日本酒

2014年1月に家で飲んだ日本酒

日本酒

1月中旬より、休肝日を週2日設けることにした。

長らくガンマほにゃららや空腹時なんちゃら等の値が高くその改善を目指した事と、40歳を前に飲み食いのギアを変えたかったことがその理由だ。

ラーメンの汁は残す。
ココイチは300gで、トッピングなし。
食べる順番は野菜から。

本気で取り組んでいる方からすれば、とても小さな取り組みだが、やらないよりはましと思い続けていこうと考えている。

※毎年この時期に、同じ事を書いている気もする。。。

さて、そんな中で新しく開栓して飲んだ日本酒は5本。

辻本店の菩提もとはもちろん旨かったが、今月のナンバー1は、三重県の鉾杉だ。

マイナーな地酒であるが、旨い酒だった。

 
 
 
(評価は、なし~★★★★★。あくまでも個人の好みによる)

 
 
 
EMISHIKI MASTERPIECE 純米大吟醸原酒 サンライズ ★★
滋賀県甲賀市 笑四季酒造 1,800ml 3,780円 酒泉洞堀一@愛知県名古屋市

 
蔵については、2011年12月の記事を参照の事。

本酒は、先月来紹介している愛知・三重遠征時に見つけて購入した酒である。

呉市のリカーショップマエカワでも購入できるかなと思ったが、欲しいと思った時に買うのが縁だと思い、こちらで購入した次第。

 
11月下旬に購入して、開栓したのは1月1日。

1年中笑顔が絶えないように(笑み・四季)。

そして昇る日の如く(サンライズ)希望に満ちた1年であるようにとの願いを込めての開栓である。

 
初日は、穀物系の香りがふんわりと漂い、笑四季らしい酸は軽め。

甘辛酸がくるくる回りながら一体になって、舌の上を流れる感じだ。

インパクトには欠けるし、鼻に抜けるアルコール感が気にはなるものの、決して悪くはない。

 
しばらく常温で放置して、再び飲んだのは開栓から14日後。

以前よりも甘さをまとった旨味がメインに感じられ、酸が減退したせいか、ややくどい印象である。

 
開栓から20日後。

くどさが減退し、旨味先行で、ベースの辛味と仕舞いの酸味で旨い酒に変わっていた。

しかし、この程度の味わいであれば余所の蔵でも飲めるので、そういう意味では、笑四季は貴醸酒のモンスーンが格別に旨いと思う。


 
 
 
鉾杉 純米無濾過原酒 神の穂 ★★★
三重県多気郡 河武醸造 180ml 価格失念 べんのや酒店@三重県志摩市

 
くの字の形をした三重県の中央南部に位置する多気郡。

大台町・明和町・多気町の3町からなる多気郡は、人口密度が94.1人/平方キロメートル。

や広島県内だと三次市が72.7人(2010年国勢調査)なので、それよりもやや多いくらいだ。

なお余談ではあるが、東京23区は約14,400人程度。

世界最高の人口密度を誇る市は、モルディブのマレで35,000人だそうだ。

何だか意外である。

 
さて、同郡の中心地域を担う多気町は、シャープ三重工場が経済を牽引する工業の街。

一方で、テレビドラマ「高校生レストラン」の元となった「まごの店」があり、人材育成教育・地域づくり・コミュニティビジネスの新しい事例となったとの事。

現在でも土日祝を営業日とし、伊勢芋をうどんに練りこんだ「まごの店定食」が人気を博しているそうだ。

 
本酒を醸す河武醸造(かわぶじょうぞう)は、同町に1858年(安政4年)に創業。

8代目蔵元は、「どこにも負けない普通酒を造りたい。」と常々語っているとの事。

代表銘柄は鉾杉(ほこすぎ)。

伊勢神宮の神域に立つ神木が鉾の形をしており、それにちなんで命名したとの事。

本酒は、三重のべんのや酒店の冷蔵庫で見つけ、神の穂という知らない酒米だった事から購入した次第。

 
購入から1ヵ月半の常温放置を経て、開栓。

ぐい呑みに注いでみると、ある程度熟成したと思われる黄色を帯びた色合いで、香りからもそれが感じられる。

適度な辛さと軽い熟成感が心地よく、これはなかなかに旨い酒である。

 
開栓5日目になると、とろんとした口当たりに変わり、初日以上の旨さ。

仕舞いの苦味が引けば完璧ではあるが、残念ながら本酒は180mlの小瓶。

そう思ったときには既になくなっていた。

今回の愛知・三重遠征で購入した酒の中では、文句なしのナンバーワンである。

あぁ、また飲みたい。


 
 
