日々のこと

ハンバーガーを待つ3分間の値段

日々のこと
日々の生活において、何かを『待つ』ことは日常茶飯事ですよね。

注文した品が出てくるのを待つ。
待ち合わせで相手が来るのを待つ。
電車やバスが来るのを待つ。



そうした時、ちょっとした不手際やトラブルで、待っているそれがいつ来るのか分からないという状況に陥ることもしばしば。



忙しさのあまり出てこない料理。
待ち合わせ時間を過ぎても来ない人。
天候の乱れによりいつ来るか分らない電車やバス。



つい先日もモデルルームを見たいと言うお電話をいただいたのでお待ちしていたところ、いつまでたっても来られない。

お聞きしていた電話番号に電話をしてもお出にならない。

結局、営業時間いっぱいまで待ちましたが来られませんでした。

他に予定が無かったから良かったものの、いつ来るか分らない相手を待つのってイライラしてしまいますよね。



そんな事を考えていたら、以前読んだ本の事を思い出しました。



ハンバーガーを待つ3分間の値段 斎藤由多加著(幻冬舎)

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この本は、かの有名なTVゲーム「シーマン」の開発者が書いた本で、日常の何気ないワンシーンを切り取り彼独自の論法で面白おかしく解説しています。



その中に、『なんで待つことはこんなにつらいのだろう?』という小チャプターがあって、その結論はこう。



「待たされている」ということは「自分の未来を選択する権利」を失った状態。

「30分遅れる」という連絡が携帯に入った瞬間、支配権が自分の手に戻り、ビックカメラを覗くなり、人はより有利な選択肢を求めて行動をとりはじめる。



さっきも書きましたが、あと何分待てばよいか分かると途端にイライラが解消されるんですよね。

繁盛していてサービスが良いなと感じる飲食店では、注文した品がなかなか出ていないと気付いたホールスタッフが「お待たせして申し訳ございません。あと○分ほどでお出しできると思いますので・・・」と声を掛けてくれます。

この一言にどれだけ心が救われることか。



著者はこの問題をもう少し掘り下げて、持論を展開しています。

待ち時間を表示するという発想は精神的なストレスを減らす。(信号機の待ち時間をバーで表示する事について)

情報とは受け手に「より有利な未来を選択する権利」を与えるもの。(高速道路の給油所までの距離表示。この給油所を逃したら次は何キロ先にあるのか分からないと給油をするしないの判断が出来ないので情報とは言えない)

待ち時間から持ち時間へ(フィリピンのマニラ市内で青信号時間を数字で表示をしている)



そう、自分だって相手を待たせることがある訳です。

そんな時、待ち時間を持ち時間に変えられるような配慮が出来たら良いなと思います。



■その他の日々のことについての記事はこちら


コメント

  1. sapphire より:
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    そーなんですよ!


    待つ、のと
    待たされる、の違い


    基本的に、
    待たされるのが、苦手なので
    行列とか、人混みとか
    本当に苦手です


    自分の時間を奪われるように
    感じるんでしょうね~


    器の小さな私(笑)
  2. oomin より:
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    今は広島行きの新幹線の中ですか?

    お疲れさまです(笑)。

    僕も待たされるのは嫌いです。

    仰る通り、自分の時間を奪われた感覚になります。

    今日は待つこと覚悟でラーメン食べに行きましたが(苦笑)。
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