今月のお酒
■白鴻 特別純米 うすにごり生
■協会八號酵母
■菊姫 山廃純米
■梅乃宿 アンフィルタード・サケ
■金稜 本醸造初しぼり
■千代むすび 純米吟醸 しゅわっと空
■久保田 千寿
■雨後の月 大吟醸 月光
今月の収穫は、久保田の千寿。
想像以上に旨く、ちょいと日本酒に詳しくなった人達は毛嫌いするでしょうが、一周した御仁達には是非飲んで欲しいと思いました。
案外旨いのよ(笑
(評価は、なし~★★★★★まで。個人の好みで評価しています。)
白鴻 特別純米 うすにごり生 ★★★
醸造元:盛川酒造(呉市)
白鴻を好きになったのは、ここ2年位の事。
以前は軽いお酒が多いイメージで物足りなさを感じていたんですが、最近は四段仕込が面白いですし、純米クラスのお酒も美味しくなったように思います。
石川酒店で見つけて購入したこのお酒はどんな感じでしょうか。
冷蔵庫から取り出してすぐに開栓してみました。
瓶口からは香りをほとんど感じません。
まずは上澄みだけ飲んでみると、チリチリッとした炭酸が舌で感じられ、後口は薄く延ばした砂糖水のようにほのかな甘みが続きます。
空気を含ませて飲むと、苦味や酸味が顔を出して、やや苦味が目立つ感じです。
濁らせてみたら、旨味と甘みはそのままに苦味が引っ込み、なかなか旨いではありませんか。
このお酒は、濁らせて空気含まずに「ごくっ!ぷは~」と飲むのが良いんじゃないでしょうか。
協会八號酵母 ★★★★
醸造元:村重酒造(山口県)
数年前に一度、四合瓶を買って飲んだ事があるんですが、その時は熟成が進んでいたんでしょうか、どうも口に合わず良い印象を受けませんでした。
しかし、酒飲みの皆さんからの評判は良いんです。
これはもう一度飲んでみなくてはと思い、再度手に取ってみました。
瓶口からは、少しの埃っぽさと酸味を感じさせる香りが。
実際に飲んでみると、ほのかに山廃っぽいニュアンスがノイズに感じ、独特の酸に後口の丸さ。
口の中がさっぱりしますねぇ。
開栓2日目。
ノイズが減り、良いところが出始めた感じを受けます。
酸は、確かに癖になりそうなニュアンス。
開栓1週間後。
ノイズはなくなり、酸味が安定的に感じられます。
引っかかるところもなく、くいくいと杯が進むタイプのお酒になったかな。
特段旨いとは思いませんが、このお酒、好きですねぇ。
菊姫 山廃純米 ★★★
醸造元:菊姫酒造(石川県)
菊姫の山廃も、数年前に横川の某店で飲んで、ちょっと苦手に感じたお酒。
先日「酒の巣」で飲んだ山廃の無濾過が良かったので、ひょっとしたらと思い、再挑戦してみました。
まずは一口。
ん?
すっとスレンダーな旨味に、軽い酸味と後口に苦味。
あれ、全然旨いんだけど(苦笑)。
以前飲んだ時は、頭の中にノイズが走って冷え冷えでは飲めず、温めてもらって何とか飲み切ったんですよ。
今思えば、ちょっと熟成が進んだ山廃感が苦手だったのかなぁ。
開栓1週間後。
大きな変化は無く、喉をするすると落ちる菊姫。
これ、旨いわ(笑)。
梅乃宿 アンフィルタード・サケ ★★★
醸造元:梅乃宿酒造(奈良県)
僕の中では、梅乃宿ってどこか古臭い印象を持っていました。
そういう意味において、このお酒は、僕の梅乃宿観を変えてくれた一本。
しゃしゃっと書かれたラベルの文字に、「アンフィルタード・サケ」というネーミング。
いわゆる「無濾過」なんですが、このように書かれるとオシャレ感が出ますね(笑)。
冷蔵庫で冷やしての開栓。
瓶口からは、うすにごりの旨そうな香りが感じられます。
一口飲んでみると、とてもソフトな口当たりでして、含みにも余韻にも軽い甘みが。
これ、するする飲めるタイプで、酒が弱い人には飲みすぎ注意(酔います)、酒が好きな人にも飲みすぎ注意(すぐに無くなります)な印象です。
そういえば、3月はうすにごり系が多くラインナップされていますが、思い出してみると、それ系の酒の購入には妻が関わっているんでした。
あんたも好きねぇ(笑)。
金稜 本醸造初しぼり ★★★★
醸造元:西野金稜(香川県)
