日本酒

家で飲んだ日本酒(2015年5月)

日本酒
今月のお酒

■北秋田 大吟醸
■明寿 角島大橋特別本醸造
■阿鼓櫻 角島大橋特撰
■馥 特別本醸造
■八重の露 特別純米無ろ過生原酒
■無手無冠 鬼辛生原酒
■長陽福娘 本醸造無ろ過生原酒&上撰
■上善如水 スパークリング
■獺祭 純米大吟醸磨き三割九分
■原田 純米吟醸無濾過生原酒
■家納喜 しぼりたて本醸造原酒

 
 
 
今までは開栓した月に掲載していましたが、3月の記事から、飲み干した月に掲載することにしました。

開栓後に変化するお酒も少なくないので、最後まで味わってからと思った次第です。

ちなみに、5月のお酒のうち、最初の4本は4月に開栓したお酒。

友人達にも飲んでもらおうと思い、イベントで開栓しておりまして。

最後の一本も同様。

だからどうしたって?

いやいや、掲載本数ほど飲んでいませんよと言い訳がしたいだけであります(苦笑

 
 
 
(評価は、なし~★★★★★まで。個人の好みですので参考程度に留めてください。)

 
 
 
北秋田 大吟醸 ★★
醸造元:北鹿(秋田県)

親からのもらい物。イオンあたりだと1,000円位で売られている安い大吟醸。

おそらく「金賞受賞蔵」に釣られて買ったんでしょうが、そのセンス、嫌いではありません(笑

初日は常温から開栓してみました。

香りはほとんど感じられず、実際に飲んでみるとつるんとした舌触りに、軽い米感。

途中で酸味、最後は苦味といった流れです。

端麗とまではいきませんが、飲み口のいいタイプで案外悪くないと思います。

他のお酒を飲むのが忙しくなり、開栓から1ヵ月半ほど常温で放置(笑

すると、米の旨味が出て、少し辛口傾向に。

何だこれ、意外と旨いぞ(笑

 
 
 
明寿 角島大橋 特別本醸造 ★★
販売元:明寿酒造(山口県)

角島付近のお土産屋に行けば簡単に手に入るのに、わざわざ山間の街にある蔵まで行って買ってきました。

廃業した「備南酒造(尾道市)」の「白冠」を思い出させてくれる青い瓶。

いいフォルムですね。

このお酒も常温保管からの開栓です。

香りはほとんど無し。

含むと米っぽさ、そして甘み。

少し水っぽく感じますが、友人曰く「加水が強い」との事。

確かに。

アル添で時折感じる、のどに突っかかる感じはありますが、比較的するっと飲めるタイプでしょうか。

観光名所の名を冠したお酒にしては、いい部類だと思います。

 
 
 
阿鼓櫻 角島大橋 ★★
販売元:西谷酒造(山口県)

角島付近のお土産屋に行けば簡単に手に入るのに、わざわざ海沿いの街にある蔵まで行って買ってきました(笑

我ながら、よく行くよなぁと感心しております。

こちらも常温保管から開栓。

明寿の角島大橋に似た水っぽさ。

ほんのりと甘さ、苦味。

糖類添加=甘いイメージを持っていますが、むしろ明寿の方が甘さがあり、スペック聞かせれてブラインドしたら間違えるんじゃなかろうかと。

途中で温めてみましたが、大きな変化はなし。

開栓後2週間ほどで飲み干しましたが、開栓後の変化も特にはありませんでした。

 
 
 
馥 特別本醸造 ★★
醸造元:永山本家酒造場(山口県)

宇部の松原酒店オリジナルラベルと言う馥(ふく)を買ってみました。

醸造元は、「貴」で名が知られている永山本家酒造場。

酒屋の方の話だと、アル添はもう作らないそうでして、ある意味レア物を買ったのかもしれません。

こちらはしっかりと冷やしてから開栓してみました。

「貴」の醇なイメージとは違うお酒で、とてもさらりとした飲み口。

冷やしているからかなと思い、60度まで温めてみましたら、それなりに米感が出てきて、後口には辛さも。

開栓2日目に飲んでみると、水のようなスカスカ振り。

開栓2週間後には少し持ち直していて、軽い旨味のすっきりとしたテイストに。

これはこれで、旨いなぁ。

 
 
