なるほどですね。
この言葉って、不動産やハウスメーカーの営業パーソンに使う人が多いように感じる。
生保や損保の営業でも使ってる人を知ってる。広告代理店の彼もそうだ。
営業パーソンが良く使う言葉と言う事なのかもしれない。
使ってる人に話を聞くと、お客様に対して相槌を打つ時に「なるほど」というのは失礼な気がするので「ですね」をつけるんだと言ってた。
そう感じるなら、「そうなんですね。」「ホントですか。」「なるほど、そうですね。」と言えば失礼は無いはず。
営業:「お住まいはどちらですか?」
お客:「○○町です。」
営業:「なるほどですねぇ。」
営業:「お住まいはどちらですか?」
お客:「○○町です。」
営業:「あっ、そうなんですね。」
「なるほどですね」って、自分で使ってみると分かるんだけど、ちょっと業界人(どこの?)っぽくもあり、言葉自体もリズミカルなので格好が良さげに思えるのかもしれない。
この言葉の面白いところは、上司や先輩に教えられたのではなく、彼らの話を聞いてそこから盗んで使っている人が多い点かな(あくまでも僕の周りでは)。
僕と同じ営業チームのメンバーもチーム加入時には使っていた。
でもすぐに注意をして止めさせたけど。
「別に良いじゃない、使っている人が多いんなら。そんなに目くじら立てなくても。」という声もあるかもしれない。
それでも僕は、「使うな」と言いたい。
営業というのは非常に厳しい世界で、ちょっとした事の積み重ねで契約になったり商談中止になったりする。
ライバルと商品レベルが近ければ近いほど、「人」で判断される。
僕が思うに、お客様は「なるほどですね」という言葉に、嫌悪感とまではいかなくても違和感は持ってる。
しかもこの言葉は、リズムや音程、語尾を伸ばす等、によっては軽薄に聞こえる。
「なるほどですね」はお客様に悪い印象を与えるリスクがある言葉だと思う。
ある程度の営業経験がある方なら同意いただけると思うが、ちょっとの悪い印象の積み重ねが、不信感を誘発したり「何か分からないけど、あの営業マン嫌だね。」という風になり、ライバルにお客様を奪われかねない。
このようなリスクがある言葉を、契約を獲得する事が仕事の営業パーソンが使う事はあってはならないと、僕は思う。
営業は会社の顔だと言われている。
なぜなら、お客様がその会社の人と接する最初の窓口が営業であることが多いからだ。
接した営業の印象が悪いとどんなに立派な会社でも印象が悪くなる。
以上のようなことを踏まえて、営業パーソンは各人の行動を見直すべきだ。
僕が最も危惧しているのは、このようなプロ意識が希薄な営業パーソンが多くいること。
不動産仲介の営業パーソンには必須の意識なんだけどなぁ。
売れる力を身につけさせるのも大事だけど、
もっとプロ意識を持った営業パーソンを育てる事が、今の僕の仕事だと思う。
*こんな偉そうな事を言ってる僕も「なるほどですね」を使ってましたが(苦笑)。
コメント
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物を買っていただく仕事は
自分という人間を買っていただいている
っていう事を
肝に銘じなくてはならないのですが
意外と
気付いている方は少ないですね
人のふりみて
我がふり直します(笑)
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僕も昔は酷いものでした。。。
気づけたから良かったものの。
sapphire1181さんも色々とご苦労があると思いますが、
お互い頑張っていきましょう!
> 物を買っていただく仕事は
>
>
> 自分という人間を買っていただいている
>
>
> っていう事を
>
> 肝に銘じなくてはならないのですが
>
>
> 意外と
> 気付いている方は少ないですね
>
>
> 人のふりみて
> 我がふり直します(笑)