日本酒

新・家で飲んだ日本酒(2014年6月)

日本酒
今月の掲載酒

■上善如水 白こうじ
■蒼田 純米吟醸 山田錦
■白鴻 特別純米酒 無濾過生原酒
■古伊万里 前 無濾過生原酒
■GOZENSHU9 SPARKLING
■阿武の鶴 上撰
■蒼斗七星 純米吟醸58

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実は最近思うところがあって、上撰や本醸造クラスを飲む機会を作っています。

飲んでみると案外悪くなく、デイリーのお酒としては、実はなかなか優秀なのではないかという思いも持ち始めました。

日本酒=純米酒で、醸造アルコール添加(アル添)のお酒は日本酒風味の酒とまで思っていた時期がありましたので、自分の変化に少し苦笑いしてしまいますが(苦笑)。

一般の人よりも多くの種類を飲んでいる僕ですが、ここに来て少し日本酒の間口が広がったような気も。

その内「アル添ばんざい!」って言うようになってたりして(笑)。

※糖類添加は今でも苦手です。

 
 
 
(評価は、なし~★★★★★。主観的評価ですので参考程度に留めて下さい。)

 
 
 
上善如水 純米 白こうじ ★★ 180ml 302円 ローソン広島紙屋町一丁目店@中区紙屋町

僕らの世代(40歳前後)には、上善如水(じょうぜんみずのごとし)をきっかけに日本酒に興味を持った人も多いのではないでしょうか。

名前の通り、水のようにさらりとしていて呑みやすく、癖がないお酒です。

特に女子の間では、「わぁ、水みたいで飲みやす~い。」と持てはやされていた記憶がありますが、今だと獺祭が同じ様にとっつき易い(しかし入手し難い)お酒でしょうか。

上善如水を造っているのは、新潟県南魚沼郡にある白瀧酒造。

黒船が来航した翌年の1855年(安政2年)の創業で、現在の蔵元は7代目だそうです。

お酒の名前は、老子の「もっとも利祖的な生き方(上善)は、水のようである。」から来ているとの事。

さてこのお酒は夜に立ち寄ったコンビニで偶然見つけ、白麹とは面白いなぁと思い購入してみました。

そもそも白麹とは、焼酎を醸す際に使われる麹菌ですが、最近では日本酒にも使われるようになりまして。

以前飲んだ仙禽の「ドルチェ・ビアンコ」も白麹でしたが、比較すると、より甘酸っぱい味わいに仕上げてあります。

お味の方は、上善らしい軽やかさと白麹らしい酸味の組み合わせで、まずまずではないでしょうか。

缶のデザインを見て分かるようにアルコールを飲まなくなっている(と言われている)若者(しかも女性か)をターゲットにした商品で、公式サイトの作りからもそれは見て取れます。

小西酒造の「チーズによくあうお酒」や松竹梅の「澪」も同じプロモーションに分類できますが、上善のお酒は、より甘酸っぱい仕上げ。

酒造大手ならではのプロモーション、個人的には評価したいと思います。

白瀧酒造
新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢2640
代表:高橋晋太郎氏
杜氏:山口真吾氏
公式サイトあり

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蒼田 純米吟醸 山田錦 ★★★
1,800ml いただきもの

