※閉店
今年の3月に鷹野橋の「大番」でお昼を食べたんですが、その隣にある居酒屋『ぎん』の佇まいにちょっと引かれるものを感じまして。
何がどうという訳ではないんですが、気になるオーラが出ていたんです。
いつか行こうと心に留めて、7ヵ月後。
丁度いい機会が出来ましたので、単身ではありましたが、乗り込んで参りました。
お店の場所は、焼肉の「新長亭」の向かい側。
写真にも写っている赤いちょうちんが目印です。
引戸を開けて入ってみると、そこそこ年数が経っている居酒屋といった雰囲気で、先客は4名ほど。
カウンターの端の空席に腰掛け注文した熱燗一合から、この日はスタートです。
「つき出し、お出してもいいですか?」と、女将さん。
聞く店がある事は知っていましたが、実際に聞かれたのは初めてかもしれません。
出していただいたつき出しは全部で3皿。
2軒目なのでこれだけで満足しそうなボリュームです。
左上は、きゅうりと大根・くらげの酢の物。
右上は大根の皮のきんぴら。手前には、鶏肝の煮物です。
酢の物は定番的な旨さ。
きんぴらは、らしい甘辛さで酒がすすみます。
いずれも外れのない旨さでしたが、生姜香る鶏肝の煮物は特に好みでした。
「次は何食べよかな」と後ろにある水槽を見てみると、カワハギや穴子の他、ピカピカの鯵を発見。
こちらのご主人は、船を出して釣った魚をお店で出すそうなんですが、これらが全て釣り物かどうかは聞きそびれてしまいました。
出していただいたのは、刺身でおススメと言われたイカ。
しっとりとした甘さのイカで、レモンを絞り醤油で食べるとさっぱり旨かったです。
いいなと思ったのは、刺身のツマ。
大根手切りと比べると手間は省いていますが、かいわれ・ワカメ・茗荷が並ぶだけで華やかですし、印象が良いですよね。
もう少し食べたいと伝えて、お任せで出していただいたおでん。
春菊・はんぺん・こんにゃく・大根・すじ肉・揚げ団子という内容で、さらっとした甘さが目立つ味わいでした。
辛子を溶いたツユが別皿で出てきたのには、ちょっと驚き。
この手のお店ってラフなイメージがありますが、意外と(失礼)芸が細かいです(笑
お酒は、熱燗からレモンチューハイ、ご常連にご馳走になった焼酎水割りの3杯。
トイレに行く途中にあった冷蔵庫には山間の未開栓1升瓶が冷やされていましたが、一見客が頼むものじゃないなと思いまして、自重してみました。
お店の雰囲気は、人懐っこくて家庭的。
お店の方は、どうしてこの店に来たのか?出身は?好きな球団は?など、こちらと積極的にコミュニケーションを取るタイプ。
ご常連と一緒になって絡んでくれたり、一見客の僕が居心地悪くないように色々と配慮してくださいました。
こういうのって苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが、個人的にはありがたいなと感じました。
再訪して、釣り物の魚で一杯やりたいなぁ。
ごちそうさまでした!!
(2014.10)
■お店のデータ
ぎん
広島市中区大手町5-8-24
0822433560
営業時間:未確認ですが、夜営業のみです。
定休日:未確認
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