飲食店リストはこちらご覧いただけます。
コメント