今日は16時30分から担当物件の広告(新聞折込チラシ)の打合せを行った。
来週末に折込まれるチラシだ。
残りわずかだが、残っている住戸の特徴が両極端なので、広告のベクトルが定まらない。
利便性で押すのか?眺望で押すのか?はたまた・・・
不動産の広告を作るのは大変だ。
何が大変かって、「不動産の表示に関する公正競争規約(以下、規約)」と「社内ルール(以下、内規)」の両方を守らなければいけないからだ。
僕の勤めている会社は、この辺のルールを守る事については高いモラルを持っている方だと思う。
規約の研修や過去の事故事例の発表、実際に作った広告案のチェック機能の充実等、各種違反をなくすための仕組みができている。
それでももし、規約に違反をしたら、正確には中国地区不動産公正取引協議会(以下、公取協)に違反を指摘されたら、公取協に謝りに行かなくてはいけないし、お詫び広告を出す必要も出てくるかもしれない。
社内的には「お前、何やってんだ。。。」的な目で見られてしまい、信頼を失う事に。
もし違反広告を見たお客様が致命的な誤認をしたまま契約してしまったら。。。
そう考えることでルール遵守意識が保たれているように思える。
↓ここから先は雑学感覚でどうぞ↓
ちなみに違反になる主な内容は、「NGワード系」と「優良誤認系」だ。
例えばNGワードの代表格として、「希少な」「最高な」「抜群の」「羨望の」等の最上級表現や、「二度と出ない」「お急ぎ下さい」等の煽り表現がある。
最上級表現はその根拠に乏しいことが多く、「希少物件!」と言ったところで本当に希少がどうか分からないし「最高のロケーション」と言っても「最高」の概念があいまい過ぎる。
消費者の判断を狂わせる可能性が高いのでNGワードとされている。
煽り表現は、不用意に煽るなという事で違反になる。
また、優良誤認系では「写真修正」や「比較広告」が代表的。
例えば写真修正であくどいのは、隣地に建っているマンションを写真から消していかにも何も建っていないように見せる。
さすがにまずい、これは。現状よりも「優良」であると「誤認」させてしまうから。
比較広告で良くあるのは、○年前と比べて今は金利が安いので月々○万円も安く購入できますという過去と現在の金利比較広告。
これがなぜ違反になるかと言うと、恣意的に比較対象の相手を選択している(今の方が安くなるような相手しか選ばない)ので正常な判断材料にならないからだ。
番外編で面白いところでは、当たり前のことを強調しすぎてはいけないというルールもある。
これは内規かな。
例えば、「雨漏りは10年間保証します!」というこの言葉。
雨漏りの10年間保証は法律で不動産業者に義務付けられているので、自慢して言う事ではない。
当たり前のことなのだ。
しかしお客様からするとそのような事は知らない方が多いので、手厚い保証だと誤解させてしまう可能性がある、というのがNGの理由だったりする。
毎週土日には多くの不動産広告が折込まれるが、きちんと守っているのはほんの数社。
あとは違反広告が目立つ。準大手デベロッパーでさえ、規約を遵守していない事もある。
こういうルールを守ってなお他よりも優れた効果のある広告を作り、優れた販売結果を残す事がプライドだと思うのだけど。
こんなバックグラウンドがある中で、いかにして1件でも多くのお客様にご来場いただくかが僕たちに課せられたミッションだ。
広告作りにはルールを守ること以外に考えなくてはならない事がいくつかある。
それは全体の色(トーン・組み合わせ)・字体・文字の大きさ・配置・紙面の大きさ・紙質・掲載内容そのもの、掲載する写真の撮影角度(アングル)や出来上がってきた写真の色合いなどだ。
僕は要望を出すだけのお気楽な立場だが、実際には広告制作スタッフ皆さんのお知恵とお力で作られている。
※無理ばかり聞いていただいて、いつもありがとうございます。
こうしてみると、自由に作っているように見えて、実は色々な事にがんじがらめにされながら広告を作ってるなぁ。
我ながら感心(笑)。
なので、このような縛りがない場所においては、とてものびのびと表現行為が出来る。
それが僕にとってはブログだったりツィッターだったりするわけだ。
だからかな、僕のブログは長文が多い。
※長文に関しては、一応、自覚症状ありです(笑)。
ところで、ツィッターのフォロワー数を増やす事と1件でも多く集客する事ってどこか似ているのではないかと思う。
自己紹介文は、自分に興味を持ってもらうために大切な要素。
これってキャッチコピーや商品説明と同じで魅力的な内容じゃないと先に読み進んでもらえない。
日々のツィートもそうかな。
有名人でない限り、「ねむい」「お腹が空いた」「う~ん、背伸び中。」というツィートをいつもいつもしていても誰からも興味は持たれない。
フォロワー数を増やしたい人は#Followjpなどに頼り切らず、自分の顔が見える内容 -例えば自己紹介文の工夫・発言を積極的にRE・RTする等- にするべく努力が必要かと(もちろん、このような努力をした上でハッシュタグを活用している方も知っている)。
僕はフォロワーの数はそんなに気にしないし、フォローする数も意図的に絞っている。
フォロー数が増えると、僕のようにTLをじっくり読みたいタイプにはキツくなってくるからだ。
そんな僕でも100を超える方々からフォローをいただくようになった。
すごいなブームって。
僕の事をフォローしてくださっている皆さんにはとても感謝しているし、相互フォローの関係になっている方々は僕の大切な仲間だと(こちらは勝手に)思っている。
そんな仲間たちと色んなやりとりをしつつ、読んで面白いツィッターとブログを目指してやっていければ良いな。
僕のブログを読んでツィッターを始める人が出てくるともっといいな。
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