一年以上の間隔が空いての再訪でしたが、入店直後にこの日の最大のサプライズが。
僕たち夫婦が足繁く通っていた頃はまだ幼い風貌だった彼が、今では立派な花板になっていました。
昇進(?)おめでとうございます!
さて本題。
先附には、この3品が登場です。
まずは、右下の豆苗と生きくらげのお浸し。
食感が楽しい組み合わせで、味付けは少し甘めでしょうか。
中央上の長いもと紅もずくには、軽く酢を効かせていて、なかなかの旨さ。
初手に酸味のある物が出てくると、食欲が増して困るんですがねぇ(苦笑)。
左下は、スイカの愛媛産赤雲丹乗せ。
スイカはジュレ状で、甘さとコクが強調されています。
そのせいか、雲丹の風味が消えていて惜しい一品。
定番の盛り刺しです。
季節感のあるあしらいも良いですねぇ。
では、真ん中から反時計回りにぐるっと行きます。
環八炙り。硬めの食感に塩とレモンを効かせていて、いつもの通りの旨さ。
山口県産鯛の昆布締め。軽い締め加減で、これもなかなか。
生マグロのづけには、辛子が乗っての登場。
鰆のたたきには、ポン酢ジュレの酸味が好相性です。
小イワシはさっぱり。
北海道産甘エビ。
身もさることながら、頭をチューチューすると、なお旨い(笑)。
〆鯵は少し甘め。
醤油を付けて食べる前提なので、これはこれで有りかなと。
生タコはくちっとした食感。身が少し塩っぱいのも特徴でしょうか。
最後の一品は、広島牛ではなく、佐々木寿司と呼ばれる巻物で、づけと寿司飯を広島菜で巻いた物。
肉と比べるとボリューム感は減りますが、さっぱりして良いのかもしれませんね。
お酒は、生ビールを経由して白岳仙を。
香りからは、フルーティなニュアンスも感じますが、米の香りも感じられます。
飲み口は丸く、軽やかな米の旨味を仕舞いの酸味で流す感じ。
食中に良く、冷やし過ぎていないのも良いですね。
次は、季節野菜の炊き合わせの登場。
使われている野菜は、冬瓜、モロッコ豆、茄子、カボチャで、これらを冷やしての提供です。
基本的には甘さを出す料理でしょうか、カボチャのスッキリとした甘さには思わず顔がほころんでしまいました。
次のお酒は青森県の山本で、酒米が美郷錦。
この酒米は、山田錦×美山錦だそうですが、飲んでみると、どちらかと言うと美山錦と言う印象。
舌にぺっとり張り付くような酸味が、これまた良いですねぇ。
ローストビーフ。
個人的には、この日のイチオシです。
肉自体が旨い事はもちろんですが、添えられているドレッシングがなかなかの力作。
大葉、玉ねぎ、パプリカ、にんじんが使われていて、少しずつ異なる酸味を効かせたスムージーと言う印象。
ローストビーフを食べ終えたタイミングでドレッシングを下げられそうになったんですが、そのまま残してもらい、お酒のアテにしてしまいました。
これは、飲み干し推奨です(笑)。
この後のお酒は、田酒山廃、奥播磨、天心つきのひかりなど。
※田酒の写真がない。。。
勢いに乗って、金目鯛の頭を甘辛く煮てもらいました。
〆は、しらす丼。
少し塩っぱいシラスに生姜醤油を垂らしていただきましたが、ねっとりとしたシラスにホコホコのご飯が合わさってなかなかの旨さでした。
食後のデザートにはデコポンシャーベット等が出て来て終了。
改めて感じた事は、こちらの日本酒は食中をしっかりと意識されているためか、酸味をキーワードとしてチョイスされているように感じました。
和らぎ水は日本酒の倍量出てくる点も流石だなぁと。
やはり僕たち夫婦はこのお店好きだなぁ。
ごちそうさまでした!!!!
(2013.7)
■にかいのおねぎや笹木の訪問記
・にかいのおねぎや笹木(2010.3)
・にかいのおねぎや笹木2(2011.11)
・にかいのおねぎや笹木4(2014.9)
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コメント
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盛り刺しって店のレベルが分かる気がします。
多種類のドレッシングはホテルのバイキングって感じでいいですね。
最近、「南」の純米吟醸を飲んだのですが、濃くはないけど辛口で飲み飽きない感じの好きな酒でした。
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ここの刺し盛りは殆どの魚に一手間加えているんですが、なかなか旨いんです。
安定のクオリティです〜。
個人的には、サプライズが欲しいので、魚種がころころ変わって欲しいんですが。
南はらさっと旨いですよね。広島で飲める高知のお酒って、その手のが多いですが、濃醇タイプなんてのもあるかもですね。