1年振りとなる酒蔵遠征。
今回は6蔵。
前回の遠征は、津和野・益田・浜田・江津へ行き、9蔵廻ってきましたので、これで15蔵の訪問が終わったことになります。
島根県酒造組合HPによると、掲載されているのは32ですから、ほぼ折り返し地点。
大きなトラブルもなく、順調に進んだ10時間の日帰りドライブ。
早速、訪れた蔵を紹介していきましょう。
自宅から浜田道大朝ICを経由して1時間半ほどで到着する池月酒造。
蔵があるのは、石見地方の中では最も奥地と言ってもいい「阿須那(あすな)」という町です。
琺瑯看板が掛かっているのはご自宅のほうなのかな?
こちらには「末田酒造」と書かれてあり、以前の名前なのかもしれません。
お酒の売場は、暖簾が内側に仕舞われていて一瞬ドキッとしましたが、電気は点いており営業中。
「こんちは~」と中に入ると、飄々とした雰囲気の男性が応対してくれました。
※「い」が「ひ」になってる!
主力の銘柄は「誉池月」。
地元流通の銘柄は「はすみ」。
地元流通銘柄に惹かれましたが。燗酒専用の辛口酒あるよとお勧めいただいたのを一升瓶で購入してみました。
きゅんと酸が効いた穏やかな辛口酒で、常温で飲み干してしまったという(苦笑
次に訪れたのは、原村と言う場所にある玉櫻酒造。
※ここにもある(笑
こちらでは、お肌がツルプリの女将さんに対応していただきました。
主力銘柄は「玉櫻」で、生もとに力を入れてらっしゃるような印象を受けました。
広島市内では、石川酒店と酒商山田に卸しているとのこと。
せっかくならそこにない酒をと思い、近畿33号という酒米の酒を四合瓶で購入。
それと、普通酒のカップ酒も(笑
瓶の方は、生もとのような香りが感じられて、するっと飲めるお酒。
カップの方は、そこに甘さとコクが加わり、瓶よりも好きなテイストでした。
邑南町3蔵目は、「死神」という銘柄で知られている加茂福酒造。
ひょっとしたら、蔵元かなという男性に対応していただきました。
死神以外の銘柄は、蔵の名前を冠した加茂福。
死神は一升瓶とワンカップで購入し、加茂福は広島には卸していないという純米吟醸無濾過生原酒も購入させていただきました。
死神は、熟成感はあまり感じられず、コクのある旨甘酸なお酒でした。
加茂福の方は、死神と共通した酸が特徴的で、ややフレッシュ感があったように思います。
山陰本線と三江線の間にある、山あいの町大家。
こちらには、唯一飲んだ事のない羅浮仙(らふせん)を醸す木村酒造があります。
どうやら開いてない様子。
ひっそりとした雰囲気。
打ち捨てられたような酒瓶の数々。
これはもしやと思い、後に立ち寄った大田市内の酒屋で聞くと、昨年(平成28年)廃業されたとのこと。
ついこの前まで在庫があったそうなんですが、どうやらタッチの差で逃したみたい。
ま、これもご縁の問題なんでしょう。
記念に撮影しておいた酒瓶。
ここまで明確に委託醸造が分かる記載は珍しいですね。
日本海に面した温泉の町:温泉津には、開春を醸す若林酒造があります。
温泉津の町同様にひっそりとした店内。
広島でも見慣れたお酒が並んでおり、どれを買うか悩んでしまいます。
この中で購入したのは、2017年の新酒。
純米無濾過生原酒です。
飲んだ印象ですが、無濾過生原酒らしいフレッシュさとコクが同居しており、開春らしいドライなテイストも。
最後に訪れたのは、石見銀山を醸す一宮酒造。
大田市役所からほど近い住宅街に蔵があります。
中に入ると両サイドにお酒が陳列されていて、右は日本酒・左は洋酒や焼酎などが。
蔵元の次女の名前を冠した「理可」でも買おうかと思ったんですけど、別のお酒が目に飛込んできました。
江戸時代の仕込み配合を参考に醸したらしく、精米歩合90%&日本酒度+18の熟成酒とのこと。
ある飲み会に持ち込み友人たちと一緒に飲んでみると、ビリッと辛口で醤油のニュアンスも。
これは開栓常温放置してナンボの酒でしょうな(笑
駆け足ではありますが、以上6蔵のご紹介でした。
いつものことながら、突然の訪問にもかかわらず、丁寧な対応をしてくださる蔵の方には感謝しかありません。
ありがとうございます。
改めまして左から、
江戸の粋@一宮酒造
加茂福純米吟醸無濾過生原酒@加茂福酒造
誉池月燗専辛口純米酒@池月酒造
死神@加茂福酒造
開春純米無濾過生@若林酒造
玉櫻純米近畿33号@玉櫻酒造
玉櫻普通酒ワンカップ@玉櫻酒造。
最後に写真をいくつか。
(2017.5)
■池月酒造(誉池月)
島根県邑智郡邑南町阿須那1-3
■玉櫻酒造(玉櫻)
島根県邑智郡邑南町原村148
■加茂福酒造(死神)
島根県邑智郡邑南町中野2405
■木村酒造(羅浮仙)
島根県大田市大代町大家1609
■若林酒造(開春)
島根県大田市温泉津町小浜ロ73
■一宮酒造(石見銀山)
島根県大田市大田町大田ハ271-2
■その他の日本酒に関する記事はこちらからご覧いただけます。
コメント