蒼田(そうでん)は、福岡県にある喜多屋という蔵のお酒。

九州って焼酎のイメージが強いですが、福岡や佐賀には旨い日本酒を醸す蔵が多くあり、喜多屋もその一つとして知られています。

創業は文政年間ですから1818年~1830年頃。

八女茶で有名な福岡県の八女市に蔵を開き、今では日本酒以外にも焼酎・梅酒・みりんなども作っているんだそうです。

このお酒は喜多屋に縁がある方からいただいたお酒で、世界のコンテストでチャンピオンになった蔵のお酒だから!と持たせてくれました。

ありがとうございますm(_ _)m

開栓直後。

瓶口からは、米の香りに混じって酸味がありそうな雰囲気が漂ってきます。

実際に飲んでみると、米の甘さに続いて酸味・辛味・苦味が順に感じられる展開。

公式サイトによると、「フルーティな香り」とありましたが、それは余り感じられませんでした。

実は、蒼田は自宅で何度か飲んだことがあるんですが、熟成香が強めで苦手にしていたお酒なんです。

しかし今回のは、そんなところはほとんど感じられませんでした。

米の甘みがベースにありながらも辛口で酸が効いた酒、と言うのが初日が終わっての印象でしょうか。

結構好きな部類ですよ、これは。

喜多屋
福岡県八女市本町374
代表:木下宏太郎氏
杜氏:西尾孝広氏
公式サイトあり

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白鴻 特別純米酒 無濾過生原酒 ★★ 720ml 1,728円 蔵で直接購入

白鴻は、呉市安浦町にある盛川酒造が醸すお酒。先日、安浦町までラーメンを食べに行くことがあり、せっかくここまで来たんならと思い、蔵に立ち寄ってみました。

噂に聞いていた「うな重一番」の看板のある交差点を右折し、田んぼの間の道をゆるゆる車を走らせます。。。

離合不可&両サイドにガードレールなしなので、ちょっと緊張してしまいましたが、無事到着です~。

事務所に併設された売り場で色々お話しているうちに、予約販売メインで売っているお酒(=本酒)を出してくださいましたので、ありがたく購入させていただきました。

このお酒は、麹米が八反35号で掛米が山田錦。

火入れバージョンは見かけますが、無濾過生原酒は多分見た事がないような。。。

開栓初日。

生酒っぽい香りで、ボディのある旨味がベース。原酒らしい強さを感じる、旨辛いお酒です。

この日はオイルサーディンなどに合わせてみましたが、お酒の辛さとオイルサーディンの塩辛さが相まって、辛味が口に残る結果に。

もう少し違う組み合わせが良さそうです。

氷を浮かべて飲むと、強さが和らいで飲みやすくなります。

これは良いかも!

温めてみると、茹でたての豆のような香りがしますが、味わいに大きな変化はなし。

開栓から1週間程度で飲み干しましたが、後半は辛さが和らいで飲みやすかったように感じました。

盛川酒造
呉市安浦町原畑44
代表:盛川知則氏
杜氏:盛川元晴氏
公式サイトあり

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古伊万里 前 全量雄町純米酒 無濾過生原酒 ★★ 720ml 1,620円 リカーショップマエカワ@呉市海岸

ちょっと前に、こちらで見かけて気になっていたこのお酒。

このサイトって、どのお酒も美味しそうに紹介されていますし、珍しいお酒もありますので、定期的にチェックしているんですよ。

広島で買えるお店はないのかなぁと思っていたら、「呉で飲んだ」との情報を見かけ、聞いてみると呉市内の酒屋で扱っている事が判明。

早速、藤三光町店内にあるリカーショップマエカワに行き、購入してきました。

そのお酒は、佐賀県の酒蔵:古伊万里酒造が醸す、前(さき)という銘柄。

詳しいうんちく話は例のサイトに譲るとして、早速飲んでみましょう。

開栓初日の瓶口からは、甘~い香りが。

実際に飲んでみると、水のようにするするっとした口当たりで、甘さが喉の入口に滞留している感じを受けます。

するっとほのかに甘いお酒かなと思っていたら辛味が出てきましたが、この辛味がある事で少し喉越しが悪い印象を持ちました。

燗にすると辛味が引っ込んで、少し飲みやすくなったかな。

開栓1週間で飲み干しましたが、最終日はこぢんまりとした旨味と滑らかな口当たりのお酒に変わっていました。

期待しての購入でしたが、もう少し面白いところが欲しかったなぁ。

古伊万里酒造
佐賀県伊万里市二里町中里甲3288-1
代表:前田くみ子氏
杜氏:前田くみ子氏
公式サイトあり

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GOZENSHU9 SPARKLING ★★★
500ml 1,080円 石川酒店@西区古江西町

