友人である増井さんのブログで知った「ミートカネショウ」。
彼が取り上げたのは安佐北区口田にある精肉店の方でして、「本当は教えたくない」なんて断りを入れながらの記事アップですから、気にならないはずがありません。
しかしながら、普段の生活で口田に行くことはほとんどありませんので、今までずっと未訪のまま。
このままではいつまで経っても行きそうにないなぁと思っていましたら、妻が突然「焼肉食べたい」と言うではありませんか!
そこで思いついたのが、今年オープンした焼肉店の方の『ミートカネショウ』。
所在地は西区中広町(確か口田の方にもあるはず)で、以前は天下一品(ラーメン店)やうどん屋が入っていた場所です。
観音方面から行きますと、広島西郵便局前の通り「中広通り」を横川駅方面に向かって北上。
沼田に抜ける高速4号線入口交差点を越え右手にセブンイレブンが見えたら、その裏に回りこむように鋭角に右折するとお店が見えてきます。
入口の自動ドアを開けると、店内が外から見えないように視線をカットする壁が一枚立っており、その脇で感じの良い女性店員が出迎えてくれました。
僕が見た限りでは、客席はコの字型に仕切られており、オープンなのは通路側だけ。
半個室的な雰囲気の中で焼肉を楽しめそうです。
熱源は無煙ロースター。
焼き網をぐるりと囲むように排気口が設けられていて、炎や煙のほとんど全てがそこに吸い込まれるというタイプのものです。
これって眼鏡に脂が飛びにくいので、個人的にはお気に入りの熱源なんですよ。
メニューは各種コースや数種類の肉のセットメニュー、単品、ドリンクといったラインナップ。
初めての訪問ですので、単品でいくつか注文してみました。
まずは白菜キムチ。僕には塩気が強すぎたのと、白菜由来なのか苦味も強く感じてしまいました。
このキムチは自家製なんでしょう。
以前「KANPAI」のマスターが、自家製キムチは味がぶれると言われていましたので、今回の塩気と苦味もその範囲内だと理解したいと思います。
肉は塩焼きメニューから2種、タンとコウネをチョイスしました。
タンは円く薄いタイプ、コウネは脂がやや多めで大振りです。
まずはコウネを焼いて食べたんですが、塩コショウによる下味が付いていなくても旨い一枚。
とは言っても、レモンだけでは物足りませんので、卓上の塩コショウを使って残りに振りかけていただきました。
タンはそこそこの旨味が感じられ、悪くない印象です。
続いての生センマイは、ピリ辛味噌とレモン汁の残りの両方でいただきました。
タレ焼きからは、カルビと肉のセットメニューで気になっていたWホルモンを注文。ホルモンは上ホルモンと大腸と言われたかな。いや、ぷりぷりホルモンと大腸だったか(苦笑)?
大腸は思いのほか柔らかく、脂の付きが良いですね。個人的には好きなタイプです。もうひとつのホルモンは脂がぷるっとしていて、こちらも旨い!
卓上にはタレが二種類用意されていてどちらも試してみましたが、さらっと食べるなら醤油ダレだし、ガッツリ行きたいなら味噌ダレと使い分けするのがお勧めかなと。
カルビはお値段(900円)の割にはさしがよく入っています。
表面を軽くあぶりタレにつけて食べると、口の中で柔らかく溶けていきますよ。
このカルビ、人気メニューなんだろうなぁ。
追加でロースとレバーを。
ロースにもさしがしっかりと入っていますねぇ。一般的な焼肉店でしたら特選ロースクラスではないでしょうか。
レバーは表面を少しあぶっていただきましたが、一切の嫌な臭みがなく、サクッとした歯ごたえでかなりの旨さ。あぁ、もっと早く出会っていればレバ刺しで食べたのに。。。
レアステーキユッケ風(だったかな)。
良くあるユッケ(今では滅多に食べられませんが)は甘い味付けが施されていますが、僕はどうも苦手でして。
こちらのは甘さ控えめで僕好みの味付けでした~。
〆はテールクッパ。テールのエキスがしっかりと出ているスープで、これもなかなかの旨さ。
お酒は瓶ビールから日本酒に流れてみました。
日本酒は賀茂鶴しかないのかと思っていたところ、別メニューを発見!この日のラインナップは、雨後の月NEWMOON、亀齢の山、越の寒梅白ラベル。
確認すると常温保存でしたので、山を2合ほどいただきました。
ここで飲食店経営者の方にお願いがありまして。
今回の日本酒の注文時に「飲み方はロックでしょうか?」と聞かれたんですが、この類の対応って多くのお店で行われているように感じます。
今回はご愛嬌で済ませましたが、せっかく良いお酒があるのにもったいない対応だなと思いました。
共通して言えるのは、店員(主にアルバイト)の日本酒に関する知識が0に等しい事。
日本酒を飲まないと言うのが知識に乏しい大きな理由なんでしょうが、ある程度の日本酒を置くのであれば、飲食店経営者の方はスタッフに対してしっかりとレクチャーをお願いしたいと感じました。
少し気の利いたお店だと、お酒の名前や甘口・辛口、飲む温度帯(冷や・燗)、蔵元やその所在地ぐらいさらさらっと言えたりするものです。
カンペを見ながら話すお店もありますが、それでもいいじゃないですか。
専門的な事は求めませんが、もう少しお酒(日本酒以外のお酒も含めて)の魅力を伝える工夫をして欲しいと願います。
『ミートカネショウ中広店』。
確かな肉の旨さとなかなかレベルが高そうなサイドメニューには満足しました。11月後半から提供を開始されると聞いた熟成肉には興味津々。 機会を作って再訪してみなきゃ。
ごちそうさまでした!!!
(2012.11)
■お店のデータ
ミートカネショウ中広店
広島市西区中広町3-24-15
0822313000
11:30~14:30
17:00~22:00
定休日:火曜日
■その他の飲食店記事はこちらからご覧いただけます。
■ 所在地別飲食店リストはこちらご覧いただけます。
コメント
PASS: 8ff4e9b581d279a858e0460024f26624
こんばんは。
先日はご来店ありがとうございました。
それと今回のアドバイス、本当にありがとうございます。早速ご意見参考にさせて頂きスタッフ共々お客様に喜んでいただけるよう勉強します。頑張ります!!
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
だいちぱぱさんのお店だけではなく、これってよく感じる事なんです。
店主はとてもこだわって素晴らしい日本酒を入れていても、一般客は接客スタッフと接する訳ですから、そのスタッフが店主の思いを伝えないと宝の持ち腐れになります。
一言添えるだけで、同じお肉でもお酒でもより美味しくいただけると思うんです。
だいちぱぱさんのお店の記事でわざわざ書かなくてもと思ったんですが、書くキッカケになったのは事実ですので、あえて書かせていただきました。
生意気書いてすみませんでした。
PASS: 4e3da2ae832730d1abbf10611df36ea6
正月用の牛肉をたっぷりとカネショウで買い貯めしましたw
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
そうか、その手がありましたか!
精肉店のカネショウは今年の早い内に行ってみますね〜。