日々のこと

ずっとあの娘の傍にいたい。

ずっとあの娘の傍にいたい。

あの娘は、色々な事を忘れさせてくれる。
まるで何事もなかったかの様に。

少しうるさいところもあるが、それがまた良い。
静寂に包まれた空間の、ある種、気まずい空気を一瞬で壊す。
KYと言われるかもしれないのに、そんな事は意に介さず、
あの娘はうるさいまま。

ずっとあの娘の傍にいたい。

いつも僕から離れたところにいて、
自分からは決して近づいてこない。

警戒心が強い、のではない事は分かっている。
僕の事が嫌い、という訳ではない事も分かっている。
静寂に包まれた空間の、わりと隅の方。
そこに確保した自分の居場所にいれば、
僕が近づいてくる事を知っている。
だからあの娘は、自分からは決して近づいてこない。

憎たらしい程に見抜かれた僕の心は、
どんな時でもあの娘の傍にいると言うのに。

ずっとあの娘の傍にいたい。

でも、近づきすぎると、魅き込まれてしまう。
大怪我をするかもしれない。
そんなあの娘の魅力に、僕は、抗う事が出来るだろうか?

あの娘は、まだ見ぬあいつのもの。
この事実が、僕から、抗う気力を奪っている。
悔しいが、あいつの許可がない限り、
僕と同じ空間にいる事すら許されない。

それは、一片のシールでしか窺い知れないけど、
束縛されている事は、疑いのない事実。

いつか来るであろう、
僕のいる空間から去ってしまうその時まで、
傍にいさせて欲しい。
僕の、溜め込んだ色々を消し去ってくれる姿を、
少しでも長く見続けたい。

あの娘がいなくなったら、別の娘がそこに来る事は知っている。
でも別の娘では、もう僕にはダメなんだ。
1年間、同じ空間にいて、声に身体に、
すっかり虜になってしまった。

そんなあの娘の名は、シュレッダー。
商品名「GBC 2051X」。

追伸 
宣伝ではありません(笑) シュレッダー好きな僕の気持ちを書いてみました。


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