面取りを施された透明瓶に、ゴールドのラベル。

一目では日本酒と分からないかもしれないこのお酒は、岡山県の辻本店が醸しています。

主要銘柄は「御前酒」と「炭屋弥兵衛」。

今回飲んだ「GOZENSHU9」は、岡山県初の女性杜氏:辻麻衣子氏を中心とした若手蔵人9名で醸したお酒です。

特徴は、菩提酛という昔ながらの製法を採用したことと、酒米が岡山県産の雄町のみ使用という2点。

「9」のシリーズは数年前から時折購入していましたが、今回は冷やかしで寄ったつもりの石川酒店で出会ってしまい、購入しやすいお値段&飲んでいないスペックでしたので衝動的に購入してしまいました。

このお酒は強めの炭酸を含む「スパークリング」なので、開栓時に気をつけないと噴出してしまいます。

慎重にふたを開けては閉め、開けては閉め。。。

ね、しゅわしゅわしてるでしょ。

炭酸が上がることで、底に溜まっていた滓がお酒と混ざる様子を一枚。

「まるで、雪が降ってるみたいだね。」

とでも言えればカッコ良いんでしょうが、何度もこの儀式を体験していると、「はよ落ち着かんかい!」と多少のイラつきを見せてしまいます(苦笑)。

結局開栓出来たのは、開始から20分後でした。

ヨーグルトっぽい香りでしたので、甘酸っぱい甘美な世界に包まれるのかと思いきや、実際に飲んでみるとほんのりと甘酸っぱく、余韻はさらり。

松竹梅「澪」の味に似ているといわれればそうかもしれませんが、飲んだ後のナチュラル感は本酒の方が圧倒的に上でした。

ま、当たり前か(笑)。

辻本店
岡山県真庭市勝山116
代表:辻均一郎氏
杜氏:辻麻衣子氏
公式サイトあり

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阿武の鶴 上撰 ★★ 1,800ml 1,800円 リカーショップミヨシ@山口県阿武郡

山口県酒造組合加盟25蔵の中で最後に飲むのは、日本海沿岸にある阿武の鶴酒造の阿武の鶴です。

ここまで長かったなぁと思いますが、未加盟の蔵をいくつか残していますので、コンプリートはまだ先の事。。。

年内には飲めるかなぁ。

さて、阿武の鶴の上撰ですが、常温で飲み進めてみました。

基本的にはさらりとしたお酒で、甘みの後に少しの辛味を感じるタイプ。

飲んでしばらくは舌先にピリピリ感が残ります。

盛り上がりに欠ける味・香りですが、案外悪くありません。

そして、食べ物との相性については悩む必要のないほど、何にでも合いそうなお酒ではないでしょうか。

まさにデイリーユースの1本。

阿武の鶴酒造
山口県阿武郡阿武町奈古2796
代表:三好新一郎氏
杜氏:-

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蒼斗七星 純米吟醸58 ★★★
1,800ml 3,240円 てらや@中区富士見町

先月飲んだ特別純米65が良かったので、別スペックを購入してみました。

違いは精米歩合(特純:65%、純吟:58%)だけかと思ったら、酒米も違うようでして、特純65は佐香錦(さかにしき)で、純吟58は神の舞(かんのまい)。

いずれも、蔵のある島根県で開発されたお米なんですね。

開栓初日。

特純65の記憶を思い出しつつ口をつけると、純吟58の甘さに少し驚かされます。

後を引くことなく、甘さが切れていくので、決してくどく感じることはありません。

口当たりの良さ、穏やかな香りは両者の共通項ですね。

温度が常温に近づいてくると、甘さは影を潜め、特純65にコクをプラスしたような酒質へとチェンジ。

飲みやすいお酒ですので、気が付けば随分と量を飲んでいたようです。。。

個人的には特純65のサラリ感が好きですが、これからの純吟58の変化(しばらく冷蔵保存)によっては、評価が逆転するかもしれません。

青砥酒造
島根県安来市広瀬町布部1164-4
代表:青砥幹彦氏
杜氏:青砥秀樹氏
公式サイトあり

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その他の日本酒に関する記事はこちらからご覧いただけます。

 
 
 
 

コメント

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