◎閉店確認済み
昨日、今日と一泊二日で沖縄に行っていた。
そして『山本彩香』を訪れた。
このお店の事を『沖縄の宝、いや、日本の宝と言い切ってもいい。』とまで言う方がいるのだ。
そりゃ、行くでしょ(笑
しかし、せっかく『山本彩香』に行ったのに、残念でならない。
僕の沖縄料理の経験値が低すぎて、打てば響くような反応が出来ないのだ。
自分自身が残念でならない。
自分の拙さを公開するようになるが、事実だから仕方がない。
ここの料理の印象は、月並みではあるが、洗練された素朴な料理。
飛び上がるほど旨いとは感じなかったが、しみじみ食べ続けたくなる料理群だと感じた。
また、誤解を受けやすい料理群だとも感じた。
虚心胆懐に味わえない人はこの料理群を批判するだろう。
「何だ、大したことないじゃん。」と。
僕は努力してこの料理群を理解するよう努めた。
そして、凄さの一端は感じられたと思う。
さて『山本彩香』だ。
早速、料理の概要を。
まずは『ゴーヤジュース』。
ゴーヤとリンゴの擦りおろしをオレンジジュースで割ったもの。
水や砂糖は加えていないそうだ。
ゴーヤの青くささが僕は良いと思った。
4か月かけて作られたという『豆腐よう』。
泡盛とチーズを合わせたような味わい。
ぜひお酒と合わせたい一品だ。
添えられた楊枝を使ってちびちびと食べ進める。
『太もずくの白和え』。
薄味の白和えに、もずくが合う。
さっぱりして『豆腐よう』の合いの手に良い組み合わせと感じた。
写真左から『田芋(水田でできる芋)』、『ゴーヤの揚げ物』、『ミヌダル』だ。
『田芋』は、揚げて砂糖醤油をまぶしている。甘過ぎず旨い。
『ミヌダル』は、豚の肩ロースに黒胡麻ペーストを乗せたもの。
豚は歯応えがしっとりしていて脂が少なく旨い。
黒胡麻とも合う。
『ゴーヤの揚げ物』は中をくりぬかずそのまま揚げて提供された。
外がカリッ、内側はフワッとして苦味だけではなく食感も楽しめた。
続いては『ゆし豆腐』。
木綿豆腐の型入れ前のものが『ゆし豆腐』だと説明していただいた。
上に梅肉と山芋、アーサ(本土では青海苔と言う)が乗り、鰹出汁の餡が掛かっている。
上品で薄味の中にも青海苔の香り、豆腐の味、梅肉の酸味が感じられて旨い。
次は、『どぅるわかしー』だ。
田芋がベースで、豚肉やグリーンピース、しいたけ等が入っている。
少し甘めの味付けが印象的。
この料理、いつまでも食べ続けたいと思える不思議な料理だ。
『ソーミンたしやー』も旨かった。
いわゆる素麺炒め。
島らっきょう、ねぎ、鰹節が具材。
醤油系の調味料で軽く味付けされている。
『味噌らふてーのグラー添え』。
甘めの味噌味で泡盛を強く感じさせる。
添えられているグラーは軟らかいシナチクのような食感。
グラーは沖縄でも珍しい食材らしい。
〆は『トンファン(豚飯)』。
ご飯、豚肉、ニンジン、椎茸を炒めたものに鰹出汁が掛かっている。
上品ながらも力強い一品だ。
隣は『間引きマンゴーの漬物』。
デザートみたいで楽しくいただいた。
デザートはこちら。
底にタピオカが敷いてあり、カニステルと言う沖縄のフルーツとパッションフルーツで出来ている。
ヨーグルトとマーマレードも使われているとの事。
少し甘めかな。
ここまで書き連ねてきたが、この料理群は沖縄料理の経験値が低いと感動が薄いはず。
実際、僕もそうだった。
でも料理群の素晴らしさは感じられたので、これからの経験の積み方で「あのとき食べた山本彩香の料理は凄かったよ!」と心から言える時が来るんだろうと思う。
とても稀有な経験ができて嬉しかった。
なんだかんだで、大満足である(笑
(2010.7)
■お店のデータ
山本彩香(やまもとあやか)
沖縄県那覇市久米1-16-13
0988683456
営業時間:12時~夕方まで?
定休日:毎週水・日曜日
コース料理5,250円
■その他の飲食店記事はこちら
■ 所在地別飲食店リストはこちらご覧いただけます。
コメント
PASS: 00814463535c0cc53a30800d20b7c81a
ハードスケジュールな沖縄
お疲れさまでした
うらまやし過ぎです(笑)
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
二泊三日が良いですね。一泊二日はしんどいです。
でも行って良かったです。
ちなみに社員旅行でした。