いつも通っている道で建築物が取り壊されたら、「あれ、何が建ってたっけ?」と思い出せない事もしばしば。
興味を持って見ていないからと言えばそれまでですが、まるで建物の取り壊しと共に記憶から消去された感覚に陥ってしまいます。
しかしながら、飲食店の入れ替わりに関しては、記憶の張り付きは多少良いんでしょう。
今回訪れた『ラフォンダ』の前は、「中国飯店」⇒「麺‘s dining一花」⇒「幻のラーメン亭」という順番で、短い営業期間で入れ替わっていたはず。
そんな少し心配な立地に、スペイン料理の『ラフォンダ』がオープン。
その派手な外観からは、フレンチイタリアンとかかなと想像しておりましたが、実はスペイン料理店との事。
僕のスペイン料理の経験値は驚くほど低いものですから、この度の訪問を楽しみにしておりました。
お店の場所は、十日市電停すぐ近く。
電車通り沿いで「わたしの食堂」の隣ですから、見つけやすい立地だと思います。
店内は奥に長く、入口そばの喫煙席・厨房前のカウンター席・最奥のテーブル席という店舗構成。
2階に上がる階段もあり、どうやらサントリーと提携したウイスキーバー(西日本初)があるようです。
「一花」の頃を思うと、見違えるような店内。
あまりの変貌に、やや戸惑ってしまいました(苦笑
メニューです。
見慣れない単語もたくさんありますので、同行者にお勧めを聞きつつ、いくつか注文。
小イカと白いんげん豆のサルティアード。
小イカと白いんげん豆の炒め物で、火の通し方はややレア気味です。
小イカのプリプリ感と豆のもっさりとした食感が楽しく、小イカのワタとバルサミコ酢でコクをプラス。
さらりと食べられて、なかなか旨い一皿でした。
赤エビのアヒージョ。
家でもアヒージョを自作するので、外で食べたらどんなかなと思い注文してみました。
大きさから判断するとアルゼンチンアカエビでしょうか。
尻尾も頭もバリバリと食べることが出来、こちらはまずまず。
ドリンクはビールを経由して、赤のボトルを。
ミディアムボディで、軽快な酸が料理に合っていたと思います。
葉玉ねぎのグリル。
甘さ際立つエリンギと葉玉ねぎのグリルを、すりおろした野菜がベースと思われる酸味のあるロメスコソースでいただく料理。
後日、調べてみますと、ロメスコソースとはアーモンドとトマトのソースと判明。
すりおろした人参かなと思っていましたが、ぜんぜん違いましたね(苦笑)。
タラのピルピル。
厚みのあるふっくらとした塩漬けタラをガーリックオイルで煮る料理だそうでして、バスク地方で食べられているとの事。
鍋に火を入れているときにピルピルという音がしたのが料理名の由来のようです。
塩気はかなり強めでしたが、お酒のお供には良い塩梅ではないでしょうか。
白のスパークリングも空けてしまいました。。。
牡蠣とウインナーのパエリアは、味が濃いめでお酒がすすむくんな味付け。
火の入れ方が上手い、鴨の胸肉。
特有の臭いで酒が進む、骨付きの子羊。
デザートはアップルパイ。
こちらは20分ほど掛けて焼くそうで、甘さ控えめながらおかわりがほしくなる旨さでした。
スペイン料理って、もっと濃い味かと思いましたが、今回いただいた料理はどれもきちんと旨くて、しつこさがないんです。
味付けや塩分の決め具合が上手なんでしょうね。
今度のお店は長く続くのではないでしょうか。
ごちそうさまでした!!!
(2014.3)
■お店のデータ
ラフォンダ
広島市中区十日市町1-4-24
0822338311
11:30~23:30
定休日:日曜日
■ラフォンダの訪問記
・ラフォンダ2(2015.9)
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