久しぶりの『あじろや』。
この日はお祝い事で。
料理は、あらかじめミニ鮨会席をお願いしておきました。
まずは、赤なまこ。
ほわっと柔らかな赤ナマコ。
浸してあるのは土佐酢でしょうか。
なまこは炊いているのかなと思いきや、「茶ぶり」という手法で調理したんだそうです。
お茶で霜降りにする調理方法なのかな。
面白い。
続いてはごま豆腐。
ぷりんぷりんのごま豆腐は、当たり前だけど胡麻の風味満載。
上に乗ったわさびの、穏やかな刺激がちょうどいい。
お造り。
3点の盛り合わせ。
皮目を炙った鰆。
醤油漬けとは思えないほど穏やかだけど、ほのかに醤油のニュアンスが感じられます。
角がピンと立った戻りガツオ。
ぬるりとした表面。ねっとりとした身。
特有の酸味が笑顔を誘います。
蛸は常温よりもわずかに温かく、抵抗なく歯が入る柔らかさ。
野菜の海苔巻きは海苔が実に旨い。
5個でも10個でも食べられそうでした。
茶碗蒸しは、濃い目のあんに強めの酸味。
この酸味はお酢では出せないと思うので、柚子の果汁なのかな。
ここまでの路線とは異なる鮮烈な印象。
具材のタラ白子はスマートな旨さ。
軽いコクと深い余韻が楽しめました。
鮨はふた皿に分けて登場。
ひと皿目は鮃・しめ鯖、
あおりいか・車海老。
しめ鯖は表面から数ミリが酢で白くなり、その内側は生というよりも火が通っているような印象。
酢は非常に穏やか。
自分でも年に1~2回作るんですけど、こういうところで食べると違いが分かって面白いですね。
ふた皿目はさより・穴子・細巻。
穴子は、ほっこりと煮たのを炙り、甘くない煮ツメを塗って提供。
これが実に旨いんだ。
細巻は、しんこ・きゅうり・かんぴょうの3種。
中でも、しんこ巻の旨さに驚きました。
薄くスライスした薄茶色のたくあん。
これが旨いんだ。
ちょっと疑問に思ったのは、しゃりの固さ。
今回はかなり固めで、主張が強いしゃりでした。
内側の水分が足りないような印象でしたが、あえての炊き具合なんでしょうね。
お店の方にお聞きしてみればよかった。
追加で注文したのどぐろ。
旨いんだけど、これは想像の範疇。
せっかくならコハダにすれば良かったかなぁ。
ここのコハダ、旨いんですよ。
そして最後に、ラ・フランスと柿、温かいほうじ茶が出てきて終了。
お昼にしてはちょっと贅沢でしたが、たまには、ね。
ごちそうさまでした!!!
(2019.11)
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・あじろや(2017.11)
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