広島酒コンプリートの旅も、いよいよ最終段階に来ました。
広島県酒造組合に加盟している蔵の内、日本酒(清酒)が飲める(残っている)のが55蔵。
これまでに53蔵を飲みましたので残すところ2蔵で、それが今回訪れた『備南酒造』と『田中酒造』だったわけです。
僕の知る限りでは、いずれも広島市内では取り扱いが無い蔵。
送料を払って取り寄せればラクチンでカンタンなんでしょうが、どうせならドライブがてら蔵を訪れて、お酒を購入するだけではなく蔵元や杜氏と話が出来ればラッキーかなと。
という事で、今回の訪問は1泊2日の旅行に組み込む形で行ってきました。
まずは『備南酒造』へ。こちらは因島にある酒蔵です。
しまなみ街道を因島北ICで降りて車を走らせる事20分程で蔵に到着しました。
対応してくださったのは、蔵元兼杜氏の藤本さん。気のいいおばちゃんというキャラクターで、とても気さくな方でした。
せとうちタイムズによると、藤本さんは全国初の女性杜氏なんだそうです。
現在は白冠(はっかん)という銘柄が主力商品で、中身は本醸造との事。この他に本因坊という銘柄も有りましたが、白冠と同じ中身でラベルが違うだけと言う説明でした。
『備南酒造』のお酒は酒販店での取り扱いは無いそうで、蔵で直接購入するか公式サイトからの購入(現在リンク切れ?)、またはお取り寄せのいずれかで入手するしかないそうです。
こちらが白冠。
味の詳細は別の記事に譲りますが、香りからはアル添を感じるものの、味の方は嫌なところがありません。割と辛口で、なかなかいいですねぇ。
開栓後の味のダレも少なく、オススメできます!
女性お1人でされていて、後継者らしき方もいない様子。造りがいつまでできるか、というニュアンスの事も言われていました。存続してくれればいいのですが。。。
続いて訪れたのは、神石高原町の中心部に位置する『田中酒造』。
『備南酒造』を出て、しまなみ街道から山陽道福山西ICを経由し、国道182号線を北上。2時間ほど掛かって到着しました。
神石高原町役場や町立病院のすぐ近くですので、それらを目印にすれば迷う事は少ないと思います。
交差点の角に建つ、蔵の事務所兼直売所。
木造の古い建物で、室内の棚に「神招(かみまねき)」というお酒がズラッと並んでいます。
この酒名は、出雲にいる神様を招くという意味が込められているとの事でした。
現在扱われているのは、普通酒と純米吟醸だそうです。
「広島のお酒というと甘口のイメージの人が多いんですが、うちのは辛口で造ってあります。」と説明してくださったのは蔵の方。多分、田中さんなんだと思いますが、御名前までは確認しておりません。
今は造りを止められているそうで、よその蔵に造ってもらったお酒をご自身で味見して、本来の「神招」に近い味のものを選び、販売されているそうです。
設備や道具は全て残されているようですが、「人がいない。」というのが造りを止められた理由のように感じました。
購入させていただいたのは純米吟醸の原酒。なんだか格好いい瓶だなと思いまして。
味の詳細は別の記事に譲りますが、キリッとしたドライな辛口で食中酒にはもってこいのタイプ。
しかし、開栓後どんどん辛さが抜け、5日目には砂糖のような甘さだけが残りました。
ちょっと驚き。。。
神石高原町の酒販店や帝釈峡のお土産屋、尾道市内の一部酒販店で取り扱いがあるそうです。もちろん宅急便による取り寄せも可能との事。
今回の訪問で、広島のお酒コンプリートは成就しましたが、これからも機会があれば酒蔵訪問は続けてみようと思います。
当面の目標は、県内の全ての酒蔵訪問かな?
※後日、55蔵+αの記録を簡単にまとめた記事をアップします。
■蔵のデータ
備南酒造(廃業されました)
尾道市因島田熊町995-3
0845-22-0523
■蔵のデータ
田中酒造(廃業されました)
広島県神石郡神石高原町小畠1736-1
0847-85-2517
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コメント
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コンプリートおめでとうございます!☆
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ありがとうございます。
これを第一歩として、まだまだ精進します。
まだまだ飲みますよー。