※閉店
『鯛の鯛』。
新潟の酒の会や日下無双(岩国の日本酒)の会の会場になっていたお店です。
僕はいずれの会も不参加でしたが、SNS上でその時の模様や後日談を拝見する限りでは、なかなか良さそうなお店だなと思っておりました。
数ある料理の中でも賛辞が多かったのが、鶏の水炊き。
自宅では昆布出汁で具材を煮てポン酢で食べることがほとんどですが、手間を掛けて鶏がらから採ったスープで食べるのも好き。
自宅で試したこともありますが、時間ばかり掛かってしまい、今一つの出来だった事を記憶しております(苦笑)。
なので、鶏の水炊きが旨いと言われる『鯛の鯛』には、かなりの期待を持って訪問しました。
お店の場所は、薬研堀通りの洋菓子店「shinagawa」がある四つ角を西(流川方面)に曲がった左手。
冷麺の「とし」のはす向かいにありますので、目印にすると良いと思います。
建物に入り奥まで進むと、お店の入口を発見。
中に入ると別室に行くように促され、そこは「離れ」と呼ばれるスペースでした。
しばし待っていると友人たちも到着し、宴のスタートです。
付出はいくらと山芋の和え物。
ここに使われている出汁が旨いですね。軽やかにサクッと旨い付出でした。
帆立のしんじょ。
山芋等も使われているからでしょうか、帆立の風味は一口目の最初だけでしたが、こちらも出汁の旨さを感じさせる一品。
モリッと盛られているのは、燻製ポテトサラダです。
ジャガイモをはじめとした材料を一度燻製してからポテトサラダにしたもの。全体から感じる薫香が風味に幅を与えています。
塩分は少し強めですが、酒のアテと考えれば良い塩梅ではないでしょうか。
刺身の盛り合わせ。出て来た瞬間からピカピカと輝いています。
※ちょっと、ぼけたかも。。。
この日の盛り合わせは、〆さば・生さば・さんま・いか・かつおなど。
いかのパキパキした食感や生さばの旨さが、特に印象に残りました。
ここらで日本酒にスイッチ。
写真は、秋田県・阿櫻、新潟県・御湖鶴、新潟県・北雪の3本が写っています。
僕が注文したのは北雪でしたが、この中では阿櫻がキレイ目で旨かったように感じました。
酢牡蛎。
つるんとした身はパンと張りを保ち、噛むと独特の苦味を伴った軽い旨味が感じられます。
これ、旨いなぁ。どこの牡蠣なんでしょ。
おでん盛り合わせは、関西風の味付けで。
これ、具材のよりもツユの方が印象に残っています。
鰹と昆布がベースで、塩と何か特別な醤油(?)でしょうか。丸い口当たりですが、塩などの旨味はしっかりと感じられ、なおかつ薄味。
う~ん、こんなおでん作ってみたい。。。
お酒のお代わりは、広島県竹原市の龍勢です。
山吹に色付いたお酒は、飲むと少し熟成したニュアンスが感じられます。個人的には少し苦手なタイプでした。
アナゴ!
旨い〜。
白い唐揚げ。
一旦普通に揚げた後、卵白をくぐらせてもう一度揚げたんでしょうか。なんだかそんな見た目。
鶏料理としては旨いんですが、ベタな唐揚げ食べたかったな(苦笑)。
本日のメイン!
鳥の水炊き!!
いや、これはですね、もう旨いんですよ(笑)。
実にお見事な鶏白湯スープ。これでラーメン食べてみたい!
料理は外れなし(と言うよりも、ほとんど当たり)。
僕の好きな「ほりかわ」「きっすい」「獨楽」とはまた違い、ほっこりゆっくりした雰囲気で楽しめるお店ではないかと感じましたが、いかがでしょうか。
お店の切り盛りは男女2名。
お二人のホッコリとした雰囲気に癒されに、次回はカウンター席で飲み食いしようと思います。
ごちそうさまでした!!!
(2013.11)
■お店のデータ
鯛の鯛
広島市中区薬研堀7-16
0822452299
17~24時
定休日:日曜日
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