香川県って酒造組合加盟の酒蔵が6つしかないんですけど、悦凱陣以外は飲んだ事がないのに今回気付きました。
地理的に近い印象を持っているので、ちょっと意外ではありますが、それと流通しているか否かは別ですもんね。
さて、この金稜はいただきものでして、確か現地にて購入した酒と聞きました。
誠にありがたいプレゼント。
常温保管から、早速開栓させていただきました。
瓶口からは米の香りがふわーっと。
実際に飲んでみても、米の香りと甘み、全体を引き締める辛さが目立ちます。
アルコール度数19度台の強さは口の中では感じませんが、胃に落ちた際、いつもよりも熱く感じるのはそのせいでしょう。
開栓1週間後。
辛さが少し減り、甘みが出て来た以外は大きく変わらず。
米感のあるコク酒タイプで、これはなかなか好みです。
まだ1合ほど残しているので、温めて飲んでみようかなぁ。
千代むすび 純米吟醸 しゅわっと空 ★★★
醸造元:千代むすび酒造(鳥取県)
千代むすびと言えば、「強力(ごうりき)」という酒米を擁し、コクのある野太い印象の酒。
冬の日本海の荒波にも負けない野太さが、強く印象に残っています。
だからでしょうか、石川酒店のブログで入荷情報を知った時は、イメージが違いすぎてちょっと笑いが出てしまいました。
この酒も妻からのリクエストに応えた形で買いましたが、それがなくても買っていたでしょうねぇ。
ちょっと楽しみに、冷え冷えからの開栓です。
トーンが低めの旨味に、軽い苦味。
そして、米の香りがふんわりと。
炭酸強めでドライな飲み口でして、低アルコール(と言っても12度くらい)という事を考えると、ワイン好きな女性狙いの酒と考える事も出来るでしょう。
公式サイトによると、酒米は山田錦との事。
どうせなら強力でチャレンジしてもらいたかったですね。(←興味本位)
そして瓶内二次発酵で炭酸強めなのにソーダ割を勧める当たり、ちょっとした矛盾を感じなくもありませんが、これはご愛嬌と言うことでよろしいんでしょうか(笑)。
久保田 千寿 ★★★
醸造元:朝日酒造(新潟県)
ちょっと酒に詳しくなると、この手の有名銘柄を避け始めてしまいます。
僕も例外ではありませんでしたが、最近はそういうのも飲んでみなくてはと思い、手を出す事もしばしば。
家で久保田を飲むなんて、何年振りでしょう。
東区中山にある酒屋で碧寿を買って以来ですから、約10年振りかもしれません。
さてさて、千寿はどんな感じなんでしょうかね。
常温保管から開栓してみました。
瓶口からは、わずかにツンとするアルコール感が感じられます。
実際に飲んでみると、薄いんですけど旨味のある辛口酒でして、やや端麗系の辛口と言うのが良いでしょうか。
飲む前の印象よりは良いです。
開栓1週間後。
米感とコクが増して、辛さは健在。
「おいおい、十分旨いじゃないか。」
そんな驚きと共に、久保田を舐めていた自分を反省です。
もう少し飲んでみたいので、誰か、萬寿下さい(笑)。
雨後の月 大吟醸 月光 ★★★★
醸造元:相原酒造(呉市)
図らずも、2ヶ月連続の雨後の月。
今回はいただき物でして、こんなに高いお酒をありがとうございます。
心して飲ませていただきたく、冷え冷えから開栓いたします。
瓶口からは、「あぁ、雨後の月だね」と思わせてくれるあの香りが。
一口飲むと、きれいな甘みと細い苦味が長く続き、軟水のような丸い口当たり。
この甘みが何とも言えず旨いなぁ。
徐々に室温に近づいてくると、旨味が出てきて切れも良し。
う~ん、流石の旨さですね。
脱帽です。
(了)
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コメント
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番外編でフェラーリの感想も期待!
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> 番外編でフェラーリの感想も期待!
おっと(笑
写真は残していますので、どこかのタイミングで〜