※2016.5業態変更し十日市に移転→閉店
中区猫屋町の『kanpai』は、良い物を仕入れて、あまり手を加えず提供するお店。
居酒屋のカテゴリーの中では最上位に位置する、お気に入り店です。
前回訪問は昨年の5月。
随分ご無沙汰をしておりましたが、機会を見つけて訪問することが出来ました。
つきだしは、シーズン最終盤のなまこ。
肝も少しいただきましたが、まずまずの旨さでした。
トマトなど野菜の一品物を、お任せで盛り合わせ。
トマトは皮が薄く、張りがあって甘みも強め。
以前もいただいたことがありますが、かなりの旨さです。
ブロッコリーは苦手な僕でも食べられるほどに癖が無く、これもまた旨い。
ポテサラは素材の旨味を活かすため、過度な味付けはされていません。
シンプルですが、しみじみ旨い一品。
続いては、刺身の盛り合わせ。
赤貝、タイラギ、烏賊、鰤、このしろ、鯛、甘エビというラインナップで、ピカピカな身質がまばゆく感じます。
刺身はもちろんいずれも旨く、ワイルドと言いますか野趣あふれると言いますか、食べると力強さが感じられる素材ばかりです。
赤貝は、殻をがちっと閉じて抵抗するこぶし大のをこじ開け、身とヒモに分けての提供。
貝特有の甘みと鼻に抜ける爽やかな潮の香りが堪りません。
酢〆のこのしろ(コハダ)は、やや厚めの身でなかなかの旨さ。
烏賊のエンペラはピカピカで、パキッと言う食感と烏賊の甘みが堪能できました。
マスターのオススメと言うことで注文したあさりの酒蒸しは、大野町の手掘りあさりが登場。
味の濃さも大きさも本格シーズン前とは思えない旨さでした。
そろそろ鶏を食べたいと思い在庫を聞いてみると、おすすめは手羽との事。
カリッと焼いて出していただきました。
良い鶏肉と言うのは、香りが良いですね。
メバルの煮付け。
こちらはさっぱり目の味付けですが、濃醇なお酒が多いお店ですので、このくらいの味付けの方が良いのかもと感じました。
添えられている豆腐もきちんと旨かったです。
最後はカキ。
そろそろシーズンもラストに近づいておりますが、今宵の牡蠣はぷりぷりの大粒。
食べ応えがあり、旨い牡蠣でした。
以前にも書きましたが、僕はここで悦凱陣(よろこびがいじん)という日本酒を飲ませていただいてから、本格的に日本酒にはまりました。
そのきっかけとなったお酒はこの日は出ませんでしたが、お任せで旨い酒が幾つも出て来ました。
広島県・亀齢酒造:萬事酒盃中おりがらみ生、三重県・木屋正酒造:而今特別純米無ろ過生、大阪府・秋鹿酒造:槽搾直汲純米吟醸、京都府・木下酒造:玉川純米山廃無ろ過生原酒の雄町、島根県・王禄酒造:王禄無ろ過直汲。
何年も前からこの辺りのラインナップを揃えている辺り、さすがです。
これら以外には、福島の会津娘・福井の早瀬浦・広島の竹鶴なども扱われています。
この日は、同行者に申し訳ないほどマスターとの会話に華が咲いてしまいました。
個人的には楽しかったです(苦笑
ここのマスターは、うんちくの多い方ですので合う合わないはあると思いますが、僕にはしっくり来るお店。
今年は何度か訪問したいなぁ。
ごちそうさまでした!!!!
(2013.3)
■KANPAIの訪問記
・kanpai(2010.4)
・kanpai2(2010.9)
・kanpai3(2010.12)
・kanpai4(2011.2)
・kanpai5(2011.8)
・kanpai6(2011.12)
・kanpai7(2012.5)
・kanpai9(2013.5)
・kanpai10(2013.12)
・kanpai11(2014.6)
・kanpai12(2016.3)
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コメント
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こんばんは。
いいお店ですね、基本私好きです。
お料理も、うんちくも両方。
案外ツボかもしれません。
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僕もうんちくは好きな方です。色々と勉強になるのが嬉しいですね。
それと、気になっていたんですが、例のお寿司屋さんの件ではご迷惑をお掛けしませんでしたか?
まさか閉店されたとは思っていなかったものですから。。。