日本酒

2013年8月に家で飲んだ日本酒

日本酒
今月の掲載は5本。

山口遠征で入手した酒が3本含まれているが、どれも悪くない印象だ。

その中においては、周南市の冨久寿が良かったように思う。

普段飲みに適した酒で、飲み飽きないのが何よりだ。

 
 
 
(評価は、なし~★★★★★。あくまでも個人の好みによる)

 
 
 
◼️御代櫻 純米吟醸搾りたて ★★ 岐阜県美濃加茂市 御代櫻醸造 720ML ?円 てらや@中区富士見町

 
本酒を醸す御代櫻醸造がある美濃加茂市は、いかにも平成の大合併で生まれた名前のように感じるが、実は昭和29年(1954年)から既に存在している市である。

当蔵の先代が市長を務めていたそうだが、残念ながら病気のため辞職。

現在の市長は、全国最年少28歳の渡辺氏が務めているそうだ。

創業は1893年(明治26年)。現在の蔵元・杜氏は共にアラフォー世代で、再創業を掲げ、旨い酒造りに邁進されているとの事。

本酒とは初訪の酒販店「てらや」で出会い、店主の勧めもあり購入した次第。

開栓直後。

瓶口からは生っぽい香りが立ち上がる。

説明書きには酸味があるように書いてあったが、一杯目にはそんな所は皆無。

無濾過生系の味わいで、水の丸さが口当たりに直結している印象を持った。

二杯目は酸味による口の中のさっぱり感が強め。

三杯目は旨くてさっぱり。

仕舞いの米感もなかなかのものだ。

開栓から日数が経つと、次第に甘さが目立つ味になり、ややクドさを感じたのは意外だった。

 
 
 
◼️風香 純米大吟醸 ★★
奈良県葛城市 梅乃宿酒造 720ML 1,733円 石川酒店@西区古江西町

 
本酒を醸す梅乃宿酒造は、日本酒発祥の地と言われている奈良県にあり、120年超の歴史を有する蔵である。

今年の7月1日には、吉田佳代氏が新たに代表取締役に就任されたが、お見受けした限りではまだ30代前半ではなかろうか。

今までも飲み飽きない酒を醸されてきた印象の蔵だが、今後の発展にも期待してみたくなる。

さて本酒は、いつもの石川酒店で梅乃宿の新ブランドと勧められて購入。

飲んでみると、弱炭酸のピリピリとした刺激が感じられ、たおやかな山田錦の旨味と軽やかな酸味が旨い。

食事の邪魔にならないギリギリの華やぐ香り。

危ういバランスの上に成り立った味と言う印象だ。

開栓から3日過ぎる頃から甘さが出てきて、少しクドいように感じ始めた。

 
 
 
◼️冨久寿 純米 奈切千軒濱八軒 ★★★
山口県周南市 冨永酒造 720ML 1,300円 蔵で直接購入

 
本酒を醸す冨永酒造は、周南市櫛ヶ浜にある。

この地名は、厳島明神が櫛を落とした事に由来するとの説があるそうだ。

平安後期には平家の軍港がおかれ、その後太閤秀吉の造船所建設で活気づいた櫛ヶ浜は、今ではひっそりとした街という印象だ。

当蔵は、1857年(明治8年)に創業。

敷地内にリカーショップトミナガを併設しており、当蔵の醸す酒はここでしか買えないとの事。

本酒を常温のままで飲んでみると、アルコール感を伴い、薄い米の香りが感じられる。

舌先のピリ感に続き、さっぱりさせる酸味と辛味が同時にスタート。

ゴール地点では苦味に変わる。これは素朴ながらも、なかなか旨い酒だ。

面白いなと感じたのは、ラベルを裏からみると、「ありがとうございます」の印が見える事。

飲みながらほっこりとした気持ちになったのは久々である。

 
 
 
◼️笠山 純米 ★★ 山口県萩市 白井酒造本店 720ML 1,200円 蔵で直接購入

 
本酒を醸す白井酒造本店(しらいしゅぞうほんてん)は、山口県北部の萩市高佐という場所にある。

この辺り一体は中国地方最大のトマト産地として知られており、標高360mの寒冷地だ。

銘柄名の由来となっている笠山は、萩市にある標高112m、世界最小といわれる活火山の事だろうか。

どこにそんな山があったかと調べてみると、旅の途中に訪れた「萩ガラス工房」がある場所がまさに笠山だった。

行った時には小高い丘という印象だったのだが。

当蔵の創業は1912年(大正元年)で、メイン銘柄は白泉。

本酒とは途中で立ち寄った道の駅で出会い、訪れる予定だった「八千代酒造」の近くということが分かったため、蔵に訪問し購入した次第。

開栓直後は、少しフルーティーで辛そうな香り。

実際に飲んでみると、舌のセンターラインにに酸味を感じ、その周囲はほんのりと米の旨味が。

これは案外悪くないのでは。

しかし、表示度数よりもキツく感じるので、飲み疲れる。

開栓四日目でも大きな変化はなかったのでロックで飲んでみたが、丁度良い具合に薄まって、なかなか旨かった。

 
 
 
◼️春洋正宗 純米 ★★ 山口県阿武町 河野酒造 300ML 400円 道の駅阿武町で購入

 
本酒を醸す河野酒造については情報がほとんどない。

先に訪れた阿武の鶴酒造の近くで、酒以外も酒袋や古布製品を扱っているそうだ。

ラベルを見ると、わざわざ「発売元」とある事から、当蔵で醸した酒ではないのかと読む事もできるが、真相は不明である。

開栓直後は、意外に米っぽい香りに驚く。

飲んでみると、辛口でややアルコール感があり、仕舞の酸味のキレが良い。

案外と旨い純米酒という印象だ。

一杯目の印象は驚くほど良く、しかし二杯目以降はトーンダウン。

この旨さが続いたらと思っただけに、少し残念だった。

 
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コメント

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