日本酒名の入った琺瑯看板。
趣味で集めていたり骨董屋にあったりしますが、それ以外の看板やビニルテントは保存されていないように思います。
建物がなくなると、その存在も消える。
そんな儚い看板類を集めた記事。
第15弾です。
松乃香(南区出島にて発見)
デジマストックという家具屋さんからの帰りに目に入った看板。
「ふじや食堂」というお店はもう閉業されていて、看板の上部には「清酒 松乃香」との記載が。
調べてみたところ、インターネット上では情報は皆無。
どこのお酒なのか分からず仕舞いだったんですが、お盆期間中に入手したこの本のおかげで目星がつきました。
この本によると、松乃香という銘柄は瀬戸内酒造のものらしく、所在地は現在の江田島市沖美町のようです。
※現在は廃業。
これだけでも、本代の元を取ったようなもの。
これを手掛かりに調べてみると、同じ銘柄をあつかう酒蔵をもう1つ見つかり、沖美町畑にあった岡田酒造という酒蔵にたどり着きました。
瀬戸内酒造が名前を変えたのかな?
真相はまだ分かっていません。
なお本書は、昭和四八年に発刊されており、当時は150蔵が広島県下にあったんだそうですよ。
僕が知らない蔵がたくさん掲載されていて、例えば「初鶴」@加古町、「華の雫」@倉橋、「桜美福」@福山市など。
その地域の古い店に行けば、何か分かるかなぁ。
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