10年くらい前のことでしょうか。
「五日市らんち」という老舗のグルメサイトで『大山分校』というお店のことを知りました。
少し辺鄙な場所にあるようなことが書かれていて、不思議と頭に残っていたんです。
「大山分校行きたい」
妻から意表を突く発言が飛び出したのはちょっと前のこと。
ハトが豆鉄砲食らったような顔をしてしまいましたが、LINEを介しての会話でしたので、表情までは伝わってないはず。
多分。
お店があるのは、石内バイパスを少し上がった辺り。
店に向かう細い道の途中、お魚が書かれた看板が見え、道があっていることに安堵。
建物の表側に回ってみると、暖簾が掛かった入口を発見。
駐車場は3台程度しかなく、かといって他にあてがない立地ですので、確実を期すなら開店前の訪問がいいでしょう。
※決して「ゆらゆら」に停めないように。
客席はカウンターと小上がり。
お店の切り盛りは男女おふたりにて。
お昼はメニューがなく、日替り定食900円一択。
お店の方から「定食ご準備しますね」的な声掛けをいただき、調理がスタートです。
何かを揚げる音。ピチピチピチピチ・・・・
少しずつ、少しずつ、音が小さくなっていきます。
聞こえなくなって少ししたら定食の提供開始です。
黒いお盆に乗っているのは、ひじき・漬物・天つゆ・刺身醤油・フルーツ。
揚げたての天ぷら、羽釜炊きという噂の白ごはんも。
そして、刺身・味噌汁が出てきて、今日の定食が勢ぞろいです。
天ぷらは人参と玉ねぎ。
カリッとサクッと揚がったのを醤油強めの天つゆで食べ進めます。
刺身は、はまちのずり(かな?)・中とろ・鯛。いずれも旨い刺身。
香り高い生姜の使いどころに悩みますが、ハマチと合わせるのがベターでしょうか。
ひじきは一本一本がしっかりとしていて、強めの甘辛味。
熱々の味噌汁もきちんと旨いです。
漬物は大根2種で、黄色いのと白っぽいのが出てきました。
黄色いのはたくわんでしょう。白っぽいのは醤油の風味と辛子の辛さがいいですね。
この漬物、好きだなぁ。
辛子の辛さが絶妙で、これだけでお酒が飲めちゃいます。
もう少しボリュームがあれば言うことありませんが、素材と技術が確かな定食に満足いたしました。
さて、店名になっている「大山分校」のこと。
湯来町砂谷に八幡川の源流がある「大山」という地区があります。
店内にも多少の掲示物がありましたが、この地区にあった小学校が名前の由来なんでしょう。
湯来町といえば、きれいな空気、きれいな水、きれいな空のイメージ。
この日いただいた料理とどこか通ずるような気もしますが、考えすぎかなぁ(苦笑
夜のおまかせ料理5,500円も気になるところ。
行き帰りしにくい場所ですが、機会があれば試してみたいと思います。
ごちそうさまでした!!!
(2023.4)
■お店のデータ
大山分校
広島市佐伯区利松2-17-19
0829295454
12:00~13:00
17:00~23:00
定休日:月曜日
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