今月のお酒
■土佐鶴 本格辛口
■初陣 純米
■扶桑鶴 純米吟醸 佐香錦
■宗味 特別純米酒 佐香錦
■高砂 純米
■天井川 特別純米原酒
端麗辛口をテーマに臨んだ5月でしたが、合致したのは土佐鶴だけでしたね。
「初陣」以下5本の酒は、味が分からず購入したので、もしかしたらと思いましたが、結果として端麗の酒はありませんでした。
6月はストックの酒を消化しつつ、ド定番の端麗辛口も飲んでみようと思います。
(評価は、なし~★★★★★。個人の好みによる評点です。)
土佐鶴 本格辛口 ★★
醸造元:土佐鶴酒造(高知県)
先月の記事で端麗辛口を~と書いたので、とりあえずフレスタで目に留まった土佐鶴を購入。
これは純米ではなくアル添でして、お値段は確か1,000円切ってたと思います。
デイリーユースにはありがたいお値段ですね。
早速、夕食のお供に常温保管から開栓してみました。
香りはほとんど感じられず。
口に含むと、コクと軽い苦味と甘味が辛さで覆われている感じが。
常温だからでしょうか、思ったほどのすっきり感はなく、コクがイメージとのギャップを産み出します。
とりあえず冷蔵庫で冷やし、次に飲んだのは、開栓2週間後。
少しすっきり感が出たものの、大枠での印象は変わりませんでした。
初陣 純米 ★★
醸造元:古橋酒造(島根県)
島根県の蔵巡りをした際、蔵で購入したお酒の一つ。
津和野の観光地にある蔵で、こちらの息子さん(?)が僕の友人の同級生ということが後から分かりました。
世間って狭いもんですねぇ。
蔵には色々と種類がありましたが、ここは無難に純米をチョイス。
冷蔵庫で冷やしてから開栓してみました。
コクのありそうな香りで、辛さと酸味もありそう。
実際に飲んでみると、ベースのコク甘は、ほろりと溶けそうで長く続き、わずかな苦味と隠れた酸味がちょろっと顔を出す感じです。
2杯目からは酸が強くなってきましたが、杯を進めるとコク甘が舌に蓄積してくるので、飲み飽きるタイプかなと。
実際、1合飲んだところで少し飽きが来てしまいました。
室温に近づいても印象は変わらず。
けして悪くはないんですけどねぇ。
扶桑鶴 純米吟醸 佐香錦 ★★★
醸造元:桑原酒場(島根県)
扶桑鶴は、島根県益田市のお酒。
蔵まで行ったんですけど開いてなかったので、近くにあるゆめタウンで購入。
実は扶桑鶴って飲んだことなくて、勝手なイメージとしては熱燗向きで濃醇な感じ。
さてさて、実際はどんな感じなんでしょうかね。
香りは、ほぼなし。
含みは、抵抗なくスッと入ってくるライトな旨味に、辛さと苦さが後から。
一杯目では感じませんが、飲み続けているとさっぱり系の酸が強めに出てきます。
これ、結構好きだなぁ。
開栓1週間後。
含みにほんのりと甘さが出てきて、ますます飲みやすく。
飲む前のイメージとは真逆で、食中にピッタリのお酒でした。
しかし、今思えば、温めてみればよかったなぁ(苦笑)。
宗味 特別純米酒 佐香錦 ★★★
醸造元:右田本店(島根県)
こちらも益田のお酒でして、扶桑鶴と同じく蔵が開いてなかったのでゆめタウンにて。
以前、康午南にある居酒屋「あさひ」で赤色酵母のを飲んだことがあって、宮内のピュアクックには純米が置いてあったと記憶しています。
今回購入したのは、特純の佐香錦。
扶桑鶴の佐香錦との飲み比べを意識して、酒米を合わせてみました。
香りからは軽い熟成感が。
色も少し黄色。
含みは扶桑鶴にとても似ていて、違いと言えば、後から感じる雑味混じりの辛さ。
宗味もさっぱり系の酸が効いていて、飲みやすいですね。
ニュアンスがとても扶桑鶴に似ていますけど、米以外にも何か共通項があるのかもしれませんね。
高砂 純米 ★★★
醸造元:財間酒場(島根県)
これも津和野で買ったお酒。
観光地から少し外れた高台にある蔵で、資料館を併設されていますが、行くとどなたもいらっしゃらなかったので、近くの酒屋で購入させてもらいました。
こちらは、常温保管からの開栓です。
香りは昔のお酒(熟成という意味ではなく)っぽい感じ。
含みは一瞬甘く、ほのかな糠っぽさに苦辛酸。
少し置くと味がまとまり、飲みやすくなりますね。
そして、どんどん酸が出てきて、後口さっぱり系に。
扶桑鶴や宗味の酸とも似ていて、まさかの共通点でした。
開栓1週間後。
さっぱり系の酸は健在ですけど、全体的にまとまりが出てきて、飲みやすさが増しました。
開栓から二週間経つと、少し感じていた嫌味がすべて消え、旨い辛口酒に。
思いのほか、良い酒でした。
天井川 特別純米原酒 ★★★
醸造元:古川酒造(滋賀県)
滋賀県に行く機会があったので、蔵に立ち寄って購入。
こちらの蔵はホームページがなく、情報が皆無でしたが、そういうところが良いなと思い、突撃した次第。
米は、滋賀県産の食米でみずかがみ。
どういう配合で生まれた米かも知らないんですが、滋賀県産米と言われたら、買うしかないかなと思いまして(笑)。
冷蔵庫でしっかりと冷やして開栓してみました。
香りからは、辛さと酸味を想起させられます。
実際に飲んでみると、適度なコク・ピリ辛・甘苦で、スーッと切れていく感じ。
原酒らしいアルコール感も感じられます。
垢抜け切れていないものの、華やぎのあるニュアンスがいいですね。
飲み進めると、辛さが段々と強くなり、最後のほうは結構な辛口酒に。
そして、糠の香りも増幅してきて、何だか面白いなぁ。
思ったよりもいい酒で、ほかにも飲んでみたいと思わせてくれます。
同時に購入した長期熟成酒を開けるのが、楽しみだ。
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コメント
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「扶桑鶴」はリカーランド木村や掛井酒店で観たことあるけど他は広島であまり見かけない酒ですかね。
最近、「金鶴」を飲みました。こういう淡麗辛口もたまに飲むといいですね。
あと磯田酒店で買った「寿虎屋 三百年の掟やぶり 純米大吟醸」が旨かった。まあ値段はそれなりに高いけど。
そうそう「金雀 純米吟醸」も飲んだのですが、生酒?って感じの旨さでした。
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いろいろ飲まれてますね〜
僕は最近、淡麗辛口が良いなと思うようになったんですけど、飲む酒はそこから程遠いものばかりという(苦笑
最近飲んだ中では、滋賀の初桜がそこそこ良かったですし、外で飲んだ花巴も旨かったです。
掟破り気になって調べたら、霞城壽の蔵が造ってるんですね〜