 
八重の露 特別純米生原酒 ★ 醸造元:上杉酒造(北広島町)

GW休暇を使って北広島町へドライブ。

道中に立ち寄った上杉酒造で、このお酒を買ってきました。

蔵に伺ったのは初めてでしたが、酒蔵周辺は八重地区と呼ばれており、銘柄名の由来にもなったんだろうと推察いたします。

冷蔵庫でしっかりと冷やしてからの開栓。

瓶口からは、華やかな香りがブンブンと。

僕は勝手にブンブン系と呼んでいますが、以前の本州一(今の旭鳳もか)でもあったような香りです。

恐々飲んでみると、含みは甘く、すぐに辛さが混じってきますが、香りが気になって気になって。

香りが落ち着かないと、ちょっと飲む気になりません(苦笑

常温が近づいてくると香りが落ち着き、これならぼちぼち飲めるかなぁ。

数少ない、僕が苦手とする系統のお酒でした。

妻は旨いと良いながら飲み干してくれたので、良しとしましょうかね。

 
 
 
無手無冠 鬼辛生原酒 ★★ 醸造元:無手無冠(高知県)

お客様からのいただきもの。

「最近、このお酒にはまってまして」と言いながら渡されたのが、この無手無冠(むてむか)。

なかなか渋い酒飲んでるなぁ(苦笑

冷蔵庫で冷やしてから開栓してみました。

ぽわんと糠の香り。

ラベルの記載通り、飲み込んだ後が辛いですね。

少し経つと香りが落ち着き、その代わりに酸味とアルコール度数20度台の強さが前面に出てきました。

これ、飲み疲れますねぇ(苦笑

 
 
 
長陽福娘 本醸造無ろ過生原酒 ★★★ 長陽福娘 上撰 ★ 醸造元:岩崎酒造(山口県)

無濾過生原酒と上撰の飲み比べをしてみました。

無濾過は、山口遠征で買って帰ったもの。

上撰は、五日市の「やまや」で萩のお酒フェアをしていて、そこで買ったもの。

長陽福娘の上撰って、あまり見かけませんから、マニアの方には特におススメしておきましょう(笑

無濾過生原酒は冷蔵庫でしっかり冷やしてから、上撰は常温保管からの開栓です。

無濾過生原酒は香り少なめで、このスペックらしいボリューム感のある旨味。

軽い苦味。

そして、想定外のプチプチ感が舌を刺してきます。

これ、旨いなぁ。本当に本醸造?

一方の上撰は、本醸造っぽい香り。

甘さは少なく、口当たりはこの手の設えではしばしば出会うタイプの味わい。

屋外でホタテ串食べながらだと、とても旨く感じるでしょうが、家で冷静に飲むと、ねぇ(苦笑

 
 
 
上善如水スパークリング ★ 醸造元:白瀧酒造(新潟県)

某フレスタで見かけて僕はスルーしたんですが、上善如水で日本酒にはまった妻としては見逃せなかったようでして(苦笑

まぁ、飲んでみないと分かりませんからねぇ。

多分、「澪」っぽい感じなんだろうなと思いながらも、しっかりと冷やして開栓してみました。

乳酸系の香り。

甘くて、余韻は苦め。

予想通り、「澪」と同系列ですが、「澪」の方が飲み口は良いですね。

以上(笑

 
 
 
獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分 ★★
醸造元:旭酒造(山口県)

