夜営業のみのお店はなかなかハードルが高いものですが、そのエリアで飲み会があった際に立ち寄れば、訪問することは何とか可能。
2軒目・3軒目で訪れますので、22時以降の事がほとんどではありますが、気になるお店には行っておきたいものです。
今回訪れた『ビールスタンド重富』は、夜営業のみのお店の中でもハードルはかなり高いお店。
その理由は営業時間にありまして。
17時~19時の2時間のみ(通常時)という短さに加え、閉店時間の19時より前に着こうと思うと、18時半には仕事を終える必要が。
仕事柄、それがなかなか難しいんですよ。。。
とは言え、一度は行っておきたい。
そう思い、休みの日に何とかスケジュールをやりくりして訪問して参りました。
お店があるのは、中区銀山町。
ブルーウェーブインホテルの南側で、食べ好きな方には「CA’SINO」の斜め前あるいは餃子の「清ちゃん」のワンブロック北と書けばお分かりいただけると思います。
※雪で濡れています。。。
観音開きの入口ドアを開けて中に入りますと、そこは概ね6畳程度の小さな空間。
そこにビールサーバと木樽を用いた立ち飲み用の台、シンクが設置されていて、ご店主込みで10名入るとぎゅうぎゅう詰めになるであろうコンパクトさです。
こちらは、入口正面にあるビールサーバー。
県内の骨董品店で探してもなかったため、インターネットで探して購入されたそうです。
三ツ矢サイダーのロゴマークが張られた扉を開けると、ビールが通るチューブがぐるぐる巻きで格納されており、その上には氷が。
「冬なので小さめ」との事でしたが、夏は大きなのをドンと置いて冷やすんでしょうね。
下半分は確認していませんが、生ビールの樽が入っているのではないでしょうか。
メニューです。
ビールのみで、つまみなしという潔いメニュー。
ビールは、4種類の注ぎ方から選ぶ仕組みです。
今回は2人で訪れ、壱度・弐度・参度の3種類を飲んでみました。
ちなみにメニューにも記載されていますが、おかわりは1回だけ。
1人2杯までというのは、ビールを飲んだ後は夜の街に出て欲しいと言う想いが込められていると聞いた事があります。
3杯を並べてみました。
左から、壱・弐・参の順番。
こうして見ると、参度注ぎのモコモコッとした泡が面白いですね。
壱度注ぎは、ビールグラスの底にビールを当てるような注ぎ方で、泡まで一気に一度で注ぐ方法。
炭酸は強めで味わいは最もクリアな印象です。
弐度注ぎは、壱度注ぎの方法でビールを注ぎ、そこで出来た泡を新たに注ぐ滑らかな泡で溢れさせる注ぎ方。
泡は昭和のコックと平成のコックの2種類から選択可能で、僕が選んだのは昭和のコック。
泡がとても滑らかで少しもっちりとした所も感じられます。
味わいは、壱度注ぎと比べると味がはっきりしているように感じました。
参度注ぎは、壱度注ぎの様に一気に注いだら泡が半分に減るまで放置。
もう1回壱度注ぎの要領で注ぎ足し、3回目は静かに注ぎ足す方法。放置している間に炭酸が抜け、するするっと喉を通るタイプのビールに仕上がっています。
そして味わいは3つの中では最も分かりやすく、後味にほんのりとした甘みと苦味が感じられます。
個人的には炭酸を抜いたビールが好きですので、参度注ぎが気に入りました。
※猫屋町「KANPAI」や富士見町「イル・ベッキオ」などでも同じニュアンスのビールを飲むことが出来ます。
お店の切り盛りはご店主お一人で。
僕が訪れた日は雪が降る寒い日でしたので待たずに入れましたが、気温が上がってくると30人待ちは珍しくないとの事。
この『重富酒店』といい、堺町の「青天(未訪)」といい面白いビールのお店ができたものです。
皆さんも注ぎ方に違いでどれほど味が変わるか、一度は試してみてはいかがでしょうか?
ごちそうさまでした!!!!
(2014.2)
■お店のデータ
ビールスタンド重富
広島市中区銀山町10-12
0822444147
17~19時(夜営業と称して21時ころまで営業する事もあり)
定休日:日曜日が多い様子
公式サイトあり
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コメント
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短い営業時間、一人二杯までとか言われると、何だかまた行きたくなります(笑)。
僕もうんちく話す店主のお店、好きです!