はい、いつもの通りノーアポでの酒蔵巡りです(笑)。
時折、「事前連絡して行けば買い逃しや無駄な立ち寄りがなくなるでしょ?」と言うアドバイスをいただきますが、「蔵が開いていない」
「開いていても、そこでお酒が買えない」
と言う状況に出くわす事も多いのが事実。
でも、色々なトラブルに対処しながらの蔵巡りもなかなか楽しいもの。
これはこれで良いのです(笑)。
さて、昨年の6月より開始した長州征伐、もとい「山口県内の酒蔵のお酒を最低一種類ずつ飲んでみよう」プロジェクトですが、出発前の時点では酒造組合加盟ベースで残り5蔵。
この他に、飲んだ事はあるが写真が残ってない蔵が2蔵(獺祭、長陽福娘)。
あと少しです。
今回の訪問先は、未飲蔵の内の3蔵がある萩市界隈。
しかし、お盆時期の遠征です。
蔵が開いておらず全滅のリスクもあります。
しかしながら萩市には道の駅が5つもあり、最悪そこで入手できるかも。
そんな事を考えての遠征でしたが、結果的には山口県の奥深さを思い知らされました。
萩遠征の前に、開いてたらラッキー位の思いで向かったのは、GW遠征時に閉まっていた周南市の冨永酒造。
蔵での直売のみですので、閉まっていたら入手不可でしたが、行ってみると開いてるじゃありませんか!
喜び勇んで併設されたショップに入ると、女性二人が出迎えてくれました。
お店の中には健康食品がズラリ。こちらは、酒販店兼健康食品店という事なんでしょうね。
最奥にお酒の棚がありまして、冨久寿との待望の対面です。
余所の蔵のお酒もありましたが、やはりメインは冨久寿と冨貴。
その中に奈切千軒濱八軒という銘柄があり、これは冨久寿の純米でしたので4合瓶で購入。
レジで少しだけ話を伺うと、やはり卸はしておらず直売のみとの事でした。
こちらが、冨久寿の純米酒「奈切千軒濱八軒」です。
体に良い物をとの思いで醸されたお酒は、とても飲み心地の良い酸味と飲み飽きない旨味・辛味・苦味が身上と言う印象を持ちました。
華やかなお酒に飽きてしまったので、この手の飲み飽きない純米酒は嬉しいです~。
二日目は宿泊先の下関から北上して、長門市を目指す事に。
長門と言えば山間にある温泉宿:大谷山荘を思い出しますが、お目当ては日本海沿岸部にある青海島@小崎酒造。
Googleナビを頼りに蔵に辿り着きましたが、こちらはお休みの様です。
せっかく来たので青海島に渡り、島をぐるっとドライブ。
途中で見つけた日本酒の自販機が「龍勢」だったのには面食らいました(笑)。
※これは小学校。
その後、青海島行きの遊覧船乗り場前のお土産屋「花津浦」でお酒を無事ゲットしました。
ここでは「青海島」以外にも「みすず」(金子みすずからとった名前でしょう)と言う大津酒類醸造が醸したお酒に出会いましたが、こいつが酒造組合に加盟していない隠れキャラでした。。。
こちらが青海島で、ワンカップ。
飲んでみると、一瞬、糖類添加かと思う甘さが感じられましたがそれは造り由来の甘さらしいです。
みすずは小瓶で。
大吟醸らしいするっと感が強いお酒。日が経つと徐々に嫌な所が目立ち始めました。
次に訪れたのは萩市のお隣、阿武町の阿武の鶴酒造。
蔵は開いてらっしゃいましたが、ここでは販売していないとの事。
販売されている「リカーショップミヨシ」の場所を聞き行ってみましたが、扱いは一升瓶のみ。
未飲蔵の上撰を一升瓶買う事に怖気ついてしまい、購入を見送ってしまいました。。。
疲れてたんでしょうか、トンデモない判断ミス(苦笑
小瓶がないかなぁと、阿武町の道の駅に行くと、日本酒コーナーを発見!
しかも小瓶がある!!
嬉々として近づいてみると、これが何と隠れキャラ(笑)。
河野酒造の春洋正宗と言うお酒でした。
これは300MLの小瓶を購入。
一杯目は旨い純米酒だと思いましたが、その後のトーンダウンが、ちと残念でした。
この後は山間部の狭い道をえっちらおっちらと。
そうして17時前に到着したのが、八千代酒造です。
杉玉に挟まれた釜が印象的ですね。
中に入ると、常温スペースと冷蔵庫にお酒が置いてあります。
蔵の方とお話をして購入したのは、新酒の無濾過生原酒。
なお、八千代と言うお酒は、萩市・山口市・宇部市に卸しているだけで、山口県の東部や広島では入手不可との事でした。
八千代は記事公開時点ではまだ飲んでいませんので、後日の記事で触れる事にします。
最後に向かったのは、白井酒造本店。
この蔵も隠れキャラで、道の駅で見かけて知った蔵です。
たまたま八千代酒造の近くでしたので、立ち寄ってみました。
こちらのメイン銘柄は白泉。
4合瓶で笠山という純米酒がありましたので購入。
店内に西条酒祭りのポスターがありましたのでお聞きしてみると、毎年出品されていて今年も出るとの事でした。
また、外壁に水の跡がありましたのでそれも聞いてみると、先の大雨で膝下くらいまで浸水したそうです。
今日みたいな晴れの日だと建物が乾いて助かると笑いながら言われていたのがとても印象的でした。
こちらが購入した笠山。
さっぱりとした酸味が目立つ味わいです。僕には度数以上にキツく感じましたので、ロックで飲んでみると、適度に薄まって飲みやすくなりました。
さて、白井酒造本店から中国道に行く途中、大雨の爪痕がくっきり残っていました。。。
鉄道も被害を受けたとの事。復興は年単位でしょうか。
無事帰宅し、記念撮影。
今回は酒造組合加盟蔵が3蔵、現地で偶然見つけた未加盟蔵が3蔵、さらにチョンマゲビール3種、山口ワイナリーのワイン2種を購入。
なお山口ワイナリーは、山猿を醸す永山酒造が運営されています。
残り2蔵(阿武の鶴、龍の玉)となりましたが、防府と下関にも隠れキャラを確認していますし、他にもありそうな気が。
長州征伐は、簡単には終わりそうにありません。
次回遠征は、来年かなぁ。
(2013.8)
■蔵のデータ
冨永酒造(奈切千軒濱八軒)
山口県周南市櫛ヶ浜西本町72
0834250345
小崎酒造(青海島)
山口県長門市東深川1159
0837222433
大津酒類醸造(みすず)
山口県長門市油谷新別名98
0837320334
阿武の鶴酒造(阿武の鶴)
山口県阿武郡阿武町奈古2796
0838822003
河野酒造(春洋正宗)
山口県阿武郡阿武郡奈古2715
0838822005
八千代酒造(八千代)
山口県萩市大字吉部下3306
0838860221
白井酒造本店(笠山)
山口県萩市高佐下404
0838880003
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