今月のお酒
■小笹屋竹鶴 番外編
■南方 純米吟醸ひやおろし
■来福 純米吟醸 愛船
■桜弥山 純米吟醸
■白鶴 純米吟醸
もう、読まれましたか?
『TJ-hiroshima10月号』の日本酒特集を。
内容は、基礎編が多く盛り込まれていますが、広島の酒とそれらを扱う人たちの特集記事という意味では、かなり力が入っています。
僕も誌面に登場していますので、まだの方は、ぜひ買ってから読んで下さい(笑
(評価は、なし~★★★★★。個人の好みで評価しています。★★★以上がおススメ)
小笹屋竹鶴 番外編 ★★★
醸造元:竹鶴酒造(竹原市)
石川酒店の店頭にやたらと小笹屋の箱入りが並んでいまして、何だろうと手にとって見ると、「番外編」とのこと。
裏ラベルには「山廃」と書かれていて、竹鶴で山廃って記憶にないなと思い、購入してみました。
お店で聞いてみたところ、山廃と生もとのブレンドで今回限りなんだそうですよ。
さてさて、どんな感じなんでしょうかね。
竹鶴なので常温開栓でも良かったんですけど、うかつにも冷蔵庫に入れてしまいましたので、冷え冷えからの開栓です。
瓶口からは、確かに山廃っぽい香りが。
飲んでみると、竹鶴らしい太いコクに、山廃らしい酸味。
菊姫の山廃の生にも似た感じがありますかね。
ある程度飲んでから、1週間ほど常温保管。
コクが減って、その代わりに結構な辛さが出てきました。
試しに60度まで温めてみても辛さは変わらず、山廃感はあまり感じられません。
50度を下回るくらいに温度が下がってくると、喉の入口で山廃のニュアンスが主張。
竹鶴らしい飲み応えのあるお酒でしたけど、まだ飲みごろは来ていないのかもしれません。
後日もう一本買って帰り、未開栓のまま常温で保管することにしましたとさ(笑)。
南方 純米吟醸 ひやおろし ★★★
醸造元:世界一統(和歌山県)
今シーズン初のひやおろしは、和歌山県・世界一統の南方。
砂ずりと蓮根のアヒージョに合わせるお酒を探して石川酒店に行ったところ、これがいいんじゃないかとおススメいただきました。
穏やかな吟醸香の中に辛そうなニュアンス。
お酒の色は、ほんのりと色付いています。
実際に飲んでみると、南方らしい適度な旨味がありますが、辛さと渋みも一緒に感じられ、後口はあまり良くない印象。
空気を含むと米の旨味が出てきて、後口が和らぎます。
肝心のアヒージョのとの相性は、まずまずといった感じでしょうか。
日本酒って食べ物との親和性が高いほうなので、相性って深く考えていないんです。
和洋中。スイーツ。
これらとは、合うと言うよりも、合わないことはないという風な考え方です。
発酵食品とは合うかな。
ま、普段からこんな感じなので、組み合わせは何でも良いと言えばそれまでなんですけどね(苦笑)。
来福 純米吟醸無濾過 愛船 ★★★
醸造元:来福酒造(茨城県)
お酒買って帰るよ~と、東京駅にいる妻から連絡が。
送られてきた写真を見ると、来福という銘柄で、酒米が愛船と書かれていました。
来福自体は、大和屋酒舗で「来福X」というのを飲んだことがありますが、愛船(206号)を使ったお酒は、僕は初めて。
この米は50年ほど前にはほとんど作られなくなったそうでして、今は少量だけ収穫できるとのこと。
ちなみに、愛山は愛船(206号)の甥っ子姪っ子にあたるんですって。
東京駅のハセガワ酒店から我が家に来た来福は、しっかりと冷やしてから開栓してみました。
瓶口からは、濃いそうな芳醇な香りが。
実際に飲んでみると、生酒っぽい香りにグッと飲み応えのある旨味があり、後口には辛さも感じられます。
酸は奥の方にある感じ。
しばらくして温度が常温に近づくと、少しくどさが感じられます。
飲み頃の温度帯が狭く、冷たいほうが飲みやすいお酒という印象でした。
桜弥山 純米吟醸 ★★★
醸造元:中国醸造(廿日市市)
日本酒好きなら持って帰りなさいと、お客様からいただいたお酒。
ありがたや、ありがたや。
こちらの蔵のお酒って、某球場の熱燗がイマイチ過ぎて困ったことがあったんですけど、特定名称酒は旨いと知っていましたので、喜んでいただくことに。
冷蔵庫で冷やしてから、冷え冷えで開栓。
瓶口から感じるのは、ほんのりとした吟醸香です。
飲むと、華やかなニュアンスが一瞬感じられますが、落ち着いた香りに滑らかな口当たり、辛味と苦味が終わりのほうに。
常温でも印象は大きく変わらず、まずますといった印象でしょうか。
香りブンブンまでいかない、穏やかな吟醸香。
飲み口は案外濃い目。
冷やしても常温でも、どちらでもいけるお酒でした。
白鶴 純米吟醸 山田錦 ★★
醸造元:白鶴酒造(兵庫県)
親からもらった白鶴の残り。
お酒の在庫も減ってきたし、そろそろ飲んでみようと思い、冷え冷えから開栓してみました。
瓶口からの香りは、ほぼなし。
注いだグラスから立ち上がる香りには、辛そうなニュアンスと少しの米感が感じられます。
飲んでみると軟水のような柔らかい口当たりに、ピリとした辛味、丸い甘味が。
余韻には苦味が続きますけど、それはそれで悪くないですねぇ。
温度が常温に近づくに連れ、べたっとしたところが出てきます。
そして、少しの嫌味も。
このお酒は、冷えている内は悪くないように感じました。
色々なお酒がありますけど、日本酒って楽しくって美味しいですね!
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コメント
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雑誌見ました。
「亀齢 辛口純米 八拾」は居酒屋の「かじか」という店で飲んだことがあります。辛口とありますが、米の甘みを十分感じ取れ美味い酒だったと記憶してます。
あと亀齢で飲んだのは「入魂純米 山 生酒」でこれも美味い。
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僕は、広島で一番好きな蔵が亀齢なんですよ。
80%や甘酸っぱい八九といった先進的な取り組みしていて、なおかつ旨いのが良いなぁと。
上撰でもちゃんと旨いですしね〜