 
宮の雪 しぼりたて生酒 本醸造 ★
三重県四日市市 宮﨑本店 300ml 価格失念 べんのや酒店@三重県志摩市

 
三重県の中では北部に位置する四日市市。

県庁所在地の津市を上回る人口を擁し、中京工業地帯の代表的な工業都市としても知られている。

四日市市には四日市3大事業家と呼ばれる家があり、製油業を中心とした四日市九鬼家、石膏ボードの製造販売を行う四日市平田家、そして岡田屋呉服店を発祥とする四日市岡田家の事を指すとの事。

四日市岡田家が興した呉服店は、現在ではイオンと名前を変え、当地はイオングループ発祥の地にもなっている。

 
そんな四日市岡田家とは血縁関係はないそうだが、同じ岡田姓を名乗る岡田武兵衛(楠岡田家)が初代町長を勤めた町が四日市市楠町である。

伊勢湾に面した町で、かつての城主は楠正成の末裔。

8代城主の時代に豊臣秀吉に滅ぼされてしまったそうだが、1889年(明治22年)に町が発足する際、町名に元城主の姓を取ったことは想像に難くない。

 
同町は鈴鹿連邦を水脈とする伏流水が豊富で、かつては焼酎の醸造が盛んだったとの事。

「灘の清酒・楠の焼酎」という言葉が残っており、町内に34の酒蔵があったそうだが、現在残っているのは宮﨑本店のみ。

当蔵の創業は1846年(弘化3年)。

昭和5年には当時の年商に匹敵する価格の甲類焼酎用連続式蒸留機を導入・昭和30年前後には焼酎の原材料不足から奄美大島産のソテツの実を使った酒:サムパームを発売しヒット・同じ頃、日本酒の製造に着手・昭和40年には宮﨑式酵母培養装置を開発するなど、創業以来、生き残りをかけて色々とチャレンジされているとの事。

さて本酒は、べんのや酒店で偶然にも見つけ「これは!」と思い購入した次第。

 
開栓直後。

芳醇な旨味がベースで、スーッと切れつつも、仕舞いに残るのはコク。

この時点ではなかなかだったが、開栓から5日経つと醸造用アルコールが顔を出し、少し嫌な所が感じられるようになった。

 
なお、既にお気付きの方もいるだろうが、本酒を醸す宮﨑本店はキンミヤ焼酎の醸造元である。


 
 
 
菩提もと 雄町純米うすにごり ★★★
岡山県真庭市 辻本店 720ml 1,350円 石川酒店@西区古江西町

 
蔵については2011年11月の記事を参照の事。

遠征で購入した酒が一巡し、そろそろ新しいのを仕入れておこうかと思い石川酒店へ。

天寶一や辻本店の美作等、新入荷の酒を幾つか紹介していただいた中の1本が、本酒である。

最近は乳酸系の旨味が好物であるので、本酒はうってつけと思い購入した次第。

 
開栓初日は上澄み部分から。

少し強めの甘さがベースで、飲み込んだ後に鼻を抜けるのは麹の香りだろう。

続けて混ぜて飲んでみると、酸が加わり更に好みに近くなった。

 
開栓4日後には乳酸系の旨味が強くなり、もう少し置いたらもっと旨くなるかもと思い、ただ今、冷蔵庫で眠らせている状況である。


 
 
 
亀齢 辛口純米八拾 生 ★★
東広島市西條本町 亀齢酒造 1,800ml 1,890円 石川酒店@西区古江西町

 
蔵については、2012年8月の記事を参照の事。

亀齢の辛口純米八拾・火入れバージョンは一升瓶で2,000円以下と安く、辛味は強いが価格を考えたら十二分に旨い酒として知られている。

今回購入したのは、その生酒タイプだ。

 
開栓初日。

瓶口からは生酒らしい香りが感じられ、実際に飲んでみると生酒らしいボディのある味わいで、仕舞いには火入れバージョンで感じた辛さがある。

火入れとはまた違う旨さで、こういう飲み比べも楽しいものである。

 
開栓3日後は、とろんとした甘みが先行し、苦味の後は酸でサッパリ。

6日ほど経つと辛味が先行。

少しずつ変化しているので、この先も楽しみだ。

しかし、この酒が2,000円以下とは、色々工夫されているんだろうが、驚きのプライスである。

脱帽。


 
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コメント

  1. ケノーベル エージェント より:
    ケノーベルからリンクのご案内(2014/02/07 08:55)
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