日本酒が好きだというと、「獺祭はどう思われます?」という質問を多くいただきます。

質問者のほとんどはアンチ獺祭のようでして、僕の答えを心待ちにしているんでしょう。

「店ではグラスで飲んだ事がありますが、一本飲み干すまでは評価保留」と答えると、何故だか残念そうな顔をされます(笑

今回、初めて一本飲み干しましたので、もうこの手は使えませんな~

冷蔵庫でしっかり冷やしてから、開栓です。

瓶口からは、綺麗な吟醸香。

飲むと、それなりに旨味があり、辛味と渋みで切れを出している感じです。

透明感はありませんが、きちんと旨い純米大吟醸だと思いました。

そして、ここからが面白いんですが、2杯目は甘さが強くなり後口に嫌な苦味が感じられるように。

3杯目は頭にノイズが走るような、相性の悪さ。

常温に近づいた4杯目は、若干のフルーティーさと少しの酸味で、1杯目のニュアンスを取り戻し、まずまずの印象。

こういう評価はあまり聞きませんが、僕には乱高下が激しい印象でした。

旨いと思えるシーンもありましたし、旨くないと思えるシーンも。

そして以外だったのは、精米歩合39%にしては濃い目の味わいだった事でしょうか。

トータルで評価すると、好みではありません。

が、機会を設けて、50や二割三分も飲んでみないといけませんねぇ。

 
 
 
原田 純米吟醸無濾過生原酒 ★★
醸造元:はつもみじ(山口県)

このお酒と初めて出会ったのは、今から3年ほど前。

湯田温泉にある「原田酒舗」でのことでした。

その時飲んだ特別純米の無濾過生原酒がとても美味しくて、何人かの酒関係者に勧めてみましたが、仕入れられることはなかったようです。

そんな原田が、「てらや」と「石川酒店」で取扱を開始されたとのこと。

そのうち買いに行かなきゃと思っていましたら、妻が買ってきてくれました。

流石(笑

冷蔵庫でしっかりと冷やしてからの開栓です。

瓶口から立ち上がる吟醸香。

酸味を含んでいそうな雰囲気。

飲んでみると、品の良い甘みがメインでして、後口の苦味で引き締めている感じ。

これはなかなか旨いのではないでしょうか。

と、思ったのもつかの間。

2杯目以降は味がだれてきて、香りが鼻につくようになって来ました。

最近ではどうか分かりませんが、蓬莱鶴の純米大吟醸も同じような傾向だったと記憶しています。

原田の純吟は、キンキンに冷えていないと難しいのかなぁ。

 
 
 
家納喜 しぼりたて本醸造 ★★★
醸造元:下関酒造(山口県)

家納喜(やなぎ)というお酒は、元々廿日市市の家納喜酒造で造られていたんですが、平成12年頃に廃業されたとのこと。

同じ名前の銘柄を山口県の下関酒造が造っていることを知り、実際に蔵に訪れて聞いてみると、廃業前からの繋がりがあって銘柄を使わせてもらっていると教えていただきました。

※蔵では購入できませんのでご注意下さい。
※ベルーナという通販サイトにて扱っているそうです。

変態たちが集まる酒の会が近く開催予定でしたので、これなら喜ぶだろうと思い購入し、持参。

割と好評いただいたようで良かったです。

その会で半分以上飲んでもらった残りを、自宅で改めて飲んでみました。

含んだすぐは、旨味と辛味。

飲み込んだ後は苦味。

原酒らしく濃い目の酒で、個人的には好みの部類です。

自宅では常温のまま飲み干しましたが、会では燗にして、少し冷まして飲みました。

いわゆる燗冷ましがまろやかで旨かったように記憶しています。

 
 
その他の日本酒に関する記事はこちらからご覧いただけます。

 
 
 
 

コメント

  1. ジジ より:
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    獺祭「3割9分」が意外と濃いという印象分かります。最近買った「獺祭50」を数日かけて飲んだ後、「3割9分」を飲んだのですが、こっちの方が濃いのではと感じました。
    「上善如水」、自分もフレスタでスルーしてました笑
    昨日買ったのですが、まだ飲んでません。
    「澪」も同じくスルーしてたのですが、最近飲みました。リンゴ酒みたいな感じで甘いですね。
    「微紅」のようなドライなスパークリングはめったにないな~
  2. oomin より:
    SECRET: 0
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    三割九分、濃いですよね。ちと、驚きました。

    なんちゃってスパークリングの中では、澪はいい方ではないですか?

    その他、幾つか飲みましたが、今ひとつなのが多いです。

    雨後の微紅は、別路線できちんと旨いですよね〜
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