家を買っていただく仕事をしているのにこんな事を言うのは変かもしれません。
でも、これは僕の実感です。
作戦でも何でもありません(笑)。
家を買って(建てて)一人前だ。
なんていう風潮があったのは一昔前ですが、これって今でも根強く残っています。
でも別に良いんですよ、家を買わなくったって。
金銭的な支出の多さだけ考えれば、家を所有している方が支出は断然多いです。
ローンで買えば毎月・ボーナス月の返済が、マンションなら管理費や修繕積立金が、一戸建てでも外壁の塗りなおしやシロアリ防止の処理費用が、その他固定資産税など、様々な支出があります。
それに引き換え賃貸の場合には、家賃と2年に一度の火災(家財)保険料、あるいは賃貸の更新料のみです。
家を買うと住宅以外に回すお金が減るので、実は内需拡大には寄与していないという統計もあるぐらいです。
「家賃がもったいないから家を買いたい」という相談はしょっちゅう受けます。
でも家を買うと家賃以上の負担が待っているんですよ。
そっちの方がもったいないと思いませんか?
本当は1,000円の買い物で終わらせるはずだったのに、駐車場代1時間380円のサービスを受けるためにもう1,000円買い物をする、差し引き620円の支出増となる。
これと同じ事ではないでしょうか?
そう、お金の事だけ考えれば家なんて買わない方が得なんです。
それでも家を買いたい?
どういう事なんでしょうか。
「今よりも便利な場所に住みたいから。」
「今よりも広い家に住みたいから。」
こんな理由を良く聞きます。
「年齢的にそろそろ」っていう理由もありますよね。
でも一番考えて欲しいのは、『家を買うことでどんな幸せが待っているか?』『家を買うことであなたやあなたの大切な家族は何と言って喜ぶか?』と言う事です。
想像してみて下さい。
リビングに大の字になって寝そべって「家って良いなぁ。」とニマニマするあなた自身の姿、あるいは自分の部屋をもらった一人娘が「お父さん、ありがとう!」って言う姿。
家は、その中に暮らす人が幸せになるための器に過ぎないんです。
高い買い物ですから色々とこだわりたいのも無理のない事です。
設備や寝室の形状などにこだわりたいのは良く分かります。
それが「自分や家族の幸せのために家を買うんだ。」という本筋から外れていなければ良いんです。
この気持ちを忘れてしまうと、迷走してしまい決してうまくいきません。
家を買う、買わないというのは、さほど大きな問題ではないんです。
自分と家族が幸せになるためにどういう形の器に住むか、ただ、それだけです。
皆様が良い器と出会うお手伝い。
それが僕たち不動産業界に勤める者の責務です。
一人でも多くの方に幸せになっていただきたい。僕たちのモチベーションの源流がそこにはあります。
コメント
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自分の為だけではなく
周りを幸せにする為に
かなりの額のお金を使う
お金の
一番良い使い方
っていうことですね~
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どうせなら
自分も周りも
幸せになるように
考え行動したいものですね。